藤田菜七子騎手の為のルール??
2019年よりJRAが大きく制度を変更する改革につき、女性騎手の斤量負担制度が大きく見直された。現在見習い騎手には3kg減のハンデが設けられており、デビューから6年目以上か、若しくは期間内に101勝あげるかでその特典は消滅する。しかし、今回の改編で女性騎手は4kg減スタート、そして一番のポイントは上記条件を過ぎても尚、永久的に2kgの減量を与えられるというものである。引き続き、重賞やハンデキャップ競走では適用されない。
【変更前】100勝まで(1〜3kg減)、101勝以上or6年目以降(減量無し)※男女共通
【変更後】100勝まで(1〜4kg減)、101勝以上or6年目以降(2kg減)※女性のみ
通常、減量制度は見習い騎手など技術が未熟な若手に騎乗機会を多く与えるという意味で始まったもの。馬の走る速度に影響を与え、机上の計算では上記の様に“2kg減は2400mで3馬身の差が生まれる”と言われており、見習いの条件をクリアしても尚、藤田菜七子騎手は永久的にその恩恵を受け続ける事が出来るのだ。これは非常に大きい事であり、これまで早期引退を余儀なくされて来た女性騎手の傾向も踏まえ、少しでも長い現役生活を送る為に思案されたJRAからの間接的サポートだろう。
今回の制度改変で勝ち星を量産か
2018年11月11日 3歳上500万下 ダート1150m 福島競馬場
via www.youtube.com
2018年11月17日 3歳上500万下 芝1800m 福島競馬場
1着:アシェット 牝3 51kg (藤田菜七子)
2着:ジェードグリーン セ4 56kg (荻野極)
3着:タガノスカイハイ 牡3 55kg (城戸義政)
レースタイム:1:47.1(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
2着:ジェードグリーン セ4 56kg (荻野極)
3着:タガノスカイハイ 牡3 55kg (城戸義政)
レースタイム:1:47.1(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
via www.youtube.com
上記、2018年の24勝目と25勝目のレース映像をご覧頂きたい。ダート戦の方は人気馬だったとは言え、道中ほぼ最後方の位置から大外を回して直線一気の追い込み。外を回すと言ってもただぶん回している訳ではなくしっかりと馬の走るリズムを崩さずに上手く進路を誘導。次の芝レースは、直線で馬場の真ん中を縫う様にして突き抜けゴール前で差し切る味な競馬を見せている。
いずれのレースも、追っている時のフォームにブレが無くしっかりと馬を動かせているのが良く分かる。体幹を鍛えているのは当然ながら、レース運びに落ち着きが見えているのは明らか。フィジカル・メンタル共に著しく向上しており、勝利数を着実に積み上げているのは技術が伴って来たからだろう。そう考えると、来年からの永久的に2kg減という恩恵はかなりのアドバンテージとなりそう。普通にリーディング上位に名を連ねて来ても何らおかしくないだろう。
いずれのレースも、追っている時のフォームにブレが無くしっかりと馬を動かせているのが良く分かる。体幹を鍛えているのは当然ながら、レース運びに落ち着きが見えているのは明らか。フィジカル・メンタル共に著しく向上しており、勝利数を着実に積み上げているのは技術が伴って来たからだろう。そう考えると、来年からの永久的に2kg減という恩恵はかなりのアドバンテージとなりそう。普通にリーディング上位に名を連ねて来ても何らおかしくないだろう。
本人のコメント
『決定したルールの中で騎乗に専念するだけ。更に努力して、ちゃんと実績をあげられる様に頑張ります。私が結果を残す事で、後の女性騎手に繋げたい』
あくまでも自分の仕事は馬を勝たせる事、それが一番の結果であり減量制度に関しては意識せず技術向上により一層励んで行くという決意を見せた。数年前にデビューした時は幼い表情でまだあどけなさが大分と残っていたが、最近の彼女の表情は勝負師の様な鋭さを覗かせる。それだけ、競馬の世界で揉まれ這い上がって来た自信と確かな手応えを掴んでいるのだろう。
2018年11月末現在で、騎手リーディングは41位。何とあの蛯名正義騎手と勝ち星で並んでいるのだ。勿論、騎乗回数の違いや特別レースの勝利数で比較すると差はあるものの、それでもここまでの活躍を誰が想像出来ただろうか。区切りとしては年間30勝を目指して頑張って欲しい。
2018年11月末現在で、騎手リーディングは41位。何とあの蛯名正義騎手と勝ち星で並んでいるのだ。勿論、騎乗回数の違いや特別レースの勝利数で比較すると差はあるものの、それでもここまでの活躍を誰が想像出来ただろうか。区切りとしては年間30勝を目指して頑張って欲しい。
まとめ
以上、2019年より採用される女性騎手減量制度の内容まとめ。
ここ最近の彼女のレースぶりを見ると、そんな恩恵無くても十分に戦って行けるんじゃないかと思ってしまう程に騎乗技術が格段と向上している。重賞を勝つ日も近いのではないだろうか。とにもかくにも、今回の制度見直しで女性騎手の活躍するチャンスが大きくなったのは間違いない。後進の為にも、藤田菜七子騎手が更なるステージへ上がって行くのを全力で応援しようではないか。
ここ最近の彼女のレースぶりを見ると、そんな恩恵無くても十分に戦って行けるんじゃないかと思ってしまう程に騎乗技術が格段と向上している。重賞を勝つ日も近いのではないだろうか。とにもかくにも、今回の制度見直しで女性騎手の活躍するチャンスが大きくなったのは間違いない。後進の為にも、藤田菜七子騎手が更なるステージへ上がって行くのを全力で応援しようではないか。
2着:モンサンフィエール 牡3 56kg (小牧太)
3着:ガーシュウィン 牡4 57kg (中井裕二)
レースタイム:1:09.3(良)
レース上がり3ハロン:37.8
勝ち馬上がり3ハロン:36.7