1週前にして有力3歳馬の2頭が回避
天皇賞秋で見どころの1つでもあった3歳VS古馬勢の対決もこれで見送りとなってしまった。ワグネリアンが神戸新聞杯後の疲れが抜けず、ダノンプレミアムは調整不足という理由で両頭とも無念の出走回避。加えて、昨年2着のサトノクラウンも回避を表明しており戦前の予想とは裏腹に寂しいメンバー構成となりそうな予感。それでもGⅠ馬が8頭と揃ってはいるものの、3世代のダービー馬が激突するシーンも見られず当初の豪華さはやや薄らいだ印象か。
GⅠ馬10頭以上の想定メンバー
とにかく今年の天皇賞秋がとてつもないハイレベルなレースとなりそうだ。現状、今年のダービー馬ワグネリアンにレイデオロとマカヒキの2世代前までのダービー馬も出走予定。大阪杯を楽勝し現役最強の座を揺るぎないものにしているスワーヴリチャードも参戦。その他、ダービー1番人気ダノンプレミアムに宝塚記念を制したミッキーロケット、女傑ヴィブロスに皐月賞馬アルアイン、サトノクラウンやネオリアリズムなどそうそうたるメンバーが集結しようとしている。これは見応えのある世紀の1戦、決して見逃してはいけない。
三世代のダービー馬が大激突
※ワグネリアン→出走回避
先ずは何と言っても最大の見所はマカヒキ、レイデオロ、ワグネリアンの新旧ダービー馬対決だろう。ここ最近でも久しく見なかった三世代のダービー馬が一堂に会するというのは非常にレアケース。あったとしても既にピークを過ぎた馬同士という事が多い中、レイデオロとワグネリアンは完全に今が絶頂期だ。マカヒキにしても前走の札幌記念では復活した姿を披露しており、各世代の頂点に立った馬のガチンコ対決が見られそう。
今年の古馬GⅠを制した実力馬
今年の大阪杯を制したスワーヴリチャード、宝塚記念で悲願のGⅠ制覇を決めたミッキーロケットの2頭も参戦。特にスワーヴリチャードはキタサンブラックが引退した後の最強馬を受け継ぐパフォーマンスで、今のトップに位置する馬と言っても過言ではない。ミッキーロケットに関しても前走の1戦でひと皮むけていれば怖い存在である。いずれにせよ、この両GⅠ馬が休み明け初戦として天皇賞秋に出て来るというのが悩みのタネだろう。
勝利に飢えた過去のGⅠホース
久しくGⅠ勝利から遠ざかっているものの、ヴィブロスとアルアインも警戒が必要だろう。ヴィブロスはドバイターフでも2年連続連対と世界の競合相手に五分の戦いを続けているし、アルアインは勝ち切れないがGⅠ戦線で際どい競馬を何度も繰り広げている実力馬だ。展開や条件さえ噛み合えば、両頭共に上位勢を一蹴するだけのポテンシャルは秘めているのは間違いない。伏兵以上の扱いをすべき存在の2頭である。
意外性の高いキャラクターたちも
※サトノクラウン→登録せず
サトノクラウン、キセキの2頭も密かに参戦を表明しているのが興味深い。サトノクラウンは前年の天皇賞秋でキタサンブラックとの死闘が記憶に新しく、キセキは昨年の菊花賞の激走が忘れられない。とは言え、この両頭は安定感に乏しく意外な所で一発を決め撃ちするタイプ。人気が無ければ馬券的妙味も高く、当日の馬場状態や展開次第では上位争いに浮上する可能性もあるだろう。
3歳世代のGⅠ馬も忘れてはいけない
※ダノンプレミアム、ケイアイノーテック→登録せず
ダノンプレミアム、ケイアイノーテックも侮れない。特にダノンプレミアムは今年のダービーで1番人気に支持された程で、実力で言えばワグネリアンとも双璧だろう。調整ミスや距離が長過ぎた事で負けはしたが、2000mは絶好の舞台。休み明けも苦にしないタイプで上位勢をまとめて一蹴する可能性も十分だ。ケイアイノーテックに関しては毎日王冠を叩いて参戦予定。そのレースである程度、古馬との実力差が測れるのではないだろうか。
その他の伏兵も虎視眈々
そもそも、サングレーザーとダンビュライトがこの位置で伏兵視されているというだけでもレベルの高さがお分かりであろう。本来なら十分に有力候補として上位に名を連ねるべき実績馬である。それを想定で10番人気前後まで追いやらないといけないメンバーの層の分厚さが凄い。サングレーザーに関してはモレイラ騎手が騎乗予定でもう少し人気は上がるだろうが、それにしてもこの豪華さはちょっと近年でも記憶に無い。
まとめ
以上、10月28日に行われる天皇賞秋の出走予定馬まとめ。
今年は特に天皇賞秋が面白い。上記にあげたどの馬が勝ってもおかしくないメンバー構成だけに、馬券の展望もかなり難しくオッズは相当に割れそうな予感。もしかすると5頭以上がひと桁台にひしめく大混戦になる可能性も。
いずれにせよ、近年まれに見る豪華メンバーが揃う1戦。これは久々に当日、現地に行って応援するしかないのではとさえ思わされる程だ。しかしながら、マカヒキとワグネリアンを送り出す金子真人オーナーって改めて凄い。
今年は特に天皇賞秋が面白い。上記にあげたどの馬が勝ってもおかしくないメンバー構成だけに、馬券の展望もかなり難しくオッズは相当に割れそうな予感。もしかすると5頭以上がひと桁台にひしめく大混戦になる可能性も。
いずれにせよ、近年まれに見る豪華メンバーが揃う1戦。これは久々に当日、現地に行って応援するしかないのではとさえ思わされる程だ。しかしながら、マカヒキとワグネリアンを送り出す金子真人オーナーって改めて凄い。
父馬:ディープインパクト
母馬:ウィキウィキ
母父:フレンチデピュティ
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス
通算成績:13戦5勝(5-2-1-5)
主な戦績:日本ダービー、弥生賞など