『昨春辺りから競馬人生を考えた』

 
調教師免許の一次試験後、取材に応じる四位洋文騎手

調教師免許の一次試験後、取材に応じる四位洋文騎手

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ダービー連覇ジョッキーの四位洋文騎手が遂に調教師転向へ。ウオッカやディープスカイなど、数々の名馬と共に日本競馬を支えて来たベテランがまた一人現役引退に向けてその歩みを進めた。19日に行われた調教師免許試験の一次試験を受験した同騎手は、取材に対して『レースより緊張した。そんなに甘くは無いと思うが調教師になりたいので引き続き頑張って行きたい』とコメント。また、昨年の春辺りから第二の競馬人生について考える様になったと言う。若くして名声を勝ち得た天才も気が付けば45歳、先の蛯名正義騎手と言い競馬界の人のサイクルがどんどん早くなって来ている様な気がする。
 

調教師免許の過程

 

①一次試験…学力と技術に関する筆記試験

 

②二次試験…質疑応答などの口頭試験

 
2018年度は①が9月19日→合格発表が10月11日に行われ、その合格者は11月27~29日に②へ臨み最終の合格発表は12月6日という日程で進められる。JRAの同試験は、騎手時代の実績などが考慮されない上、成績重視による正真正銘のガチ試験となっている。近年では2016年に武幸四郎元騎手が合格、2018年に開業し話題を呼んだ。相当な知識が必要となるだけに、並大抵の勉強量では合格出来ない難関とされているが四位洋文騎手は果たして。
 

日本ダービー連覇は史上2人目

 
四位洋文騎手は2007、2008年にウオッカとディープスカイで日本ダービーを連覇。これは武豊騎手以来となる史上2人目の快挙であり、牡馬と牝馬で同レースを制した騎手はただ1人。『ダービーを制するのは、一国の宰相になるよりも難しい』と言われる中でこの成績はとてつもない偉業である。それだけ、馬の全てを知る彼だからこそ出来た芸当とも言えるのではないだろうか。
 

有名なインタビュー動画

 

2008年日本ダービー勝利騎手インタビューの動画

 
2008年にディープスカイで日本ダービーを制した際、勝利騎手インタビューで観客のヤジに対してキレているのがよく分かる。動画の1分33秒前後だが、急にある方向へ『うるせぇよ、おい』と大声で一喝。観客が四位に向けて『し~い、し~い』と言っていたのを『し~ね、し~ね』と聞こえたのではないかと噂されるも、その真意は定かでは無い。いずれにせよ、日本中が注目しているであろう公の場で自分の感情を露わに出来るメンタルは凄い。
 

四位騎手主戦の名馬たち

 
アグネスデジタル

アグネスデジタル

牡馬

父馬:Crafty Prospector
母馬:Chancey Squaw
母父:Chief's Crown
所属:白井寿昭厩舎(栗東)
馬主:渡辺孝男
生産:Catesby W. Clay & Peter J. Callahan(米)

通算成績:32戦12勝 (12-5-4-11)
主な戦績:マイルチャンピオンシップ、天皇賞秋、香港カップ、フェブラリーステークス、安田記念など
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レッドディザイア

レッドディザイア

牝馬

父馬:マンハッタンカフェ
母馬:グレイトサンライズ
母父:Caerleon
所属:松永幹夫厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:東京ホースレーシング

通算成績:14戦4勝 (4-3-3-4)
主な戦績:秋華賞、ドバイマクトゥームチャレンジなど
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ウオッカ

ウオッカ

牝馬

父馬:タニノギムレット
母馬:タニノシスター
母父:ルション
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:カントリー牧場
馬主:谷水雄三

通算成績:26戦10勝(10-5-3-8)
主な戦績:日本ダービー、安田記念、天皇賞秋、ヴィクトリアマイル、ジャパンカップ、阪神ジュベナイルフィリーズなど
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ディープスカイ

ディープスカイ

牡馬

父馬:アグネスタキオン
母馬:アビ
母父:Chief's Crown
所属:昆貢厩舎(栗東)
生産:笠松牧場
馬主:深見敏男

通算成績:16戦5勝(5-7-3-2)
主な戦績:日本ダービーなど
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アグネスデジタルやウオッカなど個性溢れるキャラクターの馬とパートナーを組む事が多かった四位騎手。何より、彼の凄さはその騎乗フォームの美しさにある。どの騎手もが『四位さんの騎乗スタイルはカッコいい』と評する程に全く無駄のない追い方。画像を見ても分かる様に、馬の走る動作に合わせて自然に体が寄り添う形になっている。直線でもひと目で彼が乗っていると目視出来るその独特のフォームは、憧れても真似出来ない領域に達しているだろう。
 

まとめ

 
以上、四位洋文騎手の調教師免許受験におけるまとめ。

田原成貴軍団の1人だった四位洋文騎手。盟友である藤田伸二騎手と共に、騎手のイメージを良い意味で壊してくれた破天荒なキャラクターでもあった。若い頃は自由奔放にしていた印象だが、年令を重ねるに連れ落ち着いた品格のあるジョッキーになっていったのがまた面白い。

感覚が非常に優れていて牝馬に乗せれば特に天下一品だった。その繊細さが調教師にも必要不可欠であり馬を育てる事にも活きて来る筈。近い将来、“四位調教師”という肩書でまた日本ダービーを制覇する日が来るのかもしれない。

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