北九州記念2018の結果

 

北九州記念2018年の動画

 

レース回顧

 
一斉にスタートから内枠のゴールドクイーン、ナインテイルズに真ん中からラブカンプーと先行勢がダッシュで先頭争いへ。やや早めのペースで馬群は縦長の隊列、各馬思い思いの位置取りから直線での末脚勝負となった。ラブカンプーが早め先頭に押し出されるも、更に外からダイメイプリンセスが被せる様に並びかける。しかし、内から狭い馬群を割って来たアレスバローズが一瞬の内に突き抜けて快勝。CBC賞から重賞2連勝でスプリント路線の主役に躍り出た格好だ。タイムの1分6秒6も優秀、鞍上の菱田裕二騎手は嬉しい重賞初勝利となった。2着にダイメイプリンセス、3着ラブカンプーが入線。高速決着に対応出来るか否かが勝負の分かれ目だっただろう。
 

勝ち馬アレスバローズ

 
アレスバローズ

アレスバローズ

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:タイセイエトワール
母父:トニービン
所属:角田晃一厩舎(栗東)
生産:ヤナガワ牧場
馬主:猪熊広次

通算成績:27戦7勝(7-4-4-12)
主な戦績:CBC賞、北九州記念など
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要はスタートさえ決まれば後の末脚は確かで重賞でも上位争いが可能なアレスバローズ。確かにここに来ての充実感も著しいが、元々これくらいの活躍は想定出来るポテンシャルがあった1頭だ。これでスプリント重賞を連勝、ローテーション的にはこのままスプリンターズステークスに直行が望ましいが、陣営の選択は果たして。いずれにせよ同馬が覚醒した事は間違いない。ディープインパクト産駒から1200mのGⅠ馬が誕生するか見ものである。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎アレスバローズ
◯ダイメイプリンセス
▲アサクサゲンキ
ゴールドクイーン
△ダイアナヘイロー
セカンドテーブル
×ラブカンプー
ナガラフラワー
アンヴァル
ナインテイルズ
フミノムーン
トウショウピスト
ナリタスターワン
グレイトチャーター
 

馬連:想定9点:◯勝利、三連単:想定240点:◯勝利

 
人気が不適切なレースだなという印象。本命はアレスバローズ、対抗はダイメイプリンセスあたりが最適だっただろう。単穴は斤量的に楽なアサクサゲンキ、ゴールドクイーンを一応。連下は残りの単勝10倍未満、紐は単勝100倍未満を手広く想定するのが理想の想定だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:103.0 ※想定RR:102.1

 
                                             
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 結城浜野 単勝オッズ
1 5 アレスバローズ 56.0 菱田 106.0 1:06.6 × 8.7
2 11 ダイメイプリンセス 55.0 秋山 105.0 1.1/2 × 7.7
3 9 ラブカンプー 51.0 和田 98.6 1/2 10.1
4 10 グレイトチャーター 53.0 松山 99.0 1/2 × × 78.1
5 6 セカンドテーブル 56.0 水口 102.7 1/2 × 8.0
6 14 アサクサゲンキ 53.0 松若 101.3 3/4 × 5.9
7 3 ダイアナヘイロー 55.5 武豊 103.1 クビ 5.8
8 16 ナリタスターワン 54.0 太宰 97.2 ハナ × × 49.1
9 15ナガラフラワー 52.0 高倉 101.0 アタマ 11.2
10 7 アンヴァル 50.0 荻野極 97.8 クビ 13.8
11 17 フミノムーン 55.0 国分優 102.4 クビ × × 43.8
12 12 スカイパッション 49.0 富田 94.0 クビ 131.1
13 13 トウショウピスト 56.0 鮫島駿 100.7 クビ 45.4
14 8 アクティブミノル 55.0 酒井 100.4 2.1/2 104.5
15 4 ナインテイルズ 54.0 97.5 1.1/4 × 20.5
16 1 ゴールドクイーン 51.0 古川 97.5 2.1/2 7.3
17 2 ツィンクルソード 53.0 北村友 92.3 2.1/2 184.0


 

危険な人気馬結果 ダイメイプリンセス→2着(4人気)

 
思いの外、スムーズなコーナリングで勝ちに行く競馬を見せたダイメイプリンセス。秋山騎手もかなり自信のあった騎乗ぶりで充実度が伺い知れる。内からアレスバローズにすくわれて2着敗退となってしまったが悲観する必要は無いだろう。今後は直線競馬以外でも厚い印を打たねばなるまい。
 

穴馬予想結果 アンヴァル→10着(9人気)

 
スタートから行き脚が付かず後方からの競馬となったアンヴァル。ポジションを内に取って末脚勝負に賭けるも、直線でグレイトチャーターに進路を奪われ万事休す。半ばを過ぎてからようやく追われ出すも時すでに遅し、勿体無い競馬となった。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ①⑨-③⑤⑥⑦⑪⑭⑮ 不的中
単勝 5 870円 枠連 3-6 2,090円
複勝 5 330円 ワイド 5-11 1,460円
11 320円 5-9 1,780円
9 320円 9-11 1,430円
馬連 5-11 3,630円 馬単 5→11 7,630円
三連複 5-9-11 13,260円 三連単 5→11→9 71,170円


 

編集部の回顧

 
千直しかないと思ってたダイメイプリンセスがまさかの2着。前回頭にしてた馬をここまで切り捨てたのは反省。アレスバローズは連下評価も思ったより強かった。ラブカンプーは圏内なのだけが唯一の予想通り。本命対抗単穴まで今回は惨敗。この決着でこの配当なら尚悔しい。(道永)
 
軽量牝馬に望みを託した訳だが、ゴールドクイーンはハイペースに巻き込まれる形に。アンヴァルは直線行き場を失いジ・エンド。基本的に前残りでの展望としていただけに大きく印を打ち間違ってしまった。とは言え、今回の結果をドンピシャで展望は難しく後悔は無い。(田中)
 
△アレスバローズが内から鮮やかに差し切って重賞連勝。2着×ダイメイプリンセス、3着○ラブカンプー。的中していないのもあるけど、本命馬がブービーでは全く話にならない。(結城)
 
本命のセカンドテーブルがまさかの出負けで終了...。たまにやらかすコンビではあるのですが、よりによって本命にしたときにやらんでもねぇ。終いはけっこう伸びてきただけに余計に残念でした。先週の横山和騎手に続きトレンドは重賞初制覇!?上手くいくときは全てが上手くいくもので勝ったアレスバローズは菱田騎手が外に出さずに内にこだわったのが大正解。3~4コーナーから直線は本当に上手く進路がとれました。『乗り替わりが不安』なんて予想してしまって申し訳ないです。対抗のダイアナヘイローはパドックから気配がイマイチで嫌な予感しかしなかったですし散々でした。ズラッと◎が並んでワタシだけが無印だったゴールドクイーンがとんでくれたことだけが唯一の救いですかね...。(浜野)
 

北九州記念2018の予想

 

◎ゴールドクイーン

 
ゴールドクイーン

ゴールドクイーン

牝馬

父馬:シニスターミニスター
母馬:サザンギフト
母父:タイキシャトル
所属:坂口正則厩舎(栗東)
生産:浦河土肥牧場
馬主:加藤充彦

通算成績:6戦3勝(3-1-1-1)
主な戦績:葵ステークスなど
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新設重賞の葵ステークスを快勝後、古馬と初対戦だったバーデンバーデンカップでも2着に好走したゴールドクイーン。斤量に恵まれているとは言え、これで芝では馬券圏外無しのほぼパーフェクトな成績。今回も引き続き51kgで走れるとあらば有力視するのが普通の展望だろう。キャラクター的に人気も集中しなさそう、『夏は牝馬』の格言通りにここは先行から押し切ってもらいたいところ。
 

◯ラブカンプー

 
ラブカンプー

ラブカンプー

牝馬

父馬:ショウナンカンプ
母馬:ラブハート
母父:マイネルラヴ
所属:森田直行厩舎(栗東)
生産:奥山博
馬主:増田陽一

通算成績:10戦2勝(2-6-0-2)
主な戦績:葵ステークス2着など
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ゴールドクイーン同様、前走のアイビスサマーダッシュで古馬相手に2着と善戦したラブカンプー。葵ステークスの上位組はレベルが高かったという事だろう。この馬も1200m以下では未だ連対を外した事は無い。こちらも51kgで走れる事から、平坦の小倉ならそうそう止まらないと考え3歳牝馬同士で行った行ったの競馬も十分有り得る。好調和田竜二騎手の手腕に期待したい。
 

▲アサクサゲンキ

 
アサクサゲンキ

アサクサゲンキ

牡馬

父馬:Stormy Atlantic
母馬:Amelia
母父:Dixieland Band
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:Alexander - Groves - Matz LLC.(米)
馬主:田原慶子

通算成績:9戦2勝(2-2-1-4)
主な戦績:小倉2歳ステークスなど
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葵ステークス、CBC賞とスタートが悪く後方からの競馬で上がり最速の掲示板入線、良くも悪くも存在感は見せつつあるアサクサゲンキが単穴か。要は発馬を決め展開さえ向けば一気に差し切れる能力があるという事。小倉競馬場は初重賞制覇を決めた縁起の良いコース。今回は松若風馬騎手に乗り替わるが、これが良い方向に出て来れば。
 

▲ナガラフラワー

 
ナガラフラワー

ナガラフラワー

牝馬

父馬:ダンスインザダーク
母馬:ガリカローズ
母父:ロックオブジブラルタル
所属:高橋亮厩舎(栗東)
生産:大島牧場
馬主:長良レーシングクラブ

通算成績:24戦4勝(4-4-2-14)
主な戦績:彦根ステークスなど
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ひと頃の追い込み一辺倒から、近走は1つ前のポジションで安定して差して来れる様になったナガラフラワー。前走のCBC賞もあわやのシーンで惜しい2着と、確実に重賞でも戦えるだけの力が伴って来ているのだろう。昨年の佐世保ステークスでもダイアナヘイローに0秒2差と接戦を演じており、ここも展開と鞍上の乗り方1つ。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:102.1

 
フミノムーン、ゴールドクイーン、ダイメイプリンセス、アサクサゲンキあたりが上位も差なく大混戦。さすがに荒れる確率が高いレース。ここはやはり積極的に狙っていくべきだろう。
 
                                                    
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城浜野 予想オッズ
1 ゴールドクイーン 牝3 51.0 古川 103.0 7.0
2 ツィンクルソード セ7 53.0 北村友 94.0 301.9
3 ダイアナヘイロー 牝5 55.5 武豊 100.9 3.2
4 ナインテイルズ 牡7 54.0 100.0 × 47.9
5 アレスバローズ 牡6 56.0 菱田 102.0 × 16.7
6 セカンドテーブル 牡6 56.0 水口 101.6 × 9.0
7 アンヴァル 牝3 50.0 荻野極 97.7 36.7
8 アクティブミノル 牡6 55.0 酒井 100.5 44.5
9 ラブカンプー 牝3 51.0 和田 97.3 5.5
10 グレイトチャーター 牡6 53.0 松山 96.5 × × 138.0
11 ダイメイプリンセス 牝5 55.0 秋山 102.5 × 4.8
12 スカイパッション 牝6 49.0 富田 90.0 247.7
13 トウショウピスト 牡6 56.0 鮫島駿 100.6 121.5
14 アサクサゲンキ 牡3 53.0 松若 102.3 × 6.3
15 ナガラフラワー 牝6 52.0 高倉 101.0 15.3
16 ナリタスターワン 牡6 54.0 太宰 94.8 × × 115.0
17 フミノムーン 牡6 55.0 国分優 103.4 × × 63.1


 

危険な人気馬 ダイメイプリンセス(想定2人気)

 
前走のアイビスサマーダッシュは圧巻の強さだったダイメイプリンセス。そのスピードは認めるものの、今年の勝鞍が結局の所1000mコースのみという点は気掛かりでもある。秋山騎手が『コーナーでの走りが課題』と言っていた様に、直線での走りをそのまま鵜呑みにするのは少々リスキーだ。
 

穴馬予想 アンヴァル(想定9人気)

 
未勝利を勝ち上がった時はラブカンプー相手に完勝、今回そのラブカンプーよりも1kg軽い斤量というだけでも買い要素のアンヴァル。前走の葵ステークスは後手の競馬で伸び切れなかった走りなだけに度外視、ロードカナロア産駒で早熟タイプでも無い筈。ここは巻き返し必至だろう。
 

編集部の見解

 
今回はどうやら牝馬が上位人気しそうだが確かに成績はいい。◎ゴールドクイーンから、上位人気のラブカンプーには勝ってるが人気がなさそうだし斤量も恵まれた。ここで一気に重賞性はを。○アサクサゲンキ、ずっと評価してる馬。3歳の斤量の今回がチャンスだし後は上手く競馬ができれば。▲ナガラフラワー、牝馬では珍しいが今が充実期の様な気がする。稽古の雰囲気も良く期待。(道永)
 
先週の関屋記念が牝馬上位独占、その流れが今週も続くと見て単純に牝馬を中心の組み立てにしてみた。本命はゴールドクイーン、51kgならどう考えても凡走する気がしない。対抗はアンヴァル、これも50kg。小倉競馬場の走りも良く頭まである。単穴ラブカンプー、51kgで1200m以下はオール連対。この3頭の内、2頭は馬券圏内に来ると想定して後は手広くという感じ。今回、牡馬はやや割引で。(田中)
 
本命ゴールドクイーン。初の古馬相手だった前走が目標にされながら頭差2着は十分評価できる。小倉1200mはオープン勝ちあり。対抗ラブカンプー。こちらも小倉は3戦1勝2着2回で適性十分。単穴に小倉2歳ステークス覇者アサクサゲンキ。スタート五分なら突き抜ける。上位3頭はいずれも3歳馬で若い力と勢いに期待。(結城)
 
ハイペースの前崩れ決着になったCBC賞で先行して粘ったセカンドテーブルが◎です。中京よりも小倉の方が脚質的に向くでしょうし。武豊騎手が乗ってきた昨年の勝ち馬〇ダイアナヘイローは得意の小倉で巻き返しです。前走と同斤量51kgは有利に思えるのが▲ラブカンプーです。おさえの△に小倉得意のアサクサゲンキと、2kg増かつ騎手が替わるのも不安ですが一応アレスバローズです。(浜野)

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