函館2歳ステークス2018の結果

 

函館2歳ステークス2018の動画

 

レース回顧

 
ロードワンダーを除く全馬まずまずのスタートでレース開始。内からラブミーリッキーがハナを主張、地方馬エムティアン、ラブミーファインと続いて後続がバラけての追走となった。2歳戦らしく展開に関係なくスピード任せの競馬となったが、その中でも先行集団のラブミーファインとカルリーノがセンスのある走りで直線の一騎打ち。前者が後者を競り落とし態勢決まったかに見えたが、大外から一気にアスターペガサスが猛追しゴールまで内外離れた形で同時にゴールイン。僅かに外のアスターペガサスがハナ差かわして連勝で世代初の重賞ウィナーに輝いた。
 

勝ち馬アスターペガサス

 
アスターペガサス

アスターペガサス

牡馬

父馬:Giant's Causeway
母馬:R Heat Lightning
母父:Trippi
所属:中竹和也厩舎(栗東)
生産:Stonestreet Thoroughbred Holdings LLC(米)
馬主:加藤久枝

通算成績:2戦2勝(2-0-0-0)
主な戦績:函館2歳ステークスなど
via google imghp
 
ややスタートで立ち遅れたアスターペガサスだったが、鞍上の小崎騎手は慌てず徐々にポジションを押し上げる形でレースを運んだ。直線に入って前とはまだ差があったものの、1頭だけ次元の違う脚でグングン加速すると最後に粘るラブミーファインを差し切って見せた。人馬共に初の重賞タイトルとなり、嬉しい勝利となった。今後の課題としてはその発馬の悪さと、マイル前後に距離が延びた時のパフォーマンスの維持だろう。朝日杯フューチュリティステークスを目標に1~2戦挟んでローテーションを組む予定だ。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎アスターペガサス
◯カルリーノ
▲ナンヨーイザヨイ
△スズカカナロア
ホールドユアハンド
トーセンオパール
ラブミーファイン
イチゴミルフィーユ
エムティアン
×ラブミーリッキー
ロードワンダー
ガイセン
 

馬連:想定15点:◯勝利、三連単:想定240点:◯勝利

 
本命対抗はさすがに単勝30倍未満の馬のどれとどれでも良かっただろう。結果的にはアスターペガサスが断然だったが手広く連下以上は単勝30倍未満で構成して、紐は単勝60倍未満で想定するのが理想だっただろう。
 

全着順結果

 
                                   
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 結城浜野 単勝オッズ
1 6 アスターペガサス 54.0 小崎 --- 1:09.4 5.2
2 10 ラブミーファイン 54.0 丸山 --- ハナ 21.1
3 5 カルリーノ 54.0 藤岡佑 --- 3/4 5.4
4 8 [地]エムティアン 54.0 三浦 --- 1.1/4 29.5
5 4 トーセンオパール 54.0 勝浦 --- クビ 13.8
6 2 ガイセン 54.0 藤岡康 --- クビ 54.2
7 9 ロードワンダー 54.0 中井 --- クビ 48.6
8 3 スズカカナロア 54.0 池添 --- 3/4 8.5
9 11ナンヨーイザヨイ 54.0 岩田 --- 3/4 3.5
10 7 イチゴミルフィーユ 54.0 伊藤 --- 1.3/4 24.1
11 14 ヒストリコ 54.0 横山武 --- 1.1/4 93.7
12 12 ラブリロンリロンス 54.0 菱田 --- 1.3/4 107.5
13 13 [地]レコードチェイサー 54.0 安部 --- 1.1/2 153.1
14 15 ホールドユアハンド 54.0 Cルメ --- 1.3/4 9.1
15 16 二ヴィアン 54.0 古川 --- 3/4 103.0
16 1 ラブミーリッキー 54.0 松岡 --- 1/2 41.6


 

配当&本印予想結果

 
 
馬連予想 ⑤⑪-③④⑥⑦⑩⑯ 的中
単勝 6 520円 枠連 3-5 2,040円
複勝 6 200円 ワイド 6-10 1,950円
10 500円 5-6 570円
5 200円 5-10 1,880円
馬連 6-10 5,880円 馬単 6→1010,200円
三連複 5-6-10 11,090円 三連単 6→10→5 65,140円


 

編集部の回顧

 
本命カルリーノは2着までに入ると思っていた。圏内に残ってくれたのは良かったが、対抗のイザヨイがここまで沈むとは。ラブミーファインは自信の単穴なので直線ではニヤケていたが、鞍上から評価を下げたアスターペガサスが裏目にでるとは。全体には悪くなかったがこのレースは三連単を取り逃がした悔しい結果。(道永)
 
本命カルリーノは大分自信があったもののやはり2歳戦、そうは上手く行かない。アスターペガサスは鞍上、ラブミーファインは実力派は認めるも1800mからの600m短縮を嫌って連下まで。対抗ナンヨーイザヨイはデビュー戦のセンスある走りとは裏腹の後手、そして4コーナーで外に膨らむ不利。やはりまだまだ子供のかけっこを見ている様な気持ちでレースの予想もし様が無い。(田中)
 
◎ナンヨーイザヨイは9着と掲示板を外すも、▲アスターペガサスが先行から完璧に抜け出した△ラブミーファインをハナ差捉えた。3着に○カルリーノが入り、久々の3連単的中。自分の予想もやっと片目を開けることができた。(結城)
 
勝ったアスターペガサスは、出遅れたもののハイペースで流れて展開が向いたというのもありますが、小崎騎手の4コーナーでのコースどりで挽回できましたね。大外に進路を求めずにラブリロンリロンスとレコードチェイサーの間に進路をとってうまく割ってくることができました。逆に本命にしたナンヨーイザヨイは岩田騎手の大外ブン回しで終わっちゃいました。さすがにあのコースどりでは厳しかったですね。アスターペガサスに併せていけば違ったんじゃないかなぁ、と。それにしても印をつけた馬で1、3、4、5着とは。ありがちなタラレバになりますが、2着のラブミーファインさえいなければ…。前走1800メートルを使ってきた馬でもOKでしたか…。(浜野)
 

函館2歳ステークス2018の予想

 

◎ナンヨーイザヨイ

 
ナンヨーイザヨイ

ナンヨーイザヨイ

牡馬

父馬:エイシンフラッシュ
母馬:シャルルヴォア
母父:スペシャルウィーク
所属:松永幹夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:中村徳也

通算成績:1戦1勝(1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬
via google imghp
 
新馬戦の内容、馬体以上に大きく見せるフットワーク、馬っぷりなど含めて総合的に上位評価したいのはナンヨーイザヨイ。2歳戦だけに鵜呑みは出来ないが、走りを見ても安定して能力を発揮出来そうな雰囲気を感じる1頭だ。岩田騎手も何頭かお手馬がいる中で同馬をチョイスしている辺りがその証拠だろう。エイシンフラッシュ産駒初の重賞制覇となるか。
 

◯カルリーノ

 
カルリーノ

カルリーノ

牡馬

父馬:マツリダゴッホ
母馬:アイリスモレア
母父:ショウナンカンプ
所属:高橋裕厩舎(美浦)
生産:松栄牧場
馬主:Gリビエール・レーシング

通算成績:2戦1勝(1-0-0-1)
主な戦績:2歳未勝利
via google imghp
 
新馬戦でナンヨーイザヨイに敗れた後、折返しの未勝利戦を圧勝したカルリーノ。明らかに叩いて良くなるタイプで、2戦目の方が更にパフォーマンスが向上していた事を考えれば今回はメイチか。とは言え、初戦ですら上がりは最速。負けたのはスタートと位置取りの差で、レース慣れしたここはナンヨーイザヨイの逆転候補No.1だろう。
 

▲トーセンオパール

 
トーセンオパール

トーセンオパール

牝馬

父馬:スウェプトオーヴァーボード
母馬:トーセンルクリア
母父:ダンスインザダーク
所属:小笠倫弘厩舎(美浦)
生産:エスティファーム
馬主:島川隆哉

通算成績:1戦1勝(1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬
via google imghp
 
新馬戦は終始外を回りながら最後の直線、小気味の良いフットワークから一瞬で抜け出したトーセンオパール。スウェプトオーヴァーボードらしい仕上がり早の産駒だが、スピード感十分の走りはまだまだ伸びシロがありそう。牝馬同士から牡馬相手にどこまでパフォーマンスを維持出来るかがポイントか。
 

▲アスターペガサス

 
アスターペガサス

アスターペガサス

牡馬

父馬:Giant's Causeway
母馬:R Heat Lightning
母父:Trippi
所属:中竹和也厩舎(栗東)
生産:Stonestreet Thoroughbred Holdings LLC(米)
馬主:加藤久枝

通算成績:1戦1勝(1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬
via google imghp
 
母は米2歳GⅠの勝ち馬でバリバリのスピード型血統。早期から能力をフルに全開出来るタイプで、新馬戦で見せた直線の抜け出し方はやはり外国産馬のそれ。気性的にやや荒い面も持ち合わせており、それが2戦目でどう出て来るか次第だが、走りが安定する様ならここでも一気に頭まで有り得るだろう。
 

▲ラブミーファイン

 
ラブミーファイン

ラブミーファイン

牝馬

父馬:ジャスタウェイ
母馬:ヤマノラヴ
母父:アグネスデジタル
所属:田所秀孝厩舎(栗東)
生産:チャンピオンズファーム
馬主:小林祥晃

通算成績:1戦1勝(1-0-0-0)
主な戦績:2歳新馬
via google imghp
 
1800mの新馬戦で評判馬相手に完勝して来たラブミーファイン。今回のメンバーで言えば1番将来性を感じる逸材というイメージだが、今回に限って言えばスタートからのスピード勝負に置いて行かれる可能性が大。600mの距離短縮を克服するのは至難の技だが、前走の楽勝ぶりを考えればやってやれなくも無さそう。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 
                                               
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城浜野 予想オッズ
1 ラブミーリッキー 牝2 54.0 松岡 ---- 53.6
2 ガイセン 牡2 54.0 藤岡康 ---- 48.1
3 スズカカナロア 牡2 54.0 池添 ---- 3.9
4 トーセンオパール 牝2 54.0 勝浦 ---- 24.4
5 カルリーノ 牡2 54.0 藤岡佑 ---- 6.9
6 アスターペガサス 牡2 54.0 小崎 ---- 5.2
7 イチゴミルフィーユ 牝2 54.0 伊藤 ---- 18.7
8 [地]エムティアン 牝2 54.0 三浦 ---- 53.4
9 ロードワンダー 牡2 54.0 中井 ---- 28.3
10 ラブミーファイン 牝2 54.0 丸山 ---- 21.9
11 ナンヨーイザヨイ 牡2 54.0 岩田 ---- 2.9
12 ラブリロンリロンス 牡2 54.0 菱田 ---- 103.8
13 [地]レコードチェイサー 牝2 54.0 阿部 ---- 163.3
14 ヒストリコ 牝2 54.0 横山武 ---- 118.4
15 ホールドユアハンド 牡2 54.0 Cルメ ---- 6.7
16 二ヴィアン 牝2 54.0 古川 ---- 116.8


 

編集部の見解

 
函館2歳ステークスは正直2戦目の馬ばっかりで毎年よくわからないが、前走より上向きそうな馬から入る。◎カルリーノ、函館3戦目でまだまだ良化が期待できそう。○ナンヨーイザヨイ、強さで言ったらこの馬の印象。▲ラブミーファインは短縮がどうかだが、今の時期ならこなして上位にこれそうな能力。(道永)
 
2歳戦初期のマイルールだが、2戦以上続けて好走した馬を信頼するべし。即ち、未勝利戦で強い勝ち方をしたカルリーノが本命。Gリビエール・レーシングの勢いも買っておきたい。対抗には新馬戦でそれに完勝したナンヨーイザヨイを。いずれも岩田騎手の手綱だったが、こちらを取っているのは興味深い所。勝つのはこの2頭と想定して単穴に手広く。(田中)
 
本命ナンヨーイザヨイ。新馬戦は早め先頭で時計も上がりも優秀。岩田を背に世代最初の重賞を狙う。
対抗カルリーノ。新馬戦はナンヨーイザヨイの4着も2戦目に変わり身を見せ見た目以上に楽な勝ちっぷり。単穴にアスターペガサス、スズカカナロア、トーセンオパール。アスターペガサスはいかにも米国産の力強い走りで新馬戦完勝。スズカカナロアは番手追走からきっちり前を捕えるセンス溢れる初戦だった。トーセンオパールは小柄ながらも抜け出す脚は目を引いた。(結城)
 
重賞とはいえ実質はキャリアの浅い馬での500万条件戦。枠順の影響も大きく、中枠、内枠の順で有利だが、そこは置いておいて、好走条件としては、函館の芝1200mを勝っていること、54キロで勝っていること、多頭数の競馬で勝っていることになる。これに時計を加味すれば予想は出来上がり。◎ナンヨーイザヨイ、〇アスターペガサス、▲カルリーノの順になる。後は時計が劣るが△トーセンオパールと地方馬の△エムティアンが紛れた2着争いならばあるかもしれない。(浜野)

関連記事

関連タグ

著者