函館記念2018の結果

 

函館記念2018の動画

 

レース回顧

 
クラウンディバイダ、マイネルハニーを抑えてカレンラストショーがハナを奪う展開。好スタートを切ったエアアンセムやエテルナミノルらがその直後、人気のトリコロールブルーとブレスジャーニーは中団より後方に位置する展開となった。直線コースで早め先頭へ躍り出たエテルナミノルをエアアンセムが被せ気味に差しかわすと、外から迫ったサクラアンプルールを半馬身差抑えて重賞初勝利を飾った。大外から猛然と追い込んだブレスジャーニーは惜しくもハナ差の4着、1番人気トリコロールブルーは後手に回って着外となった。
 

勝ち馬エアアンセム

 
エアアンセム

エアアンセム

牡馬

父馬:シンボリクリスエス
母馬:エアマグダラ
母父:サンデーサイレンス
所属:吉村圭司厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:ラッキーフィールド

通算成績:27戦5勝(5-4-5-13)
主な戦績:函館記念など
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ロスのない立ち回りで出し抜け的な走りを見せたエアアンセム。鞍上の藤岡佑介騎手の見事なエスコートによる勝利と言っても過言ではないだろう。元より、上がりが掛かりやすい洋芝コースは持って来いの条件で、他馬より斤量も軽く気楽に乗れたのが大きかった。これまでキャリア中1番人気には一度もなった事が無いキャラクターで、今後もこういった傾向は続く筈。とは言え、展開や条件に恵まれた感は否めず、今後の大舞台では苦しい戦いが見込まれる。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ブレスジャーニー
◯トリコロールブルー
▲スズカデヴィアス
ブラックバゴ
エアアンセム
△ナイトオブナイツ
サクラアンプルール
マイネルハニー
×クラウンディバイダ
カレンラストショー
カデナ
ナスノセイカン
エテルナミノル
ロジチャリス
ゴールドサーベラス
 

馬連:想定13点:×不的中、三連単:想定455点:◯勝利

 
本命対抗は、マイネルハニーまでのどれでも良かっただろう。単穴は、単勝10倍未満、連下は、単勝15倍未満、紐は、単勝100倍未満の全馬想定あたりが理想だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:102.3 ※想定RR:104.8

 
                                     
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 結城浜野 単勝オッズ
1 6 エアアンセム 55.0 藤岡佑介 103.0 1:59.8 9.6
2 3 サクラアンプルール 57.5 田辺 107.5 1/2 11.5
3 14 エテルナミノル 54.0 四位 100.6 1/2 65.1
4 10 ブレスジャーニー 56.0 柴田善 103.8 ハナ 6.6
5 5 スズカデヴィアス 57.0 三浦 104.8 1/2 7.9
6 7 トリコロールブルー 56.0 Cルメ 103.4 1/2 3.1
7 15 ゴールドサーベラス 54.0 柴山 101.3 1.1/4 × × 90.1
8 13 ナイトオブナイツ 56.0 池添 97.7 クビ × × 10.4
9 12ナスノセイカン 55.0 丸山 102.1 クビ × × 55.0
10 1 ブラックバゴ 57.0 岩田 105.2 3/4 8.1
11 2 カデナ 56.0 藤岡康 106.0 クビ 40.4
12 8 ロジチャリス 56.0 蛯名 100.6 1.1/4 88.6
13 4 クラウンディバイダ 54.0 吉田隼 91.0 3/4 18.7
14 11 マイネルハニー 57.0 丹内 99.9 3 × 11.5
15 9 カレンラストショー 54.0 北村友 96.0 7 × 32.3


 

危険な人気馬結果 スズカデヴィアス→5着(3人気)

 
器用さに欠けるタイプで結果的に後方からの競馬で差し届かなったスズカデヴィアス。当初の見立てより、函館競馬場=洋芝の適性はありそうで、スタートなど上手く立ち回れる様になればここでも勝負になりそう。但し、こういった小回りのコースでは捌くのに時間が掛かる分やはり出来るだけ少頭数が良いだろう。
 

穴馬予想結果 ナスノセイカン→9着(12人気)

 
全く競馬に参加させてもらえなかったナスノセイカン。どちらかと言えば左回りの方が得意なのだろう、スムーズに先行出来ない部分を見ると今後はそのスタンスで追い掛けて良さそうだ。いずれにせよ、重賞では余程噛み合わないと上位争いは難しいのではないだろうか。
 

配当&本印予想結果

 
 
馬連予想 ⑦⑩-①③④⑤⑥⑨⑪ 不的中
単勝 6 960円 枠連 2-4 1,440円
複勝 6 330円 ワイド 3-6 2,090円
3 440円 6-14 9,760円
14 1,560円 3-14 10,300円
馬連 3-6 5,540円 馬単 6→311,310円
三連複 3-6-14 119,750円 三連単 6→3→14 571,480円


 

編集部の回顧

 
展開や配当は予想通りだったが、中断前目の馬が結果圏内に。今回も全くカスリもせず。根本的な考えが間違っているよう。夏の紅一点エテルナミノルの怖さを無視、実績上位もメイチじゃないと切ったサクラ。近走の流れから最初は単穴以内想定だったエアアンセムを切る等全てが裏目。夏競馬と意識し過ぎてる面が悪い方に出ているので、初心に戻り今後の予想は改善していきたいと思います。(道永)
 
対抗エアアンセム、連下サクラアンプルールまでは良かったが3着エテルナミノルが外枠という理由だけで消し。向正面辺りの展開を見て、『これはエテルナミノルにやられるな』と思いジ・エンド。馬連こそ拾えたものの、3連単まで仕留めれたレースだった。非常に勿体無い1戦。(田中)
 
▲エアアンセムが絶好位で流れに乗り7歳にして重賞初制覇。2着サクラアンプルールも7歳馬ながらトップハンデを克服し地力を見せた。3着は唯一の牝馬で13番人気のエテルナミノルが入り3連単は50万超え。エテルナミノルはともかく、2着馬は最終追いで最後追わずに流していたことで無印にしたが、これが大きな過ち。◎トリコロールブルーは2000mと洋芝実績から人気でも軸に最適と判断したが、位置取りは想定内も、馬群の中動きたい時に動けず直線に入った時はほぼ最後方で万事休す。○ブレスジャーニーはいい脚で追い込むも、こちらも不器用さを露呈し4着と予想はまたもや惨敗。(結城)
 
平均ペースで進む中、好位を上手く立ち回った馬が1~3着でしたね。実力拮抗、混戦模様のハンデ戦でしたので、いかにペースに合った位置をとれてスムーズな競馬ができたかが結果を分けました。本命にしたブレスジャーニーは後方から大外を回す競馬になってしまい、終いはよく伸びてきましたけれども、さすがにロスが多い競馬で届きませんでしたね。対抗のトリコロールブルーも後方からの競馬になってしまいましたし、3~4コーナーでスムーズさを欠いてしまいましたからね。それにしても第3Qに入ってから予想が絶不調過ぎるので、何とか巻き返していきたいですね。(浜野)
 

函館記念2018の予想

 

◎ブレスジャーニー

 
ブレスジャーニー

ブレスジャーニー

牡馬

父馬:バトルプラン
母馬:エルフィンパーク
母父:タニノギムレット
所属:本間忍厩舎(美浦)
生産:競優牧場
馬主:島川隆哉

通算成績:9戦3勝(3-0-2-4)
主な戦績:東スポ杯2歳ステークス、サウジアラビアロイヤルカップなど
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そろそろ能力をフルで発揮しそうなブレスジャーニー。前走の巴賞も展開不利な後方から地力だけで0秒1様で迫った。思った以上に洋芝も合っていそうで、今回はもう少し行きっぷりも良く前に付けられるのではないだろうか。2歳時にはあのスワーヴリチャードを後ろから差し切る実力の持ち主、本来ならこんな所に出て来る様な馬では無いのである。
 

◯トリコロールブルー

 
トリコロールブルー

トリコロールブルー

牡馬

父馬:ステイゴールド
母馬:ペンカナプリンセス
母父:Pivotal
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:10戦5勝(5-1-0-4)
主な戦績:大阪城ステークスなど
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前走の鳴尾記念はレコード決着の中、3着に押し上げて一応の格好を付けたトリコロールブルー。新馬勝ちした際はクラシックの有力候補に名を連ねた程だが、本格化までに少々時間を要してしまった。今はポテンシャルを毎回きっちり出し切れているのでここでも無様な競馬はしない筈。鬼門である1番人気想定だが、C.ルメールの手腕に注目だ。
 

▲ブラックバゴ

 
ブラックバゴ

ブラックバゴ

牡馬

父馬:バゴ
母馬:ステイウィズユー
母父:ステイゴールド
所属:斎藤誠厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:19戦4勝(4-2-2-11)
主な戦績:アンドロメダステークスなど
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一時のスランプを抜け、いよいよ本格化して来たイメージのブラックバゴ。昨秋のアンドロメダステークスではストロングタイタンを差し切っているだけにその実力は本物だろう。意外に鉄砲も効くタイプ、洋芝も1戦1勝と来れば疑う余地も無し。頭が高い割に器用な走りが出来るので、小回りも問題無い。初重賞制覇のシーンも一考か。
 

▲エアアンセム

 
エアアンセム

エアアンセム

牡馬

父馬:シンボリクリスエス
母馬:エアマグダラ
母父:サンデーサイレンス
所属:吉村圭司厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:ラッキーフィールド

通算成績:26戦4勝(4-4-5-13)
主な戦績:スピカステークスなど
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キャリア26戦中、1秒差以上で負けたのが調整ミスで臨んだセントライト記念の1度だけという堅実派のエアアンセム。それだけ相手なりにある程度の走りが出来るという点では、勝ち切れないながらも馬券の軸候補として適切な1頭かもしれない。洋芝は3歳時に五稜郭ステークスで経験済み、ここもきっちり上位争いしてくれるだろう。
 

▲マイネルハニー

 
マイネルハニー

マイネルハニー

牡馬

父馬:マツリダゴッホ
母馬:ブライアンハニー
母父:ナリタブライアン
所属:栗田博憲厩舎(美浦)
生産:貴昭牧場
馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン

通算成績:23戦5勝(5-4-2-12)
主な戦績:チャレンジカップなど
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展開次第では一気の逃げ切りも考えられるマイネルハニー。ここ2走は思った競馬が出来ていないものの、道中スムーズに先行出来れば押し切る力はまだ十分ある。ハナに立てなくとも単独番手の位置は欲しい。地元生まれの丹内騎手が乗るだけに気合も入っているだろう。2年前のマイネルミラノの再現と行きたい所だ。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:104.8

 
地力的にはサクラアンプルールとブラックバゴが上位もスズカデヴィアス、ブレスジャーニー、トリコロールブルー、エアアンセム、ゴールドサーベラス以下全馬馬券圏内が想像できる僅差なので騎手次第、調子次第、展開次第ではあらゆる組み合わせがありえるので手広くいっても取りづらそうなので狙っていくか見学レースにするかだろう。
 
                                          
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城浜野 予想オッズ
1 ブラックバゴ 牡6 56.0 岩田 106.6 6.9
2 カデナ 牡4 56.0 藤岡康 106.3 43.2
3 サクラアンプルール 牡7 57.5 田辺 107.4 7.4
4 クラウンディバイダ 牡5 54.0 吉田 97.0 22.3
5 スズカデヴィアス 牡7 57.0 三浦 104.8 6.5
6 エアアンセム 牡7 55.0 藤岡佑 103.0 8.7
7 トリコロールブルー 牡4 56.0 Cルメ 103.0 3.2
8 ロジチャリス 牡6 56.0 蛯名 100.8 80.2
9 カレンラストショー 牡6 54.0 北村友 100.0 × 37.5
10 ブレスジャーニー 牡4 56.0 柴田善 104.7 6.5
11 マイネルハニー 牡5 57.0 丹内 102.3 × 10.6
12 ナスノセイカン 牡6 55.0 丸山 102.3 × × 41.1
13 ナイトオブナイツ 牡5 56.0 池添 94.0 × × 11.2
14 エテルナミノル 牝5 54.0 四位 99.5 93.2
15 ゴールドサーベラス 牡6 54.0 柴山 103.0 × × 82.0


 

危険な人気馬 スズカデヴィアス(想定2人気)

 
想定上位人気の内、唯一洋芝経験の無いスズカデヴィアス。新潟大賞典の走りを見ても、ここに来てキレ味に益々磨きがかかり瞬発力タイプに仕上がって来ている。つまり、上がりがかかりやすい長く深い芝で本来のパフォーマンスが発揮出来ない可能性が考えられるのでは。
 

穴馬予想 ナスノセイカン(想定11人気)

 
前走の巴賞は洋芝というより重馬場で能力が削がれた印象のナスノセイカン。どちらかと言えば乾いた良馬場で一瞬の脚を使いたい、今回は前目のポジションで積極的な競馬をすれば新潟大賞典の様な走りも可能だろう。斤量も軽くなり、穴を演出するならこの馬か。
 

編集部の見解

 
◎ブラッグバゴ、最終追いが良かったこの馬から入る。位置取りにも左右されるが確実な上がり。前に行く馬もいるし、突っ込んでくるはず。函館も1戦1勝の実績あり。毎年荒れる函館記念。一番人気の勝利がほぼない難解レース。夏は調子、もうそれしかない。○ブレスジャーニー、とりあえず2歳の頃から潜在能力は上位。そろそろ一発あってもいい気がする。前走よりは明らかに上向き。この馬を知ってる善臣さんに手が戻るのもいい。▲トリコロールブルー、10年以上不振の一番人気になりそうなこの馬だが、その分厚い壁を破ってくれそうな感じもあるぐらい調子は良さそう。普通に走れば頭も充分。(道永)
 
洋芝適正、相手関係、騎手などのファクターを総合的に鑑みて本命はブラックバゴ。どれが勝ってもおかしくないメンバー構成ならマイナス材料が少ない馬を上位に見立てたい。対抗にエアアンセム。個人的に昔から追いかけている馬。藤岡佑介騎手の好調も含めて印を上げた。単穴にブレスジャーニー。普通に走ればあっさりまで、トリコロールブルーは1番人気不振を都合よく鵜呑みにした。(田中)
 
本命トリコロールブルー。位置取りに不安は残るも鞍上で相殺。対抗ブレスジャーニー。休み明けの前走が0.1秒差。叩き2戦目で。単穴にマイネルハニー、ナイトオブナイツ、エアアンセムを加えた5頭が勝ち馬候補。(結城)
 
ここも懲りずに4歳馬を上位にみる。柴田善騎手に手綱が戻ったブレスジャーニーが◎。前走に復調気配をみることができたし、力のいる洋芝の道悪でも問題ない印象を持てた。〇トリコロールブルーは昨年、札幌での勝ち鞍があり洋芝も大丈夫。2000mも得意。Bコース替わりでもあり先行馬は捨てがたく、▲マイネルハニーがハナを切れれば巻き返し。できれば逃げたいと言えども競りは無いとみて先行するカレンラストショーとクラウンディバイダをおさえに△。(浜野)

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