エネイブルの3連覇が最大の見所

 
2019年は過去最多タイとなるキセキ、ブラストワンピース、フィエールマンの3頭が参戦予定。しかも、9月に行われる愛チャンピオンステークスでのディアドラの結果次第では、同馬も出走する可能性がありそうなれば日本の競馬ファンも大いに盛り上がる事だろう。

とは言え、最大のライバルは凱旋門賞2連覇中のエネイブル。今年も既に復帰から圧倒的な強さで3連勝を飾っておりその勢いは留まる事を知らない。ダントツの1番人気になる事は間違いないが、何が起こるかわからないのも競馬の醍醐味である。

8月末時点で出走を予定している海外の有力馬たちを1頭ずつ紐解いて行きたい。
 

凱旋門賞2019の想定上位人気馬

 

1番人気想定 エネイブル

 
エネイブル

エネイブル

牝馬

父馬:Nathaniel
母馬:Concentric
母父:Sadler's Wells
所属:John H.M.Gosden厩舎(英)
生産:Juddmonte Farms Ltd.(英)
馬主:Khalid Abdullah

通算成績:14戦13勝 (13-0-1-0)
主な戦績:凱旋門賞、ブリーダーズカップターフ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスなど
via google imghp
 
現在GⅠを10連勝中のエネイブル。今年に入って7月のエクリプスステークス復帰から、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、ヨークシャーオークスと完璧な内容で勝ち続けており今の所死角らしい死角は見当たらない。過去誰も成し遂げられなかった凱旋門賞3連覇に向けて、最も現実味を帯びて来た本馬の偉業達成。その瞬間を見るべく、海外のみならず日本の競馬ファンも最大最多の視線を注ぐ事になるだろう。鞍上は世界一の名手、L.デットーリ騎手。
 

2番人気想定 ジャパン

 
ジャパン

ジャパン

牡馬

父馬:Galileo
母馬:Shastye
母父:デインヒル
所属:Aidan Patrick O'Brien厩舎(愛)
生産:Newsells Park Stud(英)
馬主:Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor

通算成績:8戦5勝 (5-0-1-2)
主な戦績:パリ大賞典、インターナショナルステークスなど
via google imghp
 
名前からして日本での馬券は売れに売れそうなジャパン。今年の英ダービーで3着敗戦後、尻上がりに調子を上げて来ており現在GⅠ2連勝中の上がり馬である。特に前走のインターナショナルステークスでは、世界レーティング1位のクリスタルオーシャンを退けている。3歳馬で斤量差も有利な事から、エネイブル撃破の最有力候補として上位人気が想定されるだろう。オブライエン厩舎でガリレオ産駒、凱旋門賞で好走する要素としては十分だろう。
 

3番人気想定 クリスタルオーシャン

 
クリスタルオーシャン

クリスタルオーシャン

牡馬

父馬:Sea the Stars
母馬:Crystal Star
母父:Mark of Esteem
所属:Sir Michael Ronald Stoute厩舎(英)
生産:Southcourt Stud(英)
馬主:Sir Evelyn de Rothschild

通算成績:17戦8勝 (8-7-2-0)
主な戦績:プリンスオブウェールズステークスなど
via google imghp
 
2019年の世界レーティング1位を保持するクリスタルオーシャン。その最大の武器は、これまでキャリア通じて馬券圏内を外した事が無い安定感だろう。GⅠ勝鞍はプリンスオブウェールズステークスの1勝だけだが、2走前のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスではあのエネイブルと大接戦を演じており、実力自体は凱旋門賞制覇に向けて申し分ない。条件や展開、距離問わずのオールラウンダーだけにゴチャついた混戦時には一気に浮上して来そう。
 

4番人気想定 ソットサス

 
ソットサス

ソットサス

牡馬

父馬:Siyouni
母馬:Starlet's Sister
母父:Galileo
所属:Jean-Claude Rouget厩舎(仏)
生産:Ecurie des Monceaux(仏)
馬主:White Birch Farm

通算成績:5戦3勝 (3-0-0-2)
主な戦績:仏ダービーなど
via google imghp
 
今年の仏ダービーをレコードで快勝したソットサス。エネイブルにとって既に白黒の付いている古馬たちよりも、上がり調子の3歳馬の方が不気味に映るだろう。牝馬でなくとも軽斤量で有利、これまでの凱旋門賞の成績を見てもやはり若い馬の方がデータも良い。9月に行われる前哨戦のニエル賞で復帰予定との事だが、この1戦の走り次第では現時点のオッズが上昇する可能性も高い。
 

5番人気想定 マジカル

 
マジカル

マジカル

牝馬

父馬:Galileo
母馬:Halfway to Heaven
母父:Pivotal
所属:Aidan Patrick O'Brien厩舎(愛)
生産:Orpendale, Chelston & Wynatt(愛)
馬主:Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor

通算成績:18戦7勝 (7-6-0-5)
主な戦績:英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークス、タタソールズ金杯など
via google imghp
 
今年に入って3連勝、その後GⅠで3連続2着と本格化の兆しを見せるマジカル。昨年の凱旋門賞では10着大敗と喫したが、近2走はエネイブル相手に接戦を繰り返し確実にその差を縮めつつある実力馬である。ジャパンと同じくエイダン・オブライエン厩舎所属のガリレオ産駒、馬主も同じでチーム力による上位争いも十分考えられる。牝馬の好走が多い凱旋門賞でもエネイブルの次に有力なのは本馬ではないだろうか。
 

6番人気想定 ヴァルトガイスト

 
ヴァルトガイスト

ヴァルトガイスト

牡馬

父馬:Galileo
母馬:Waldlerche
母父:Monsun
所属:Andre Fabre厩舎(仏)
生産:The Waldlerche Partnership(英)
馬主:Derrick Smith
Ammerland/Newsells/Magnier/Tabor
Gestut Ammerland & Newsells Park

通算成績:19戦7勝 (7-3-3-6)
主な戦績:サンクルー大賞、ガネー賞など
via google imghp
 
昨年の凱旋門賞で2番人気に支持されたヴァルトガイスト。その時は4着に敗れたが、差は僅かで展開やレース運び次第では逆転可能な位置にいる強豪馬である。以後、アメリカと香港遠征では結果が出せなかったものの、欧州に戻って来たここ3走はやはり安定した成績を残している。Galileo×Monsunという重厚に重厚を重ねたヨーロッパ血統。他馬が次々に脱落して行く程のタフな競馬になれば突き抜けても何らおかしくない。
 

7番人気想定 ストラディバリウス

 
ストラディバリウス

ストラディバリウス

牡馬

父馬:Sea The Stars
母馬:Private Life
母父:Bering
所属:John H.M.Gosden厩舎(英)
生産:Bjorn Nielsen(愛)
馬主:Bjorn E.Nielsen

通算成績:17戦12勝 (12-1-2-2)
主な戦績:グッドウッドカップ、ゴールドカップなど
via google imghp
 
2018年の初戦から負け知らずの9連勝を誇るストラディバリウス。3000m超えのレースでは最強を誇る現役No.1のステイヤーと言っても過言ではないだろう。2017~2019年のグッドウッドカップ3連覇(3200m)や、4000mのGⅠゴールドカップ連覇などそのスタミナが尽きる事は無い。クラシックディスタンスの一線級とやってみてどうかという点はあるが、レース自体がハイペースで持久力勝負となる様な展開なら大駆けがあっても驚きはしない。
 

8番人気想定 アナブルナ

 
アナプルナ

アナプルナ

牝馬

父馬:Frankel
母馬:Dash To The Top
母父:Montjeu
所属:John H.M.Gosden厩舎(英)
生産:Meon Valley Stud(英)
馬主:Helena Springfield Ltd

通算成績:4戦3勝 (3-0-0-1)
主な戦績:英オークスなど
via google imghp
 
今年の英オークスを未勝利から3連勝で制覇したアナプルナ。シンデレラストーリーを体現した勢いは凱旋門賞でも通用するか大いに見ものだが、やはり何と言っても3歳牝馬の斤量は未だ魅力的である。昨年のシーオブクラスもそうだが、やはり最後の伸びが変わって来るのは確かだろう。本馬はエネイブルと同じくSadler's Wellsの濃いインブリードが特徴的な血統構成。まさに凱旋門賞の為の配合と言える。
 

下位人気想定 ブルーム

 
ブルーム

ブルーム

牡馬

父馬:Australia
母馬:Sweepstake
母父:Acclamation
所属:Aidan Patrick O'Brien厩舎(愛)
生産:Epona Bloodstock Ltd(愛)
馬主:キーファーズ※一部

通算成績:9戦3勝(3-2-0-4)
主な戦績:愛ダービートライアルなど
via google imghp
 
武豊騎手騎乗での参戦が決定しているブルームも番外編で入れておきたい。こちらは今年の英愛ダービーで2番人気に支持された1頭で、僅差の敗戦を喫してはいるが実力的には3歳でも上位の存在だろう。日本の馬主キーファーズがその所有権を一部購入し、凱旋門賞出走に向け武豊騎手に騎乗依頼をしている。その後、ジャパンカップにも参戦予定でその時にはどんな話題を振りまいてくれるのか楽しみである。
 

まとめ

 
以上、2019年凱旋門賞に出走予定の海外有力馬まとめ。

8月末時点での英ブックメーカーにおけるオッズを参考にピックアップしている。よって、今後の動向次第では該当馬の不出走や新星の誕生でオッズも大きく変わって来る事を予めご容赦頂きたい。

エネイブルが史上初の3連覇なるか、阻止する海外強豪馬が現れるのか。それとも、日本馬が悲願の凱旋門賞制覇か。いずれにせよ、ドラマチックな展開が起きる事必至の世界最高峰の1戦は、10月6日(日)のパリロンシャン競馬場にて行われる。世紀の戦いをお見逃し無く!

関連記事

関連タグ

著者