京成杯オータムハンデ2018の結果

 

京成杯オータムハンデ2018の動画

 

レース回顧

 
外枠からベステンダンクが先頭に立つも、途中からウインガニオンがハナを奪い返し入れ替わりの激しい展開。その割にはペースは落ち着いて後続馬群も差の無い一団となって直線コースへ。各馬が一斉に追われた所で、外からミッキーグローリーが楽な手応えであっさりとかわし人気に応える走りで重賞初勝利を飾った。2着に最後方から大外一気の末脚で追い込んだワントゥワン、3着に先行から粘り込んだロジクライが入り上位3番人気内の馬で入線する順当な決着となった。
 

勝ち馬ミッキーグローリー

 
ミッキーグローリー

ミッキーグローリー

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:メリッサ
母父:ホワイトマズル
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:野田みづき

通算成績:11戦6勝(6-1-3-1)
主な戦績:京成杯オータムハンデなど
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約1年半もの長期休養明けから復帰した昨秋はまだ500万下クラスだったミッキーグローリー。それからトントン拍子でクラスを駆け上がり約1年後には重賞制覇を達成、しかもその内容がほぼ完勝に近い走りで更なる活躍を期待させるパフォーマンスだった。重賞馬の母ミリッサにディープインパクトを配合し、元はクラシックにとまで評判の声があがっていた同馬。遅くなってしまったが、ここからGⅠ戦線に向けて仕切り直しのスタートを切る事ととなる。まだキャリア11戦、成長する余地は十分にありそうだ。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ミッキーグローリー
◯ワントゥワン
▲ロジクライ
ヒーズインラブ
△ロードクエスト
ベステンダンク
ヤングマンパワー
×ゴールドサーベラス
ショウナンアンセム
ストーミーシー
 

馬連:想定11点:◯勝利、三連単:想定192点:△的中

 
本命対抗単穴は単勝10倍未満の4頭からチョイスでよかった。連下は単勝18倍未満、紐は単勝30倍未満が理想の想定だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:107.1 ※想定RR:105.7

 
                 
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 道永 田中 結城 浜野 単勝オッズ
1 10 ミッキーグローリー 55.0 Cルメ 109.0 1:32.4 3.3
2 14 ワントゥワン 53.0 戸崎 106.4 3/4 6.4
3 2 ロジクライ 56.5 浜中 109.5 3/4 6.4
4 5 ロードクエスト 56.5 三浦 106.7 ハナ × 14.4
5 13 ゴールドサーベラス 54.0 柴山 103.8 アタマ 19.7
6 4 トウショウドラフタ 55.0 北村宏 102.3 3/4 154.5
7 11 ストーミーシー 54.0 大野 103.9 クビ × 25.0
8 9 ヤングマンパワー 57.0 石橋 107.4 ハナ 17.6
9 7 ヒーズインラブ 56.5 藤岡康 106.7 1/2 8.3
10 12 ウインガニオン 57.0 津村 104.3 1 42.0
11 3 トーセンデューク 54.0 勝浦 102.8 ハナ 116.9
12 8 ダイワリベラル 55.0 菊沢 100.7 ハナ 330.4
13 1 ミュゼエイリアン 56.0 石川 102.0 2 × 137.3
14 15 ベステンダンク 56.0 鮫島駿 97.5 ハナ 17.4
15 6 ショウナンアンセム 56.0 池添 92.0 3.1/2 × × 20.1


 

危険な人気馬結果 ミッキーグローリー→1着(1人気)

 
ミッキーグローリーには昇級の壁など存在せず。久々のマイルも好タイムで駆け抜け、秋のGⅠ戦線へ殴り込みをかける劇的なパフォーマンスで圧勝して見せた。これで休養明けから6戦して4勝、走る度に強くなって行くまさにトップクラスの馬の成長曲線を描いているのが凄い。母も古馬になって重賞を勝利した事を考えれば、本格化はまさにこれからというところだろう。
 

穴馬予想結果 ストーミーシー→7着(10人気)

 
ほぼ最後方からの競馬で直線に入るまでの上がり方は勝ち馬同様だったストーミーシー。勢いを付けて伸びるもさすがに差し切るまでは行かず上がり3位の脚を使って7着入線となった。さすがに1分32秒台前半のスピード決着には対応出来なかった様だが、中山マイルの走りっぷり自体はやはり良い。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ⑦⑩-②⑤⑨⑬⑭⑮ 的中
単勝 10 330円 枠連 6-8 830円
複勝 10 140円 ワイド 10-14 460円
14 180円 2-10 280円
2 130円 2-14 470円
馬連 10-14 1,740円 馬単 10→14 1,740円
三連複 2-10-14 1,280円 三連単 10→14→2 5,960円


 

編集部の回顧

 
遅れてきた能力馬ミッキーグローリーが外をうまく回り快勝。ワントゥワンやロジクライも実力通りにきて本命→連下→単穴と全種的中もトリガミ。ここは硬い決着を予想し点数を減らすべきところ。勝負所を見極めたいと思わされた一戦。(道永)
 
ハービンジャー産駒の勢いを信じてヒーズインラブを本命にしたが、信用すべきはC.ルメール騎手の方だった。前日のノームコアに続いて連日重賞制覇。対抗ベステンダンクも良い所なく、単穴ミッキーグローリーが勝利し安くも3連単は的中。しかしトリガミであえなく撃沈、しかしハンデ戦で狙い方としては仕方ない。(田中)
 
1着○ミッキーグローリー、2着△ワントゥワン、3着▲ロジクライ。馬連、3連単ともにガチガチ決着で特に言うこともないッス。(結城)
 
前半3F34.7秒のスローでも外差し決着。後から思うと、例年差し競馬になりやすい傾向にあるオータムハンデっぽい決着になりました。軽い馬場での切れ味勝負になればやっぱりディープインパクト産駒でワンツーでしたね。ミッキーグローリーは『これは人気になりすぎだろ』と思ってほくそ笑んでいたワタシが愚かでした。本命にしたロジクライは逆に切れ負けしての3着。2コーナーでロードクエストが来たときに控えてしまったのが結果として裏目になっちゃいました。ミスはしていないのですが、こういうちょっとしたところで騎手の差がでますね。野芝オンリーの軽い芝での開幕週で、ジリ脚タイプの馬ばかりに印をつけている時点で下手くそな予想でしたね。(浜野)
 

京成杯オータムハンデ2018の予想

 

◎ヒーズインラブ

 
ヒーズインラブ

ヒーズインラブ

牡馬

父馬:ハービンジャー
母馬:シーズインクルーデッド
母父:Include
所属:藤岡健一厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:18戦6勝(6-2-3-7)
主な戦績:ダービー卿チャレンジトロフィーなど
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今年のダービー卿チャレンジトロフィーを好タイムで完勝したヒーズインラブ。続く安田記念はGⅠの壁にぶつかった印象だが、再び中山マイルでその末脚に輝きを取り戻す。同コースは6戦3勝4着以下無しと絶好の相性を誇る舞台、ここでタイトルを獲得してマイルチャンピオンシップへと駒を進めたい。
 

○ミッキーグローリー

 
ミッキーグローリー

ミッキーグローリー

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:メリッサ
母父:ホワイトマズル
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:野田みづき

通算成績:10戦5勝(5-1-3-1)
主な戦績:阿武隈ステークスなど
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デビュー前から評判の高かったミッキーグローリーがいよいよ重賞戦線に殴り込みをかける。母は短距離戦線で活躍したメリッサ、全弟にニュージランドトロフィーを快勝したカツジがいる血統馬である。じっくりと使われ着実に勝ち上がって来た実力馬で、まだまだ成長の余地もありそう。今回はC.ルメール騎手で勝負に挑む。
 

▲ロジクライ

 
ロジクライ

ロジクライ

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:ドリームモーメント
母父:Machiavellian
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:久米田正明

通算成績:11戦4勝(4-2-1-4)
主な戦績:シンザン記念など
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長期休養明けから完全に復調したロジクライ。前走の中京記念も完全に追い込み優勢の流れで、先行勢では唯一粘り込んだ2着。地力が伴っていなければ出来ない芸当だけに、展開に左右されない器用さは今回のメンバーでも十分通用するだろう。馬場も不問で、馬券の軸としては上位2頭よりも安心感のある存在と言える。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:105.7

 
ついに重賞まであがってきたミッキーグローリーがいきなりどこまでやれるかにも注目だが無難に実績面からワントゥワンとヒーズインラブ、ロジクライが中心の馬券構成でフォーメーションでいいだろう。下位馬まであんまり差がないので手広くいってもいいだろう。
 
馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城 浜野 予想オッズ
1 ミュゼエイリアン 56.0 石川 101.3 × 104.9
2 ロジクライ 56.5 浜中 109.3 3.2
3 トーセンデューク 54.0 勝浦 103.2 190.6
4 トウショウドラフタ 55.0 北村宏 101.0 197.9
5 ロードクエスト 56.5 三浦 105.6 × 8.7
6 ショウナンアンセム 56.0 池添 94.0 × × 17.3
7 ヒーズインラブ 56.5 藤岡康 107.0 7.4
8 ダイワリベラル 55.0 菊沢 99.8 173.7
9 ヤングマンパワー 57.0 石橋 106.4 15.5
10 ミッキーグローリー 55.0 Cルメ 100.0 3.5
11 ストーミーシー 54.0 大野 103.9 × 20.1
12 ウインガニオン 57.0 津村 104.4 14.8
13 ゴールドサーベラス 54.0 柴山 101.3 54.9
14 ワントゥワン 53.0 戸崎 106.0 5.7
15 ベステンダンク 56.0 鮫島駿 102.0 23.7


 

危険な人気馬 ミッキーグローリー(想定2人気)

 
前走もスタートは良くなく1800mで後方からの競馬。マイル戦の重賞クラスでは置いて行かれる可能性大、そうなると末脚不発で終わってしまうシーンも一考か。そもそもで言えば1600万クラスからの重賞挑戦では単純に能力の壁に当たる場合も十分。飛ぶとすれば過剰人気のこれか。
 

穴馬予想 ストーミーシー(想定9人気)

 
中山マイルの舞台で穴を開けるとすればこの馬以外に適任はいない。ニュージランドトロフィーしかり、今年のダービー卿チャレンジトロフィーしかりと気が付けば外から突っ込んで来ているタイプ。休み明けや馬場条件、展開などお構いなしでとにかくいつでも注意は必要だろう。
 

編集部の見解

 
◎ミッキーグローリー、色々と遅れたがここまで登ってきたこの馬。ハンデも恵まれているし、弟のカツジの能力を考えればルメールJが乗る今回は期待が大きい。○ヒーズインラブ、正直まだどこまで通じるのか分からないが、この舞台でこのメンバーなら十分や巻き返しがあるとみる。▲ロジクライ、実績と戦ってきた相手を考えれば頭も充分ある馬。中山実績がないのは気掛かりだが、普通にこなすだろう。(道永)
 
ここはじっくり立て直しを図ったヒーズインラブを信じる。ハンデもそれ程でまだまだ強くなる存在だろう。対抗に米子ステークスが圧巻だったベステンダンク。タイムも抜群、人気が無ければ余計に食指が動く存在。単穴に突き抜ける可能性もあるミッキーグローリーを。後は適当に流して穴配当まで。(田中)
 
本命は中山適性が高く差し脚鋭いヒーズインラブ。逃げ先行タイプが揃い展開も向く。対抗ミッキーグローリー。こちらも中山に良績あり、重賞初挑戦もハンデ戦なら。単穴ロジクライ。休養明けの中京記念では早め先頭、レコード決着のグレーターロンドンから0.1秒差。サマーマイルシリーズ制覇に向け力が入る。(結城)
 
酷暑の7月8月を2度使った馬は軽視して、余力がある中でサマーマイルチャンピオンの可能性がある馬ということで◎ロジクライです。中山の浜中騎手は不安ではありますが、馬自身は時計勝負になる秋の中山は合うはずです。〇ヤングマンパワーもサマーマイルチャンピオンの可能性がありますし、毎日王冠に行った去年と違い、今年はしっかりとマイルを使ってきてくれました。ダービー卿CTを勝ったヒーズインラブが▲で、中山得意なゴールドサーベラスと実績あるロードクエストが△です。(浜野)

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