中山牝馬ステークス2019の結果

 

中山牝馬ステークス2019の動画

 

レース回顧

 
先行馬が揃った1戦だったが、内枠のカワキタエンカが積極的にハナを主張しレースを引っ張る形に。そこへランドネ、ミッキーチャームなどが続きペースは淀みない流れとなった。前半1000mを59秒台で入り息を入れられないまま4コーナーへ。後方にいた各馬も一気に押し上げて直線入り口では団子状態のまま最後の追い込み勝負。中団で上手く脚を溜めたフロンテアクイーンが外から一目散に抜け出すと、ゴール前で迫ったウラヌスチャームやアッフィラートの追撃をかろうじて振り切り待望の重賞初制覇を飾った。1番人気ノームコアは後方で後手後手の競馬、完全に乗り役のミスで星を落とした。
 

勝ち馬フロンテアクイーン

 
フロンテアクイーン

フロンテアクイーン

牝馬

父馬:メイショウサムソン
母馬:ブルーボックスボウ
母父:サンデーサイレンス
所属:国枝栄厩舎(美浦)
生産:林孝輝
馬主:三協ファーム

通算成績:25戦3勝(3-9-3-10)
主な戦績:中山牝馬ステークスなど
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長く牝馬重賞戦線で活躍を続けて来たフロンテアクイーン。何度も2着惜敗を味わって来たが、今回の中山牝馬ステークスで念願のタイトル奪取に成功した。乗り替わりで初騎乗の三浦皇成騎手がペースを読み切ってベストな仕掛け。最後は外から迫るウラヌスチャームに詰め寄られるも、執念の走りでハナ差競り勝っての勝利はお見事だった。今後もGⅢレベルなら安定した活躍が期待出来るだろう。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎ノームコア
〇ミッキーチャーム
▲ウラヌスチャーム
アドマイヤリード
フロンテアクイーン
△ランドネ
フローレスマジック
クロコスミア
ワンブレスアウェイ
×カワキタエンカ
アッフィラート
デンコウアンジュ
レイホーロマンス
 

馬連:想定15点:×不的中、三連単:想定440点:〇勝利

 
本命対抗はノームコア、ミッキーチャームで単穴が単勝10倍以下、連下が単勝20倍以下、紐が単勝50倍以下が理想の想定だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:106.0 ※想定RR:106.7

 
                 
着順 馬番 出走馬 斤量騎手 評価タイム(着差) 本印 大川 坂入 田中 今中 単勝オッズ
1 7 フロンテアクイーン 54.0 三浦 106.1 1:47.7 10.5
2 9 ウラヌスチャーム 53.0 Fミナ 107.0 ハナ 7.8
3 4 アッフィラート 51.0 武藤 103.0 クビ × × 36.4
4 10 デンコウアンジュ 54.0 蛯名 105.7 3/4 38.6
5 11 フローレスマジック 53.0 石橋 104.0 ハナ 16.4
6 5 クロコスミア 55.0 岩田康 106.5 アタマ × 19.3
7 2 ノームコア 55.0 田辺 108.0 クビ 3.4
8 5 レイホーロマンス 51.0 内田 101.5 ハナ × 43.2
9 12 ウインファビラス 52.0 松岡 97.7 1/2 × × 79.5
10 1 アドマイヤリード 56.0 横山典 106.4 1/2 8.5
11 14 ワンブレスアウェイ 54.0 津村 101.6 4 19.6
12 3 カワキタエンカ 54.0 池添 99.7 1.1/2 × × × 32.3
13 6 ランドネ 53.0 戸崎圭 100.2 クビ × × 15.5
14 13 ミッキーチャーム 55.0 川田 100.5 1 3.7


 

危険な人気馬結果 ミッキーチャーム→14着(2人気)

 
まさに想定通りの展開で自滅したミッキーチャーム。内から先手を取られ抑えるしか無い形となったが、その際に終始クビの上げ下げを見せ騎手との呼吸が全く合っていなかった道中。直線に入っても伸びる気配は無く、まさかのシンガリ敗退となってしまった。
 

穴馬予想結果 デンコウアンジュ→4着(12人気)

 
やはり中山競馬場は合うのだろうか。大外から一気の追い込みを見せてあわやのシーンを作ったデンコウアンジュ。上がりも2位の脚で見せ場を作る辺り、まだまだ現役でやれそうだ。この馬はやはり人気の無い時に買っておけば良い。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ②⑬-①⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑭ 不的中
単勝 7 1,050円 枠連 5-6 2,760円
複勝 7 320円 ワイド 7-9 1,210円
9 300円 4-7 3,240円
4 650円 4-9 3,250円
馬連 7-9 3,920円 馬単 7→9 8,180円
三連複 4-7-9 30,730円 三連単 7→9→4 163,380円


 

編集部の回顧

 
やはり大混戦の結果だったので連下想定をこの範囲は妥当だっただろう。そうなってくると単穴多く出来ず順番的にフロンテアクイーンまで1着想定は順番的に無理があったのでしょうがないなという印象。予想自体は悪くなかっただろう。(大川)
 
勝ったフロンテアクイーンが強い競馬をした。最近の安定した競馬も結果に繋がり三浦騎手の好騎乗も際立ったレースだった。先行勢が総崩れとなり、ミッキーチャームは休み明けということもあったがあのイレ込みだとこの先も不安要素があるか。(坂入)
 
今回の1戦はまさに騎手の乗り方1つで結果が大きく変わる横並びのレースだった。その中でもペースを読んでベストな仕掛けから抜け出したフロンテアクイーンが優勝、2着ウラヌスチャームもほぼ勝ちに等しい内容と言って良いだろう。ノームコアは最悪の展開となって、最後は全く追えないまま惨敗を喫している。ミッキーチャームもまさかのシンガリ負けで暗雲立ち込める走り。(田中)
 
前崩れの展開で焦らずに出したフロンテアクイーンが勝った。本命に推したフローレスマジックは仕掛けのタイミングが早すぎて最後はバテたが、騎手が違ったら勝ってた印象。やはり牝馬は斤量に敏感だなと思ったレースだった。(今中)
 

中山牝馬ステークス2019の予想

 

◎ミッキーチャーム

 
ミッキーチャーム

ミッキーチャーム

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:リップルスメイド
母父:Dansili
所属:中内田充正厩舎(栗東)
生産:三嶋牧場
馬主:野田みづき

通算成績:7戦3勝(3-2-1-1)
主な戦績:秋華賞2着など
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秋華賞で2着入線のミッキーチャームが2019年の初戦に挑む。気性的にも鉄砲駆けは効くタイプで、いきなり能力全開の走りが期待出来るだろう。昨年、アーモンドアイを唯一あわやのシーンまで追い込んだ1頭。普通に走ればGⅢクラスなら圧勝レベルだが、後は今回のメンバーに強力な逃げ馬が数頭おり、そことの兼ね合いがどうかという点に注目が集まる。
 

○ノームコア

 
ノームコア

ノームコア

牝馬

父馬:ハービンジャー
母馬:クロノロジスト
母父:クロフネ
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:池谷誠一

通算成績:7戦3勝(3-1-2-1)
主な戦績:紫苑ステークスなど
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前走の愛知杯では立ち遅れて後方からの競馬、その中でもノームコアは前残りの展開で唯一後方から追い上げ2着に入ったのはさすがのひと言。ハービンジャー産駒らしく古馬になって完成するタイプで、行く行くは牡馬と混じっても互角の戦いを繰り広げるだろう。今回はルメール騎手から田辺騎手に乗り替わり、レースぶりにも期待したい。
 

▲アドマイヤリード

 
アドマイヤリード

アドマイヤリード

牝馬

父馬:ステイゴールド
母馬:ベルアリュールⅡ
母父:Numerous
所属:須貝尚介厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:近藤利一

通算成績:23戦6勝(6-3-1-13)
主な戦績:ヴィクトリアマイルなど
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2走前のディセンバーステークスで久々の勝利し、前走の中山金杯でも上位に食い込む走りで完全復調したアドマイヤリード。元は新馬でもあのシルバーステートを差し切った程のキレ者で、一流牡馬と比べてもその爆発力は引けを取らない。トップハンデであろうが、ここは見せ場を作ってくれる筈だ。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:106.7

 
斤量差含めて大混戦ではないだろうか。全馬、馬券にからんでもおかしくない拮抗した状況なので騎手や調整などの影響で結果が大きくかわってきそう。狙っていっていいレースだろう。
 
馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 本印 大川 坂入 田中 今中 予想オッズ
1 アドマイヤリード 56.0 横山典 108.4 6.0
2 ノームコア 55.0 田辺 109.0 4.2
3 カワキタエンカ 54.0 池添 102.1 × × × 19.0
4 アッフィラート 51.0 武藤 97.0 × × 85.6
5 クロコスミア 55.0 岩田 105.4 × 6.5
6 ランドネ 53.0 戸崎 105.3 × × 9.2
7 フロンテアクイーン 54.0 三浦 105.0 14.3
8 レイホーロマンス 51.0 内田 101.4 × 62.6
9 ウラヌスチャーム 53.0 Fミナ 105.5 13.7
10 デンコウアンジュ 54.0 蛯名 105.6 32.5
11 フローレスマジック 53.0 石橋 102.8 17.6
12 ウインファビラス 52.0 松岡 97.5 × × 74.9
13 ミッキーチャーム 55.0 川田 109.0 3.1
14 ワンブレスアウェイ 54.0 津村 104.9 23.6


 

危険な人気馬 ミッキーチャーム(想定1人気)

 
今回、ランドネ、クロコスミア、カワキタエンカなどの強力な同型がいるだけに出方を気を付けなければいけないミッキーチャーム。下手にハナを主張すれば他馬に巻き込まれる可能性もあるだけに、ある程度控える形となるだろう。その際にこれまで通り押し切れるかどうか。
 

穴馬予想 デンコウアンジュ(想定11人気)

 
キャリア25戦の内、意外にも2度しか中山コースを走っていないデンコウアンジュ。しかし、その2回が共に最速の上がりで差し込み穴を演出している事からも相性は良いのだろう。展開が紛れて後方勢にもチャンスがあるならば先ず初めに台頭するのは同馬に違いない。
 

編集部の見解

 
本命はミッキーチャーム。この馬だけは信用していいかなと考えた。対抗は一応ノームコア。単穴は激走した場合に完勝ありえるクロコスミア。あとはほぼどれがきてもなので手広く全馬へ。(大川)
 
本命は4歳馬ミッキーチャーム。休み明けでも格が違うだろう。ベスト距離の1800m。始動戦とはいえここでは負けられない。対抗はノームコア。この馬も4歳牝馬の中では実力上位。中山重賞も勝っていてここもミッキーチャームと同斤量ならばいい勝負になるはず。(坂入)
 
明け4歳が強いというのは明白だが、その中でもやはり別格はノームコア。紫苑ステークスの勝ち方、愛知杯での追い込みを考えると牝馬相手にそうそう崩れる心配は無用だ。相手にはやはりミッキーチャーム、秋華賞のパフォーマンスは昨年の全GⅠを振り返ってもインパクトはかなりのもの。勝つとすればこのいずれかに絞られると見て良い。(田中)
 
◎フローレスマジック、中山芝1800は2.1.1.0と相性抜群。5歳馬が強いこのレースで斤量も53kgと条件もかなり良く好走必至。○アドマイヤリード、前走は勝った馬と0.1差の4着。距離も1800がベストだと思う。斤量は1番重たくなるがそれでも馬券内にくる確率はかなり高い。△アッフィラート、この馬も中山1800なら馬券内を外した事がない大得意なコース。斤量も前走から4kgも減る51kgと好走する条件は整っている。(今中)

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