七夕賞2018の結果

 

七夕賞2018の動画

 

レース回顧

 
マイネルミラノが予想通り押してハナへ。バーディーイーグルやワンブレスアウェイなどが後ろから突く展開となって前半1000mが58秒台のハイペースで流れた。更に4コーナーで各馬が押し上がって行く極端な競馬で、直線では未勝利戦よりも上がりがかかる特殊な1戦となった。馬場も湿りがちで得手不得手が出た中、11番人気メドウラークが外からマイネルサージュとの叩き合いを制して重賞初制覇を飾る。3着には最下位人気のパワーポケットが入り、3連単は何と250万円オーバーの超大波乱決着。七夕賞は少頭数でも一筋縄ではいかないのだろう。
 

勝ち馬メドウラーク

 
メドウラーク

メドウラーク

牡馬

父馬:タニノギムレット
母馬:アゲヒバリ
母父:クロフネ
所属:橋田満厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己

通算成績:34戦6勝(6-4-3-21)
主な戦績:七夕賞など
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良馬場発表だったが、前日までの雨で幾らか水分が残った力の要る馬場だったのだろう。不良は滅法得意のメドウラークが展開の助けも加わり、何とブービー人気の低評価を覆す走りで快勝。7歳にして重賞初タイトルを飾った。とは言え、祖母はトゥザヴィクトリー、近親には重賞馬がズラリいる事を踏まえれば勝ち切る地力を備えていると考えておくべきだったか。上がりは何と37秒5、条件馬で戦えそうな展開と条件を味方に高齢馬が見事大波乱の立役者となった。それでも、今後の活躍は見込めないだろう。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎サーブルオール
◯マイネルサージュ
▲レイホーロマンス
プラチナムバレット
キンショーユキヒメ
マイネルフロスト
ワンブレスアウェイ
マイネルミラノ
×バーディーイーグル
 

馬連:想定13点:×不的中、三連単:想定392点:×不的中

 
結果どうあれ本命はサーブルオール1択だろう。対抗、単穴は単勝15倍未満を全て。連下はなしで、紐に単勝50倍未満が理想の想定だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:95.5 ※想定RR:102.4

 
                             
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 結城浜野 単勝オッズ
1 4 メドウラーク 54.0 丸田 100.6 2:00.8 100.8
2 5 マイネルサージュ 55.0 津村 101.8 クビ 7.8
3 8 パワーポケット 50.0 江田 94.0 2 138.1
4 6 サーブルオール 55.0 戸崎 102.3 3/4 2.8
5 7 ワンブレスアウェイ 53.0 石橋 99.1 1.1/4 9.4
6 10 レイホーロマンス 51.0 内田 97.8 1/2 6.7
7 2 キンショーユキヒメ 54.0 北村宏 100.0 ハナ 8.6
8 3 マイネルフロスト 57.0 柴田大 103.3 6 8.9
9 11マイネルミラノ 57.0 田辺 102.2 1.1/4 × 11.1
10 9 バーディーイーグル 57.0 柴田善 98.3 大差 × × 41.7
11 12 シルクドリーマー 53.0 石川 98.0 大差 85.3
中止 1 プラチナムバレット 57.0 岩崎 99.3 ----- 6.8


 

危険な人気馬結果 キンショーユキヒメ→7着(5人気)

 
メイショウサムソン産駒で渋った馬場はこなせるかと思いきや、むしろ走りにくそうにしていたキンショーユキヒメ。ハイペースの追走に手間取った事もあるが、それでもジワジワと伸びてはいる。上がり3位の脚で流れ込んだという形だが、完全な良馬場でもやはり牝馬同士のレベルでないと重賞では戦えないのかもしれない。
 

穴馬予想結果 バーディーイーグル→10着(9人気)

 
結果、行きっぷりが良くなった為にハイペースを演出する片棒を担ぐ結果となったバーディーイーグル。マイネルミラノにわざわざ後ろからプレッシャーを与え、自ら自滅するとは誰も予想しなかった展開だろう。デキと条件は整っていただけに非常に惜しまれる走りだった。
 

配当&本印予想結果

 
 
馬連予想 ①⑥-②③⑤⑦⑩⑪ 不的中
単勝 4 10,080円 枠連 4-5 5,820円
複勝 4 1,290円 ワイド 4-5 4,200円
5 260円 4-8 23,240円
8 2,660円 5-8 12,390円
馬連 4-5 23,250円 馬単 4→568,760円
三連複 4-5-8 293,520円 三連単 4→5→8 2,563,330円


 

編集部の回顧

 
マイネルミラノが引っ張るところまでは予想通りだが、早くなり過ぎた。その時点でミラノが消える感じは明白。結果後ろで力を溜めた二頭が素晴らしい脚でした。あの極端な展開だと本命サーブルオールも厳しかった。それにしてもパワーポケットよりは前にいて欲しかった。レイホーロマンスも突っ込んで来るかと期待ひたのだが…そもそも中穴タイプなので三連単は100万を超える様な時は諦めるしかない。こういう場合は馬連を取れる様な予想をしたい。(道永)
 
まさかの4コーナーで本命プラチナムバレットの競走中止、道中のハイペースも加わって荒れる気しかしなかったが、まさかまさかのメドウラークとパワーポケットが絡むとは…恐らく『今年の七夕賞は少頭数で荒れないだろう』という大多数の想いがこういう結果に繋がったとも言える。改めて競馬に絶対は無いという事を思い知らされた1戦。(田中)
 
重馬場以上でヒモ扱いにするかどうかだった7歳馬メドウラークが3年ぶりの勝利。3着には殿人気のパワーポケットが入り3連単は何と250万超え。本命馬4着、対抗馬は落馬競走中止と、これはもうお手上げ。(結城)
 
道悪想定で回復しても重馬場と考えていたらまさかの良馬場。もう、嫌な予感しかしなかったのですが案の定…。淀みない流れになることは想定していたもののサーブルオールのポジションと仕掛けでも、結果は早仕掛け。その後ろにいたメドウラークとマイネルサージュの決着。上がり3ハロンのラップが12.6-12.9-13.1と完全にバタバタの競馬。低レベルな決着になり、時計がかかる良馬場かつ展開が嵌まったのは間違いなく、メンバー手薄なハンデ戦でしたし…と、後からは色々言えますが、予想ではどう考えてもメドウラークには辿り着かなかったので惜しいも悔しいも何も無いですね。お手上げです。(浜野)
 

七夕賞2018の予想

 

◎サーブルオール

 
サーブルオール

サーブルオール

牡馬

父馬:ハービンジャー
母馬:モンローブロンド
母父:アドマイヤベガ
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:12戦5勝(5-2-1-4)
主な戦績:美浦ステークスなど
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上がり馬と言っても良いサーブルオール。前走のエプソムカップは重馬場の中、内を回る厳しい競馬で勝ち馬サトノアーサーから0秒3差の4着と大健闘の内容だった。枠が枠ならもう少し際どい争いも可能だっただろう。福島は初コースとなるが、走りに器用さがある為余り気にしなくても良い。それより、3連覇を狙う戸崎騎手が鞍上なのが非常に心強い。
 

◯プラチナムバレット

 
プラチナムバレット

プラチナムバレット

牡馬

父馬:マンハッタンカフェ
母馬:スノースタイル
母父:ホワイトマズル
所属:河内洋厩舎(栗東)
生産:岡田スタッド
馬主:ノルマンディーサラブレッドレーシング

通算成績:9戦3勝(3-1-2-3)
主な戦績:京都新聞杯など
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前走の東大路ステークスでは1番人気に支持されながら14着に敗れたプラチナムバレット。しかし、レース中に跛行を発生していた為であり、決して力負けではない。今回、若手の岩崎翼騎手を配置しある意味で勝負気配が漂う1戦だ。その岩崎翼騎手はお手馬レイホーロマンスから乗り代わって臨むだけに、ここは師匠の期待に応えたい筈。
 

▲マイネルサージュ

 
マイネルサージュ

マイネルサージュ

牡馬

父馬:ハービンジャー
母馬:サオヒメ
母父:サンデーサイレンス
所属:鹿戸雄一厩舎(美浦)
生産:レイクヴィラファーム
馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン

通算成績:26戦6勝(6-3-3-14)
主な戦績:福島民報杯など
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前走の福島民報杯ではマイスタイル相手に後方から一気の差し切り勝ちを決めたマイネルサージュ。元々、オープンまで昇級した時は重賞の期待も大きくかけられていた素質馬だ。福島の水が合っているのかこれまで3戦して全連対と好相性。前回程、多頭数では無くなったので更に競馬はしやすくなるだろう。津村騎手の立ち回りが勝負の明暗を分ける。
 

▲レイホーロマンス

 
レイホーロマンス

レイホーロマンス

牝馬

父馬:ハービンジャー
母馬:スズカローラン
母父:サンデーサイレンス
所属:橋田満厩舎(栗東)
生産:辻牧場
馬主:永井啓弍

通算成績:23戦6勝(6-4-1-12)
主な戦績:愛知杯2着など
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今年に入って牝馬限定重賞で好走を続けているレイホーロマンス。後方からの脚質でいつもあと一歩の所まで迫るも勝ち切れないのは無理も無い。今回は主戦の岩崎翼騎手が人気のプラチナムバレットに騎乗する為、乗り代わりで内田博幸騎手が鞍上。このスイッチがどういった影響を見せるかは実戦にならないと分からないが、少なくとも何かしらの前進はあるだろう。変わらず斤量は軽い、牡馬相手にどこまで自分の走りが出来るか。
 

▲マイネルミラノ

 
マイネルミラノ

マイネルミラノ

牡馬

父馬:ステイゴールド
母馬:パールバーリー
母父:Polish Precedent
所属:相沢郁厩舎(美浦)
生産:ビッグレッドファーム
馬主:サラブレッドクラブ・ラフィアン

通算成績:48戦8勝 (8-4-4-31)
主な戦績:函館記念など
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成績は安定しないものの、展開がハマった時はGⅠクラスとも僅差の好勝負を見せるマイネルミラノ。それこそGⅢなら頭か惨敗かという結果になっても驚かない。今回の鞍上は田辺裕信騎手で、同騎手は逃げの達人。ペース配分、思い切りの良さなど含めても前に行かせれば天下一品であり、同馬との相性が良ければ一気に逃げ切りまで。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:102.4

 
実績馬が馬齢を重ねている古馬なのでサーブルオール対牝馬重賞常連の対決だろうか。どちらにせよサーブルオール中心からの馬券構成でよさそう。
 
                                 
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城浜野 予想オッズ
1 プラチナムバレット 牡4 57.0 岩崎 102.0 5.9
2 キンショーユキヒメ 牝5 54.0 北村宏 100.1 5.7
3 マイネルフロスト 牡7 57.0 柴田大 106.6 7.4
4 メドウラーク 牡7 54.0 丸田 97.3 152.2
5 マイネルサージュ 牡6 55.0 津村 101.6 6.5
6 サーブルオール 牡5 55.0 戸崎 104.0 3.0
7 ワンブレスアウェイ 牝5 53.0 石橋脩 100.3 7.2
8 パワーポケット 牡6 50.0 江田 90.0 237.3
9 バーディーイーグル 牡8 53.0 柴田善 100.8 × × 60.5
10 レイホーロマンス 牝5 51.0 内田 98.3 7.0
11 マイネルミラノ 牡8 57.0 田辺 103.4 × 12.7
12 シルクドリーマー 牡9 53.0 石川 98.4 126.8


 

危険な人気馬 キンショーユキヒメ(想定2人気)

 
福島牝馬ステークスを勝った事で今回の七夕賞も人気が予想されているキンショーユキヒメ。とは言え、まだ牡馬相手の重賞では結果を出せていない事実に目を瞑れない。1600万クラスではそこそこ戦えても、さすがにトップクラスとやってどうか。この1戦で同馬の進退が決まると言っても良い。
 

穴馬予想 バーディーイーグル(想定9番人気)

 
ここ3走が見所のある走りで復調気配を感じるバーディーイーグル。あと一つ歯車が噛み合えば、重賞でも上位争いに加われそうな予感だ。今回、斤量も恵まれ、少頭数ながらマイネルミラノが逃げて縦長の展開となりそうだけに上手く流れに乗れれば3着なら入れてもおかしくないだろう。
 

編集部の見解

 
◎サーブルオール、勢いのまま臨んだ重賞で充分な結果を見せたこの馬。2度目の重賞ならさらに狙える。◯レイホーロマンス、愛知杯で見せたあの脚が炸裂すれば充分に通用する。後は乗り方と展開の助けが味方すれば。▲マイネルミラノ、前で残るイメージならこの馬。うまくペースを作って逃げられれば怖い。(道永)
 
ここは応援の意味も込めてプラチナムバレットを本命に。河内厩舎で弟子関係にあたる岩崎翼騎手が乗って重賞制覇、こんなロマンを求めてやまない。一方、対抗馬だが実質的な最有力候補はサーブルオール。骨っぽいメンバーのエプソムカップであの競馬ならここだと十分威張れるだろう。重馬場で疲れが残っていなければ普通に上位争いまで。展開、コース相性など総合的に鑑みて上記2頭を負かすとすればマイネルサージュとマイネルミラノか。いずれにせよ、トリガミだけは避けたい。(田中)
 
本命は戸崎を配し必勝を期すサーブルオール。前走は重馬場の中勝ち切るまでの脚は使えなかったが、位置取りの差もあった。対抗にGⅡ勝ちのある4歳馬プラチナムバレット。前走レース中に跛行して伸びを欠き大敗したが、中間は併せ馬で熱心に攻められている。単穴に福島巧者のマイネルサージュ。福島は3戦1勝2着2回。前走福島でのオープン勝ちの勢いに乗る。(結城)
 
不良馬場もしくは少なくとも重馬場を想定。展開的には競りはなくとも先行馬が揃って淀みなく流れ、差し馬にも出番があると読む。◎サーブルオールの前走エプソムカップは道悪でも終い鋭い脚を使い少差4着で道悪を苦にしなかった。55kgも有利。〇マイネルサージュは得意の福島。前走も展開が向いたとはいえ終いの脚は目立った。▲レイホーロマンスの51kgは走れる斤量で巻き返しに期待。△キンショーユキヒメも54kgならばチャンスあり。(浜野)

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