馬体診断
とにかく馬体が小さくコンパクト。およそ“ハーツクライ×ブライアンズタイム”の配合とは思えないこじんまりとまとまった雰囲気で、正直大物感は一切無い。ファレノプシス自体、繁殖力が弱くこれまでの産駒で最高は3勝止まり。自身の成績を考えれば期待を裏切っている形となっている。本馬と次の1歳(ヴィクトワールピサ)が最後の産駒となるが、種牡馬のラインナップを見ても手探り状態なのが一目瞭然。ここから走る産駒が産まれるとは全く思えない。馬体重は春の取材時点で422kg。
血統背景
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
アイリッシュダンス | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ビューパーダンス | Lyphard | ||
My Bupers | |||
ファレノプシス | ブライアンズタイム | Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Kelley's Day | Graustark | ||
Golden Trail | |||
キャットクイル | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
Pacific Princess | Damascus | ||
Fiji |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.4pt
パシフィックプリンセス一族として、4頭の大物クラシックホースをだしているものの繁殖力がなくGⅠの母ですら結果をだせていない。隔世遺伝しそうではあるが兄弟が走っていない以上、強調材料としては弱い。
前評判
『容姿はハーツクライよりも母父ブライアンズタイムに似ている感じですね。追って味がありそうで長距離が合っていると思います。420kg程しかありませんが決して小さく見えないですし、筋肉の付き方などは良い雰囲気。次の産駒がラストクロップとなるので頑張って欲しいですね』とはノースヒルズ代表の前田幸治氏。同クラブを象徴する様な血統だけにここは牡馬に血を繋いで行って欲しい。
馬名の意味
ラテン語で『勝つ、克服する』という意味を持つ人名より
縁起の良い名前をひと捻りして命名。その名の通り、デビューから常勝で頂点に立って欲しいという願いを込めて。
編集部の評価
どちらかというとアンチが多い一族の出身でしかも兄弟が走ってないとなると更に興味はないので迷わず見送る。(大川)
ファレノプシスの若い時ならまだしも、高齢時に消去法でハーツクライを付けられた様な産駒に全く興味が湧かない。次の産駒もヴィクトワールピサと、とりあえずSS系を片っ端から配合して行く様は非常に悲しい事実である。母の現役時を思えば残念な結果だが、こればかりは致し方ない。万が一の爆発があれば素直に応援するが、POGとしては完全な用無しと見て良いだろう。(田中)
母馬:ファレノプシス
母父:ブライアンズタイム
所属:橋口慎介厩舎(栗東)
生産:ノースヒルズ
馬主:ノーズヒルズ