バルザローナ『完璧なレースだった』
2019年3月30日 ドバイターフ 芝1800m メイダン競馬場
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アーモンドアイをマークするように、その一列後ろからレースを進めたヴィブロス。4コーナーで一緒に上がって行くと、直線では馬群を割って一気に抜け出す脚を見せた。それでも、前のアーモンドアイが楽々と突き放してそのまま1着でゴールし、ヴィブロスは外のロードグリッターズとの叩き合いを制して2着。それでも、鞍上はレース内容に満足の行くコメントを残し、愛馬の健闘を讃えていた。これで遂にヴィブロスの競走馬人生が幕を閉じる。
騎手変更も何ら問題なし
昨年も騎乗してくれたC.デムーロを鞍上に予定していたが、契約上の問題で乗り替わりとなり今回はM.バルザローナ騎手がスタンバイ。それでも管理する友道調教師は『いつもテン乗りで結果を出している馬なので大丈夫でしょう』と前向きなコメントを残し、3年連続で参戦となるドバイの地で何ら平常心の構えだ。海外戦歴はパーフェクトに近く、初ドバイとなるアーモンドアイに経験値で勝りたい。
メンタル面の強さは折り紙付き
2018年12月09日 香港マイル 芝1600m シャティン競馬場
1着:ビューティージェネレーション セ6 (Z.パートン)
2着:ヴィブロス 牝4 (C.デムーロ)
3着:サザンレジェンド 牡6 (D.ホワイト)
レースタイム:1:33.52(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
2着:ヴィブロス 牝4 (C.デムーロ)
3着:サザンレジェンド 牡6 (D.ホワイト)
レースタイム:1:33.52(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
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日本馬3頭の中では最先着を果たしたヴィブロス。中団追走から直線大外へ持ち出すと、ペルシアンナイトやサザンレジェンドなどとの差し比べを制して2着入線を果たした。とは言え、遥か前方にほぼ持ったままで抜け出したビューティージェネレーションがおりどうあがいても勝てる競馬ではなかった。ある意味で諦めの付きやすいレースだっただろう。これで繁殖牝馬行きとなるも、この血統の一族はまだまだ繁栄する見込みである。海外でポテンシャルを最大限に発揮する精神力は脱帽するばかり。
友道師『最後の伸びはすごかった』
今秋2戦目のヴィブロスはまだまだ元気一杯。現地の芝コースで追い切りを行ったヴィブロスだが、調整程度の動きで軽めの走り。とは言え、友道調教師は『フットワークが大きくて最後の伸びは特に凄かったね』と感心する様な口ぶりで愛馬の好調さを表現していた。これが引退レースとなるだけに悔いの無いレースをして欲しい。海外でのパフォーマンスは国内以上のモノがあり、ビュイック騎手を背に怒涛の追い込みを決めるか。
ゲート内で暴れテンション最高潮
2018年10月28日 天皇賞秋 芝2000m 東京競馬場
1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:サングレーザー 牡4 (J.モレイラ)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
2着:サングレーザー 牡4 (J.モレイラ)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
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パドックではそうでも無かったが、ゲート内で待機中に暴れてしまいそれに加えて好スタートを決めたが故に行きたがるという悪循環。前に壁も作れず終始、口を割って鞍上と喧嘩したまま直線コースへと向かう。そうなれば脚が溜まっている筈もなく、見せ場も作れないまま8着に終わってしまった。今年はこれで国内最後、後は香港マイルで引退という事が決定しており暮れの舞台で有終の美を飾って欲しいところだ。
ヴィブロス
ヴィルシーナの全妹にあたるヴィブロス。3歳春頃から頭角を現し、秋には一気に秋華賞を制覇してGⅠホースの仲間入りを果たす。その翌年にはドバイターフで並み居る世界の強豪を相手に差し切り勝ちを収めタイトル2勝目。トップクラスの牡馬にも負けないその切れ味はまさに絶品のひと言だ。小柄だが大きく機敏なフットワークで目いっぱいの走りをするのが特徴、テンションの高さが玉に傷の面も持ち合わせている諸刃の剣の様な1頭。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Halo to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
ハルーワスウィート | Machiavellian | Mr.Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Coup de Folie | Halo | ||
Raise the Standard | |||
ハルーワソング | Nureyev | Northern Dancer | |
Special | |||
Morn of Song | Blushing Groom | ||
Glorious Song |
兄弟馬
近親馬
血統評価:4.5pt
Ballade一族の本線となった母ハルーワスウィート、姉ヴィルシーナと当馬ヴィブロスの姉妹は繁殖としても期待できるので今後このファミリーがどこまで結果を出すか大注目である。
前評判
新馬戦で2着、未勝利を快勝しクラシック戦線に乗るかと思われたヴィルシーナだったが、気性面の幼さもあり春のシーズンを棒に振ってしまう。そこから立て直しを図り秋に向けて着々と駒を進めて行くと、3番人気に支持された秋華賞で見事な勝利。母ハルーワスウィートにまた新たなタイトルを捧げている。姉ヴィルシーナと共にハルーワソング一族の系譜を広げるに相応しい1頭だろう。
馬名の意味
ギリシャの地名より
佐々木主浩オーナー特有の、“ヴ”を使用したシリーズのネーミング。
2着:ヴィブロス 牝6 (M.バルザローナ)
3着:ロードグリッターズ セ6 (D.タドホープ)
レースタイム:1:46.78(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明