精進湖特別直前
新馬こそ負けたものの、その後の3戦はきっちりと力を発揮しているヴァンランディ。特に前走の夏木立賞は圧巻の内容で、サトノエルドール以下を下してのコースレコードタイム決着だった。今回の精進湖特別も同舞台で斤量も54kg。同世代のピースワンパラディが1kg重い事を考えればかなり恵まれた1戦となりそうだ。少頭数で不利なども想定外のレース展開だろうから、ここは確勝レベルの走りを見せて欲しい。
夏木立賞直後
2019年5月11日 夏木立賞 芝2000m 東京競馬場
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スタートはひと息だったヴァンランディ。更にもうワンテンポ立ち遅れたサトノエルドールを後方に見る形で道中は中団より後ろめをキープしながらの追走。ペース自体は平均も馬場自体が高速決着になるケースが多く、決め手を求められる展開に。外から上がるサトノエルドールと馬体を並べて直線を迎えると、後はその2頭のマッチアップ。他馬を置き去りにして両者一歩も譲らずゴールを迎えるが、内で何とかリードを守り切ったヴァンランディが好タイムで勝利を飾った。フットワークも良く、馬体がもうひと回り大きくなればタイトルを狙えるのではないだろうか。
2歳未勝利直後
2018年11月25日 2歳未勝利 芝2000m 東京競馬場
1着:ヴァンランディ 牡2 (C.ルメール)
2着:セントレオナード 牡2 (R.ムーア)
3着:レオンドーロ 牡2 (柴田大知)
レースタイム:2:00.3(良)※レコード
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:セントレオナード 牡2 (R.ムーア)
3着:レオンドーロ 牡2 (柴田大知)
レースタイム:2:00.3(良)※レコード
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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スタート一息も中団にスッと付けるレース巧者、ヴァンランディ。無理せず馬群の中で追走し、スペースが空いた段階で鞍上の指示に従いそのまま外を回って押し上げて行く。直線外に持ち出すと、鋭く伸びて最速上がりからの鮮やかな差し切り勝ち。おまけとは言え、コースレコードタイムでの勝利は今後価値が付いて来るものだろう。同馬自体はまだまだ上を目指せる1頭には違いない。
2歳新馬直後
2018年11月04日 2歳新馬 芝1800m 東京競馬場
1着:シュヴァルツリーゼ 牡2 (藤岡康太)
2着:エスコーバタハト 牡2 (田辺裕信)
3着:サンビンガムトン 牡2 (田中勝春)
レースタイム:1:53.4(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
2着:エスコーバタハト 牡2 (田辺裕信)
3着:サンビンガムトン 牡2 (田中勝春)
レースタイム:1:53.4(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
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兄姉同様にコンパクトなフットワークで如何にも小回りが効きそうなタイプのヴァンランディ。中団からレースを進め、直線半ばで外に持ち出すとそこからジワジワ加速し最後は2着争いに加わってフィニッシュ。距離はもう少しあっても良さそうだが、今後も毎レースしっかりと走りきってくれそうな1頭だ。上程の能力は無いにしても、ある程度のクラスまでは上がってくれるだろう。勝ち上がりも近い。
ヴァンランディ
ご存知、ハッピーパスはコディーノとチェッキーノの母で知られているが、デビュー済み全7頭中6頭が3勝以上と超優良繁殖牝馬の1頭。特にキングカメハメハ産駒となれば上記2頭に現在4勝のトレクァルティスタとほぼ当たり産駒。という事はこのヴァンランディも少なからず春までには2勝が計算出来よう。藤沢和雄厩舎と来れば下手な仕上げ方もしないだろう。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
ハッピーパス | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ハッピートレイルズ | ポッセ | Foril | |
In Hot Pursuit | |||
ロイコン | High Top | ||
Madelon |
兄弟馬
近親馬
血統評価:3.7pt
ほぼ全馬3~4勝と驚異の安定力をほこる母ハッピーパス。母父SSの貴重な母である。やや早熟性もありクラシックで楽しめる産駒も多い。全兄弟に重賞馬も多数いるしファミリーもシンコウラブリイやタイキエルドラドなど重賞馬多数だがファミリーとしてはハッピーパスが一番結果を出している。彼も最低限の戦績はすでに約束されているといえる位、安定している母である。
前評判
やや成長が遅めで藤沢和雄調教師も『まだまだ幼いしじっくりと進めて行きたいね』とコメント。一旦、ゲート試験の為に札幌入りするそうだが、仮に合格したとしてもまた放牧に出して成長を促すだろう。そういう意味では秋以降のデビューが確定でクラシックにきっちり間に合うかは微妙なところ。
馬名の意味
北欧神話に登場する王の名前
サンデーレーシングらしいネーミング。しかし、この一族は“◯◯ーノ”シリーズしか走らない様な気がしてならないが…。
2着:サトノエルドール 牡3 (武豊)
3着:ブラッドストーン 牡3 (吉田豊)
レースタイム:1:59.3(良)
レース上がり3ハロン:33.9
勝ち馬上がり3ハロン:32.9