レパードステークス直前

 
力だけなら完全に上位のヴァイトブリック

力だけなら完全に上位のヴァイトブリック

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前走は調子が下降気味だった事もあるが、スタートからレースの流れに乗れずただ付いて回るだけの競馬で何もしていないヴァイトブリック。新潟1800mならある程度、隊列も流れるだろうしスタートだけ決まれば後は鞍上にお任せだろう。先週のアイビスサマーダッシュをライオンボスで勝利した和田厩舎、2週連続で重賞制覇となる可能性も十分考えられる。馬体重が戻っていれば頭まで想定しておきたい。
 

ユニコーンステークス直前

 
厩舎の先輩と併せて追い切るヴァイトブリック

厩舎の先輩と併せて追い切るヴァイトブリック

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前走の馬体重減を鑑みて、やや調整で苦しんでいそうなヴァイトブリック。3頭併せで一杯に追うも、遅れを取ってしまった。陣営的にもややトーンは微妙で、ここで馬体が戻っていなければ今後の見通しも立たなくなる。とは言え、能力が高いのは明らかであり上位争いが出来る下地はある。それでも、好調をキープするデュープロセスやデアフルーグと比べると臨戦過程において少々ケチが付いてしまうのは仕方ない。レース当日の気配を要チェックしたい1頭。
 

ヒヤシンスステークス直後

 

2019年2月17日 ヒヤシンスステークス ダート1600m 東京競馬場

1着:オーヴァルエース 牡3 (蛯名正義)
2着:ヴァイトブリック 牡3 (戸崎圭太)
3着:デルマルーヴル 牡3 (C.ルメール)

レースタイム:1:38.6(良)
レース上がり3ハロン:36.4
勝ち馬上がり3ハロン:36.1
 
好スタートから絶好位を取ったヴァイトブリック。後ろに上位人気勢を置く形でレースを進め、抜群の手応えで直線入り口では先頭に並びかける積極的な競馬を見せた。そこからオーヴァルエースとの一騎打ちとなるも、しっかり最後まで踏ん張って僅差の2着でフィニッシュ。とは言え、デルマルーヴルには影を踏ませない走りで現3歳のダート戦線でもトップクラスの力を証明。負けても、同馬の評価が上がる1戦だったのではないだろうか。
 

ヒヤシンスステークス直前

 
ヒヤシンスステークスにはヴァイトブリック、オーヴァルエースの他にも全日本2歳優駿で上位に入ったデルマルーヴルやメイクハッピーも名を連ねた。ダートで底を見せていないナンヨーイザヨイやマスターフェンサーなどもおり、かなりのメンバー構成だろう。そこに、先全日本2歳優駿を制し王者ノーヴァレンダやガルヴィハーラ、デアフルーグなど多士済々のメンツが控えている。それらと戦う為にもヴァイトブリックがここで足踏みをしてはいられない。
 

2歳500万下直後

 

2018年12月08日 2歳500万下 ダート1800m 中山競馬場

1着:ヴァイトブリック 牡2 (藤岡佑介)
2着:セイカヤマノ 牡2 (武士沢友治)
3着:ロダルキラー 牡2 (田辺裕信)

レースタイム:1:54.8(良)
レース上がり3ハロン:39.8
勝ち馬上がり3ハロン:39.6
 
逃げ馬の直後を終始インで追い掛けたヴァイトブリック。4コーナーで窮屈なシーンを見せるも、勢いと馬格の良さで外の馬を弾いて強引にスペースを確保。そこからグングン加速すると後続勢を一切寄せ付けない走りであっさりと連勝を飾った。時計は地味ながらもパフォーマンス自体にはかなりの大物感を抱かせる1頭だ。先日チャンピオンズカップを制したルヴァンスレーヴに引き続き、シンボリクリスエス産駒からダートの怪物が誕生の予感。
 

2歳500万下直前

 
追い切りではオジュウチョウサン(左)の胸を借りるヴァイ...

追い切りではオジュウチョウサン(左)の胸を借りるヴァイトブリック(中)

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厩舎の大先輩で今最も注目を集める馬と言っても過言ではないオジュウチョウサン。偉大な先輩と併せ馬を行ったヴァイトブリックは、最後まで喰らいついて併入でフィニッシュした。さすがに動きでは見劣るが、秘めたる素質だけならこちらの方が未来は明るい。今回の500万下を軽く突破する様なら、ダート戦線のトップに躍り出る事になるだろう。先ずは昇級戦の走りを拝見したい。
 

2歳新馬直後

 

2018年10月14日 2歳新馬 ダート1800m 京都競馬場

1着:ヴァイトブリック 牡2 (藤岡佑介)
2着:ドゥエルメス 牝2 (岩田康誠)
3着:トランプズパワー 牡2 (武豊)

レースタイム:1:54.4(良)
レース上がり3ハロン:38.8
勝ち馬上がり3ハロン:38.3
 
行き脚のつかないヴァイトブリック、スタートから押して馬群にようやく取り付く追走となった。スピードに乗ってからの行きっぷりは抜群で、4コーナーでは前を楽に捉えにかかる競馬。直線に入ると一気に加速し後続を置き去りにする走りで気が付けば2着ドゥエルメスに約2秒近い差を付ける驚愕のデビュー戦勝利を飾った。活躍馬多数の繁栄ファミリーであるソニンク一族から、また代表する活躍馬になれそうな1頭が現れた。
 

ヴァイトブリック

 
ヴァイトブリック(ヴァイスハイト2016)

ヴァイトブリック(ヴァイスハイト2016)

牡馬

父馬:シンボリクリスエス
母馬:ヴァイスハイト
母父:アドマイヤベガ
所属:和田正一郎厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:5戦2勝(2-2-0-1)
主な戦績:ヒヤシンスステークス2着など
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ソニンク一族の派生系では唯一目立った活躍馬を出せていないヴァイスハイト。今回のヴァイトブリックは父がシンボリクリスエスで馬体の見栄えはやはり良い。ただ、余り重々しくないのは母父アドマイヤベガの影響か。バランス感が程よくこれは如何にも走って来そう。ようやく他の牝系に実績で追随出来る可能性が高い1頭と言っても良いだろう。
 

血統背景

 
シンボリクリスエス Kris S. Roberto Hail to Reason
Bramalea
Sharp Queen Princequillo
Bridgework
Tee Kay Gold Meridian Seattle Slew
Queen Louie
Tri Argo Tri Jet
Hail Proudly
ヴァイスハイト アドマイヤベガ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ベガ トニービン
アンティックヴァリュー
ソニンク Machiavellian Mr.Prospector
Coup de Folie
Sonic Lady Nureyev
Stumped


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
ロジユニヴァース(アコースティクス2006)

ロジユニヴァース(アコースティクス2006)

牡馬

父馬:ネオユニヴァース
母馬:アコースティクス
母父:Cape Cross
所属:萩原清厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:久米田正明

通算成績:10戦5勝(5-1-0-4)
主な戦績:日本ダービー、弥生賞、ラジオNIKKEI杯、札幌2歳ステークスなど
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ジューヌエコール(ルミナスポイント2014)

ジューヌエコール(ルミナスポイント2014)

牝馬

父馬:クロフネ
母馬:ルミナスポイント
母父:アグネスタキオン
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:18戦4勝(4-2-0-12)
主な戦績:デイリー杯2歳ステークス、函館スプリントステークスなど
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血統評価:2.0pt

 
ソニンク一族は日本で今後さらに大繁栄しそうな印象。母姉妹のアコースティクス、ライツェントがそれぞれG1馬をだしており、モンローブロンド、ルミナスポイントも重賞クラスをだしているので母は一番実績としては乏しいがそれでも現時点で3勝馬を2頭出しているのでその内結果を出してくる可能性、期待が十分できる。
 

前評判

 
何度も言うがソニンクの牝系だけに血統的な期待値はかなり大きいだろう。父シンボリクリスエスで募集額が2800万円ならそこそこ高い方。そういう意味でもハナからダート戦線を狙った配合で、配合の意図を方向転換して来たのが成功に繋がっていると言える。アドマイヤベガは母父としてニホンピロアワーズを輩出しており、それを超える産駒として期待したい。
 

馬名の意味

 

先見の明、見晴らし(ドイツ語)

 
母名より連想してのネーミング。

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