みやこステークス直前
芝・ダート重賞ホルダーのワイドファラオ。その持ち前のスピードと先行力で早々に2つのタイトルを獲得している実力馬である。前走の地方重賞は浦和という小回り特有の競馬で能力を発揮できなかったが、それでも2着に入る内容で能力の一端は見せていた。500kg近い大型馬で本来なら広いコースで伸び伸び走れた方が良いだろうから、今回のコース替わりと距離延長は好材料と言える。後はM.デムーロ騎手が秘策を講じてインティ以下の強豪古馬陣を打ち破る騎乗を見せてくれるか。ここで勝利すればチャンピオンズカップが益々面白くなって来るのは間違いない。
ユニコーンステークス直後
2019年6月16日 ユニコーンステークス ダート1600m 東京競馬場
via www.youtube.com
外のヴァニラアイスを制し、内からやや先手を主張気味に取りに行ったワイドファラオ。道中はそのヴァニラアイス、イメルの2頭に絡まれて息の入りにくい展開となった。前半33秒台の入りでかなりのハイペースから直線コースへ、そのまま後続を突き放すと外から迫ったデュープロセスを二枚腰の粘りで振り切って見事重賞2勝目を飾った。初ダートでこれだけの競馬が出来れば、今後の活躍は前途洋々だろう。芝でもダートでも上のクラスを狙える1頭だ。
ユニコーンステークス直前
デュープロセス、デアフルーグの2強対決に割り込める可能性があるとすればこのワイドファラオか。ニュージランドトロフィー勝利の実績に加えて、父ヘニーヒューズはダートも得意の血統構成。普通に考えればこなせておかしくないだけに、適正が高ければむしろ圧勝まであるだろう。すんなり先手を取って後続を馬なりで突き放すシーンも考えておいた方が良い。鞍上は福永祐一騎手。
ニュージランドトロフィー直後
2019年4月8日 ニュージーランドトロフィー 芝1600m 阪神競馬場
1着:ワイドファラオ 牡3 (内田博幸)
2着:メイショウショウブ 牝3 (横山典弘)
3着:ヴィッテルスバッハ 牡3 (戸崎圭太)
レースタイム:1:34.2(良)
レース上がり3ハロン:33.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
2着:メイショウショウブ 牝3 (横山典弘)
3着:ヴィッテルスバッハ 牡3 (戸崎圭太)
レースタイム:1:34.2(良)
レース上がり3ハロン:33.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.9
via www.youtube.com
肝心のスタートで猛ダッシュを決めたワイドファラオ。前走は2番手抜け出しだったが、馬のリズムを優先してそのまま単騎逃げを選択。前半36秒に近い超スローペースに落とすと、完全に前有利の展開を作り出して直線コースへ。手応え抜群で抜け出しリードを広げると、最後に詰め寄って来たメイショウショウブをクビ差凌ぎ切って重賞初勝利を決めた。内田博幸騎手もポテンシャルの高さを認識し、次走の更なる躍進へ期待のコメントを残していた。
ワイドファラオ
母系を遡れば曾祖母エイプリルソネットから枝分かれした分系の産駒に、日本で重賞実績のある馬が多数いる優秀な社台血統である。実際、母ワイドサファイアも新馬戦で圧勝後、ファンタジーステークスで1番人気に支持されるなど素質は相当なモノを感じた1頭だった。そこに、基本的な能力を底上げしてくれるヘニーヒューズが付けられたのだからワイドファラオくらいの馬が出て当然といえば当然。むしろ、ダートでかなりの所まで行ける器なのではないだろうか。
血統背景
ヘニーヒューズ | ヘネシー | Storm Cat | Storm Bird |
Terlingua | |||
Island Kitty | Hawaii | ||
T. C. Kitten | |||
Meadow Flyer | Meadowlake | Hold Your Peace | |
Suspicious Native | |||
Shortley | Hagley | ||
Short Winded | |||
ワイドサファイア | アグネスタキオン | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アグネスフローラ | ロイヤルスキー | ||
アグネスレディー | |||
クイーンソネット | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
エイプリルソネット | Dike | ||
Pass Me |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
一族にはちらほら重賞級は出ているが、兄弟含めファミリー実績はほぼなく血統構成からの強調材料としては全くない。
前評判
母の能力、アグネスタキオンの肌含めて期待されたワイドサファイアの仔だったが、キングカメハメハやハービンジャーで結果が出なかった分、それ以降の産駒に余り高い評判は聞こえて来なかったのが事実。とは言え、これまでとは色が違うヘニーヒューズを配合したのは若干の色気を見せても良い配合だったと言える。実際に馬っぷりも良く、母系のスピード力と良い所が出た成功の結果ではないだろうか。
馬名の意味
冠名+王様
王と呼べる様な常勝の活躍を期待してのネーミング。
2着:デュープロセス 牡3 (M.デムーロ)
3着:ダンツキャッスル 牡3 (幸英明)
レースタイム:1:35.5(重)
レース上がり3ハロン:37.1
勝ち馬上がり3ハロン:37.1