京都2歳ステークス直後

 

2019年11月23日 京都2歳ステークス 芝2000m 京都競馬場

1着:マイラプソディ 牡2 (武豊)
2着:ミヤマザクラ 牝2 (O.マーフィー)
3着:ロールオブサンダー 牡2 (松山弘平)

レースタイム:2:01.5(良)
レース上がり3ハロン:36.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.9
 
スタートを決めて楽に単騎先頭へ立ったロールオブサンダー。競って来るかと思われたヒシタイザンだったが、そこまで無理に並びかけても来ずマイペースで行けた前半戦。理想的な流れとなったが、誤算は4コーナーでミヤマザクラが早めに上がって来た事だろう。直線入り口では早くもかわされてしまい、直線で盛り返せず脚をそのまま使い切って3着に入線。一応馬券圏内には入ったが、上位勢とは大きな力差を感じる1戦となった。
 

京都2歳ステークス直前

 
坂路で軽快に駆け上がるロールオブサンダー

坂路で軽快に駆け上がるロールオブサンダー

via google imghp
 
ロールオブサンダーにとって京都2歳ステークスは正念場の1戦となるだろう。前走の紫菊賞は完全に楽逃げをさせてもらったお陰であり、今回はマイラプソディ、ミヤマザクラというどちらかと言えば前目で早めに仕掛けて来る強敵が揃ってしまった。その展開の中で直線しっかり粘り切る事が出来ればこれはまさに重賞クラスの能力を証明したと同様。来春の牡牝クラシック戦線を賑わすであろう前述2頭にどこまで肉薄出来るか、注目はその一点に尽きるのではないだろうか。
 

紫菊賞直後

 

2019年10月13日 紫菊賞 芝2000m 京都競馬場

1着:ロールオブサンダー 牡2 (松山弘平)
2着:ブルーミングスカイ 牡2 (川田将雅)
3着:ジュンライトボルト 牡2 (福永祐一)

レースタイム:2:03.4(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
 
好発からスッとハナに立つロールオブサンダー。競り掛けて来る馬もおらず、道中は自身のペースでかなり楽な先行策を取れたレース運びとなった。1000m=63秒2という超スローの流れで脚を溜められたところで、4コーナーから徐々に加速モードへ。直線入り口がMAXのスピードで後続を突き放すと、残り1Fで差を詰めて来た1番人気ブルーミングスカイを半馬身しのいだ所がゴール。これで無傷の2連勝でオープンクラスへ上がる事となった。
 

ロールオブサンダー

 
ロールオブサンダー(ミッキーハナコ2017)

ロールオブサンダー(ミッキーハナコ2017)

牡馬

父馬:エピファネイア
母馬:ミッキーハナコ
母父:アドマイヤムーン
所属:橋口慎介厩舎(栗東)
生産:千代田牧場
馬主:桑畑隆信

通算成績:3戦2勝(2-0-1-0)
主な戦績:紫菊賞など
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遠く遡ればニッポーテイオーを産んだチヨダマサコの一族がいるワールドハヤブサファミリーの出自。近親にはダートの実力馬スマハマがいるなどどちらかと言えばパワータイプの牝系であるが、そのアドマイヤムーンの肌にエピファネイアを掛け合わせ、如何にもしっかりとした馬格のロールオブサンダーを輩出。想定通り、速い上がりは使えずともバテないしぶとさが売りの1頭で、恐らく高速馬場で頭打ちになった後はダート路線での活躍も視野に入れておきたい。
 

血統構成

 
エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
シーザリオ スペシャルウィーク サンデーサイレンス
キャンペーンガール
キロフプリミエール Sadler's Wells
Querida
ミッキーハナコ アドマイヤムーン エンドスウィープ フォーティナイナー
Broom Dance
マイケイティーズ サンデーサイレンス
ケイティーズファースト
サウンドザビーチ アフリート Mr.Prospector
Polite Lady
ナギサ マークオブディスティンクション
ミデオンルビー


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
スマハマ(サウンドザビーチ2015)

スマハマ(サウンドザビーチ2015)

牡馬

父馬:ネオユニヴァース
母馬:サウンドザビーチ
母父:アフリート
所属:高橋亮厩舎(栗東)
生産:千代田牧場
馬主:山紫水明

通算成績:8戦4勝(4-1-1-2)
主な戦績:名鉄杯など
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血統評価:1.0pt

 
血統構成こそ地味だが祖母、祖父母ともに重賞級で母の半弟にも重賞級の馬がおりこの牝系の中では優秀なファミリー。とはいえ血統構成は地味で全体的ダートよりの活躍馬が中心の中、アドマイヤムーン×エピファネイアで芝実績馬ができそうである。兄弟実績もないので血統の期待値は低いだろう。
 

前評判

 
セレクトセールで約2000万円の落札額で取り引きされたロールオブサンダー。エピファネイアが新種牡馬で実績が未知である点、母の繁殖実績も無く総合的に血統的な裏付けはまだない中でこの価格帯は高額と言って良いだろう。それだけ、当時の馬のデキが良く、見映えのする馬体だったという事か。やはり筋骨がしっかりとしたパワー型でダートもこなせそうという見解は大方間違っていない筈だ。
 

馬名の意味

 

雷鳴

 
響きから来るネーミングだろう。

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