芝での勝ち上がりも多いマリブムーン産駒
どうしてもタピット含めてアメリカのダート血統の種牡馬は砂でこそというイメージを持たれているが、産駒の傾向だけで見れば芝でも遜色無し。先日の秋華賞で人気を集めたラビットラン(タピット産駒)が記憶に新しいのではないだろうか。レリカリオも当然ながら能力さえ出し切れば、初戦から芝で躍動する可能性は高いと推測する。ちなみにマリブムーン産駒の日本での勝ち上がりは70%オーバーの高水準だ。
レリカリオ
外国産らしからぬ柔らかみのある馬体で芝でも十分に対応可能な1頭と見て良いだろう。日本での代表産駒はオーブルチェフだが、その他芝で2連勝したアズールムーンなどもおり兼用という感覚で考えたい。バランス自体はやや前肢が勝っている事からも前進気鋭の短距離タイプ。成長次第ではゆったりと走れる様になって距離も多少は持つかもしれないが、牝馬だけに春は桜花賞→NHKマイルカップの路線で十分だ。馬体重は不明。
血統背景
Maribu Moon | A.P.Indy | Seattle Slew | Bold Reasoning |
My Charmer | |||
Weekend Surprise | Secretariat | ||
Lassie Dear | |||
Macoumba | Mr.Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | |||
Maximova | Green Dancer | ||
Baracala | |||
Unrivaled Belle | Unbridled's Song | Unbridled | Fappiano |
Gana Facil | |||
Trolley Song | Caro | ||
Lucky Spell | |||
Queenie Belle | Bertrando | Skywalker | |
Gentle Hands | |||
Lady Argyle | Don B. | ||
Fleet Polly |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母は米G1馬で姉も米G1馬。ゴリゴリの米血統で日本実績がないだけにPOG候補としてはやや強調材料にかける。
前評判
今年のノースヒルズでも1番馬として各媒体でこぞって取り上げられているレリカリオ。牧場で見ているスタッフも『乗ると分かるんですが、背中の軸が全くブレず安定感抜群。フットワークも綺麗で体の使い方がとにかく上手なんですよね。姉も相当走りましたが、レリカリオも飛び抜けて良い馬です』と大絶賛している。また、『スピード力があって走りが素軽い。跳びも大きいのである程度距離も持ちそうな感じです。芝もいけるでしょうし大きい所を狙える1頭です』とも。これは期待せずにいられない。
馬名の意味
不明
バミューダ海域に300年眠る財宝、若しくはキリスト教徒における聖人の遺品を収める容器の事。いずれも、大切でなかなかお目にかかれないという意味では一致している。それくらいの馬となって欲しい。
編集部の評価
馬名は良いが血統的に日本の芝がどうかだが、馬体は意外にガチガチではないので芝もこなせるのかなと考えている。ダートだとかなり期待してよいのではないだろうか。個人的には注目止まり。(大川)
今年のアメリカ牝馬クラシック戦線で突如現れたヒロイン、ユニークベラの半妹にあたるレリカリオ。その姉は惜しくも故障で戦線離脱してしまったが、各レースのパフォーマンスを見る限り怪物と言っても過言では無い。その血が脈々と受け継がれたレリカリオだが、芝でも同様の走りが出来れば楽しみだ。間違ってもダートならかなりの器と見ている。(田中)
父馬:Maribu Moon
母馬:Unrivaled Belle
母父:Unbridled's Song
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:Brushwood Stable(米)
馬主:ノースヒルズ