レパードステークス2018の結果

 

レパードステークス2018の動画

 

レース回顧

 
グリムが積極的にハナを主張して前へ。フロリアヌス、ビッグスモーキーなどが先行集団の一角を形成、人気のドンフォルティスやグレートタイムは中団以下からの競馬となった。前半のペースは61秒9の遅い流れとなり完全に前有利の展開に。直線では外からヒラボクラターシュが一旦先頭へ抜け出すも、グリムがもう一度粘り腰を発揮。最後は馬体を並べての叩き合いとなり、クビ差振り切ったグリムが重賞初勝利を飾った。3着にビッグスモーキーが入線、完全な行った行ったの競馬で大波乱決着。
 

勝ち馬グリム

 
グリム

グリム

牡馬

父馬:ゼンノロブロイ
母馬:ブランシュネージュ
母父:サクラバクシンオー
所属:野中賢二厩舎(栗東)
生産:服部牧場
馬主:カナヤマホールディングス

通算成績:7戦4勝(4-0-1-2)
主な戦績:レパードステークスなど
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前走のユニコーンステークスでは2番人気に支持されるもチグハグな競馬で惨敗を喫していたグリム。今回は潔くハナを主張し自分の競馬に徹したのが功を奏した。幸いペースも早くならず、一旦はヒラボクラターシュに前へ出られるも、持ち前の勝負根性を発揮して差し返しの勝利。相変わらずの好調ぶりを示すカナヤマホールディングス、これで同世代からはカシアス、グレイル、カツジに続いて4頭目の重賞制覇となった。
 

レースを振り返ってのベスト予想

 
◎グレートタイム
◯ドンフォルティス
▲アドマイヤビクター
△アルクトス
グリム
×プロスパラスデイズ
エングローサー
イダペガサス
ビッグスモーキー
ヒラボクラターシュ
 

馬連:想定7点:×不的中、三連単:想定96点:×不的中

 
本命対抗は人気2頭の裏表、単穴は連勝のアドマイヤビクターだけで良かっただろう。連下は、単勝10倍以下、紐は単勝50倍以下の想定が理想だっただろう。
 

全着順結果

 

RR:93.3 ※想定RR:95.4

 
                                     
着順 馬番 出走馬 斤量 騎手 評価 タイム(着差) 本印 道永 田中 結城浜野 単勝オッズ
1 6 グリム 56.0 内田 99.5 1:52.0 10.7
2 15 ヒラボクラターシュ 56.0 福永 100.0 クビ 43.0
3 11 ビッグスモーキー 56.0 大野 93.0 3 × 27.9
4 4 ドンフォルティス 56.0 石橋 96.5 アタマ 4.6
5 2 アルクトス 56.0 田辺 91.0 1.3/4 7.3
6 14 グレートタイム 56.0 Cルメ 98.0 1.1/2 2.7
7 7 オノリス 56.0 北村宏 90.0 1.3/4 83.8
8 10 フロリアヌス 56.0 西田 90.0 1/2 343.6
9 5アドマイヤビクター 56.0 戸崎 90.0 クビ × 5.1
10 1 バクハツ 56.0 小崎 90.0 クビ 147.6
11 8 プロスパラスデイズ 56.0 太宰 90.0 クビ × × 16.4
12 9 エングローサー 56.0 田中勝 96.0 クビ × × 17.5
13 3 イダペガサス 56.0 三浦 90.0 クビ 23.7
14 12 クレディブル 56.0 江田 90.0 1.3/4 283.6
15 13 ミックベンハー 56.0 木幡巧 90.0 クビ × 351.0


 

危険な人気馬結果 アドマイヤビクター→9着(3人気)

 
ゲート内でチャカ付きスタートを遅らせた張本人のアドマイヤビクター。その後も他馬に馬体をぶつけられ後方に下がるアクシデントに見舞われるなど、キャリアの浅さをモロに露呈して敗退してしまった。それでも最後は懸命に差を詰めており、今後の活躍は期待出来るだろう。
 

穴馬予想結果 イダペガサス→13着(8人気)

 
終始、道中で折り合いを欠いてスタミナのロスを招いてしまったイダペガサス。さすがに能力が紙一重のクラスでは、完璧なレース運びでないと好勝負は難しかっただろう。そういう意味で、戸崎やルメールで好成績を残していた分、三浦騎手では荷が重過ぎたか。
 

配当&本印予想結果

 
馬連予想 ④⑭-②③⑤⑥⑨⑪ 不的中
単勝 6 1,070円 枠連 4-8 1,290円
複勝 6 420円 ワイド 6-15 6,280円
15 800円 6-11 3,340円
11 600円 11-15 6,310円
馬連 6-15 23,100円 馬単 6→15 41,190円
三連複 6-11-15 102,870円 三連単 6→15→11 671,670円


 

編集部の回顧

 
本命ドンフォルティス、対抗グレートタイムの印が壊滅。2頭で堅いと思っていた自分を張り倒したいくらいの気持ちだ。前有利とは分かっていながらも、そこに乗れなかった読みの悪さと、最低でもグリムの巻き返しを考えて単穴にしておかなければ予想としては0点も甚だしい。(田中)
 
勝ったのは逃げの手に出た▲グリム。2着に10番人気のヒラボクラターシュ、3着×ビッグスモーキーで3連単60万超えの大波乱。2着馬は前走も速い流れの中で番手からよく踏ん張っていたが、大外枠のここでは手が出せず。(結城)
 
新潟ダートは先行有利ということを重視してグリムに本命をつけたのだから、対抗以下も徹底して先行馬を狙えばよかったですね。差し追い込み勢は出番無しだったので、そこに印を打ってしまったことは反省しなければいけません。それにしてもグリムの粘り腰は凄かったですね。ヒラボクラターシュに一旦交わされて、垂れると思ったところからの二枚腰、単勝を握りしめていた身としては本当に感謝感激で頭がさがります。ドンフォルティスはもう一列前で競馬ができていれば、というのと、外に出すのにワンテンポ遅れてしまったのが痛かったですね。結果論ですが、あのままインを突いていれば違った結果だったかもしれません。(浜野)
 

レパードステークス2018の予想

 

◎グレートタイム

 
グレートタイム

グレートタイム

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:ミラクルレジェンド
母父:フジキセキ
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:8戦2勝(2-4-1-1)
主な戦績:ユニコーンステークス2着など
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3歳ダート戦線の有力馬グレートタイム。ユニコーンステークス、ジャパンダートダービー共にルヴァンスレーヴの後塵を拝してはいるが、安定して上位争いをしている実力の持ち主だ。そのルヴァンスレーヴが不在となれば主役級の扱いをするべきだろう。思えば母ミラクルレジェンドもレパードステークスの勝ち馬で、母子2代制覇の夢も現実味を帯びる。
 

◯ドンフォルティス

 
ドンフォルティス

ドンフォルティス

牡馬

父馬:ヘニーヒューズ
母馬:グロッタアズーラ
母父:フジキセキ
所属:牧浦充徳厩舎(栗東)
生産:アイズスタッド
馬主:山田貢一

通算成績:7戦4勝(4-1-1-1)
主な戦績:北海道2歳優駿など
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ルヴァンスレーヴに唯一土をつけた事があるのがこのドンフォルティス。全日本2歳優駿でも4コーナーでの不利が無ければもっと差を詰められていただけに、実力は双璧かもしれない。前走のジャパンダートダービーは距離がやや長過ぎた印象。今回の距離短縮でもう一度見直したい。いずれにせよ、グレートタイムと共に2強の様相だろう。
 

▲アルクトス

 
アルクトス

アルクトス

牡馬

父馬:アドマイヤオーラ
母馬:ホシニイノリヲ
母父:シンボリクリスエス
所属:栗田徹厩舎(美浦)
生産:須崎牧場
馬主:山口功一郎

通算成績:6戦3勝(3-1-0-2)
主な戦績:猪苗代特別など
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現在2連勝中、勢いは最もあるアルクトス。前走の猪苗代特別は古馬相手に完勝の走りで好タイムV。一気に本格化して来たところを見ると、上記2頭と戦っても遜色無さそう。距離も延びて良いだろうし、何よりセンスがあって小器用。ある程度前に付けないと厳しいレパードステークスではこの手の馬が台頭する。
 

▲グリム

 
グリム

グリム

牡馬

父馬:ゼンノロブロイ
母馬:ブランシュネージュ
母父:サクラバクシンオー
所属:野中賢二厩舎(栗東)
生産:服部牧場
馬主:カナヤマホールディングス

通算成績:6戦3勝(3-0-1-2)
主な戦績:青竜ステークスなど
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前走のユニコーンステークスは2番人気に支持されながらも、先行勢に巻き込まれる形でリズムが悪かったのと直線での不利もあり不完全燃焼の1戦だ。じっくりと立て直しを図ってレパードステークス一本に絞って来た模様。当時は打倒ルヴァンスレーヴの最有力候補だっただけに、ここで無様な競馬をしていられない。
 

出馬表&レーティング&予想オッズ

 

想定RR:95.4

 
王者不在だが2番手、3番手がそろったので3歳ダート勝負としては、ジャパンダートダービーとは違って中央馬場での再戦って感じだが改めての2番手決定戦だろう。直接対決もなく連勝馬も複数いるので難解なレースだがおわってみれば人気馬がそのまま結果をだしそうだ。
 
                                          
馬番 出走馬 性齢 斤量 騎手 評価 本印 道永 田中 結城浜野 予想オッズ
1 バクハツ 牡3 56.0 小崎 90.0 478.7
2 アルクトス 牡3 56.0 田辺 94.0 15.3
3 イダペガサス 牡3 56.0 三浦 94.0 36.3
4 ドンフォルティス 牡3 56.0 石橋 97.0 3.8
5 アドマイヤビクター 牡3 56.0 戸崎 90.0 × 5.7
6 グリム 牡3 56.0 内田 97.0 6.4
7 オノリス 牡3 56.0 北村宏 90.0 181.7
8 プロスパラスデイズ 牡3 56.0 太宰 90.0 × × 38.3
9 エングローサー 牡3 56.0 田中勝 100.0 × × 15.3
10 フロリアヌス 牡3 56.0 西田 90.0 613.3
11 ビッグスモーキー 牡3 56.0 大野 92.0 × 24.1
12 クレディブル 牡3 56.0 江田 90.0 276.4
13 ミックベンハー 牡3 56.0 木幡巧 90.0 × 280.4
14 グレートタイム 牡3 56.0 Cルメ 100.0 2.0
15 ヒラボクラターシュ 牡3 56.0 福永 90.0 110.9


 

危険な人気馬 アドマイヤビクター(想定3番人気)

 
ダートは2戦無敗のアドマイヤビクター。確かに前走の内容も良くこれから上のクラスで戦って行くだろう同馬だが、如何せん今回は人気し過ぎか。戸崎圭太騎手が騎乗するという事もあるが、ここはどう見積もっても4番手以下。当日までこの人気を維持する様なら思い切って消したい所だ。
 

穴馬予想 イダペガサス(想定8番人気)

 
猪苗代特別ではアルクトスから0秒2差の2着だったイダペガサス。休み明けで余裕残しだった分を考えれば、更にパフォーマンスも上がりアルクトスを逆転する事は容易だろう。追い切りを見ても動きは上々で、何より馬っぷりが良い。将来はダート戦線の上位で争うイメージが付く素質馬には違いない。
 

編集部の見解

 
荒れる印象だが傾向的には紐荒れのレース。上位人気馬もしっかり圏内に来る。今回は◎ドンフォルティスから。ルヴァンスにも先着した実績を考えると前走のジャパンダートダービーは負け過ぎだが、休み明けの影響も否めない。一叩きして狙い目とみる。○グレートタイム。世代ダートの中では上位。▲アルクトスは500万を脱してからは一皮向けた印象。上がり馬の中で最も期待できる。(道永)
 
1、2番人気馬の鉄板加減では国内でも有数のレースではないだろうか。恐らくグレートタイムとドンフォルティスの両頭が崩れる事はほぼ無いと想定して、連下とヒモに手広くという感じで中穴を拾いたい。いずれにせよ、ここで上記2頭が敗れる様なら益々ルヴァンスレーヴ政権は強固なものとなる。(田中)
 
本命グレートタイム。新潟1800mだけに差し届かないシーンもよぎるが、地力は頭一つリード。対抗アルクトス。前走の昇級戦では好位からロスなく立ち回り上がりもまとめた。ここも人気馬より一足先に抜け出したい。単穴にアドマイヤビクター、グリム、イダペガサスの3頭。アドマイヤビクターはダート2戦2勝。前走は目を引く末脚で1馬身1/4差。グリムの前走は直線で行き場を失い力を出し切れていない。イダペガサスは前走休み明けで人気に応えられなかったが、調教では抜群の動きを見せている。(結城)
 
新潟ダートはやっぱり先行馬が有利。ユニコーンステークスでは先行争いで揉まれ厳しい競馬を強いられてしまったグリムにもう一度◎を打つ。力があることは確かで、人気落ちならば狙い目がさらにある。鳳雛ステークスよりも伏竜ステークスのほうが断然高レベルなだけに〇はドンフォルティス。ユニコーンステークス2着のグレートタイムは展開が鍵で追い込み届かずの可能性もあり3番手の▲。前走好時計勝ちのアドマイヤビクターとユニコーンステークス組のエングローサーがおさえで△。(浜野)

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