ユートピアステークス直前
レッド軍団の出世候補、一族の期待の星と言っても過言ではないレッドベルローズ。先に弟のレッドベルジュールが重賞勝ちを決めてしまったが、本来ならこの馬が一番にタイトルへ手が届く存在だった。キャリア中にスランプを挟んでしまったものの、前走の2勝クラスで新馬同様の驚愕なパフォーマンスを見せてくれた。やはり東京の芝は合う様で、今回も直線での末脚勝負に懸けて昇級戦でも見せ場を作って欲しい。
3歳上2勝クラス直後
2019年10月19日 3歳上2勝クラス 芝1800m 東京競馬場
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出遅れた訳でもなかったが、意図的に後方からの競馬でレースを進めたレッドベルローズ。道中は最後方までポジションを下げて行って、直線での末脚勝負に縣ける戦法となった。ペース自体は落ち着くも少頭数で前までの差はそこまでなく、絶好の手応えで直線コースへ。大外に持ち出すと、グングン加速して一気に前を捉える走り。最後までのその勢いは留まらず、上がり33秒フラットの鬼脚で2勝クラスを快勝。上でも十分戦える素材だろう。
フェアリーステークス直後
2018年1月7日 フェアリーステークス 芝1600m 中山競馬場
1着:プリモシーン 牝2 (戸崎圭太)
2着:スカーレットカラー 牝2 (太宰啓介)
3着:レッドベルローズ 牝2 (蛯名正義)
レースタイム:1:34.6(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
2着:スカーレットカラー 牝2 (太宰啓介)
3着:レッドベルローズ 牝2 (蛯名正義)
レースタイム:1:34.6(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.5
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心配されたパドックは案の定終始チャカつくテンションの高さ。レース前に終わる程の荒さは無かったが、地味に体力の消耗はあっただろう。それに加え、イメージ通りスタートで後手を踏む競馬で後方追走となった。多頭数の中山マイルではそれが致命的なロスとなるも、それでも最後は2着に迫る末脚を見せて素質の片鱗は示したと言える。気性面での成長が待たれる1頭だ。
フェアリーステークス直前
デビュー戦で手綱を取った福永祐一騎手曰く、『テンションが上がりやすい性格なので使い詰めせず、ゆったりとローテーションを組んだ方が良い』とコメント。今回の狙いは、ここで勝利しクラシックに向けて出走権のボーダーを越しておきたいという事が一番だろう。新年にその目的を達成する事が出来れば、今後は桜花賞→オークスに向けて慌てず動く事が可能となる。即ち、レッドベルローズにとって春の成果を担う上でかなり重要な1戦だ。
2歳新馬直後
2017年11月18日 2歳新馬 芝1600m 東京競馬場
1着:レッドベルローズ 牝2 (福永祐一)
2着:エルディアマンテ 牝2 (C.ルメール)
3着:トーホウディアーナ 牝2 (吉田豊)
レースタイム:1:36.3(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
2着:エルディアマンテ 牝2 (C.ルメール)
3着:トーホウディアーナ 牝2 (吉田豊)
レースタイム:1:36.3(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
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スタートからやや位置取りを下げて折合いに専念。4コーナーで徐々に前との差を詰め、直線はスムーズに大外へ。そこから抜群の手応えで前をかわして行くと、先に内から抜け出したエルディアマンテに馬体を併せて行く様にして併走。激しい叩き合いとなるも、最後はグイッと前に出て新馬戦を白星で飾った。3着以下には6馬身も突き放しており、同世代の牝馬同士では間違いなく上位クラスの能力を備えている1頭だろう。次走が早くも楽しみだ。
レッドベルローズ
牝馬らしからぬ骨太の馬格。とてもディープインパクト産駒とは思えぬパワー型の印象を受けるが、これで馬体重は450kg(取材当時)に到達していないのだから驚きだ。どちらかと言えば母父の影響が色濃く出ているのだろう。各パーツの発達は非常に素晴らしく、後は全体が上手く連動して走れるかどうか。馬体を見る限り少し可動域が狭そうな雰囲気も見受けられ、その点がどこまで走りに反映して来るかにかかっていると言える。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
レッドファンタジア | Unbridled's Song | Unbridled | Fappiano |
Gana Facil | |||
Trolley Song | Caro | ||
Lucky Spell | |||
Cat Chat | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
Phone Chatter | Phone Trick | ||
Passing My Way |
兄弟馬
初仔
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
GⅠ馬Phone Chatterの孫にあたるが血統構成としては、そこにStorm Cat、Unbridled's Songからのディープインパクト〆なので悪くないがファミリーとしての日本実績がないのとダート血統色が強いので血統的な強調材料はない。
前評判
『坂路などで動かしていますが、如何にもディープインパクト産駒らしいフットワークで軽々と駆け上がって来ます。馬体がしなやかで、ペースを上げて行ってマイナスの面が見られないのは何よりですね。現状でも十分に合格点ですが、まだまだ伸びシロを感じさせてくれる良い馬です。マイル以上の距離で活躍してくれそうですね』との事。デビューは秋を予定。
馬名の意味
冠名+美しいバラ(フランス語)
大舞台で真っ赤な大輪の花を咲かせる様に願っての命名。レッドもそうだが、冠名はシンプルな方が後に付ける単語が活きて来る。
2着:トーセンリスト 牝3 (菊沢一樹)
3着:アルミレーナ 牝5 (北村宏司)
レースタイム:1:48.4(稍重)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.0