朝日杯フューチュリティステークス直後

 

2019年12月15日 朝日杯フューチュリティステークス 芝1600m 阪神競馬場

1着:サリオス 牡2 (R.ムーア)
2着:タイセイビジョン 牡2 (武豊)
3着:グランレイ 牡2 (池添謙一)

レースタイム:1:33.0(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
 
発馬でいきなり出遅れたレッドベルジュール。これは鞍上もプランになかった筈で、道中はまさかの後方から追走となった前半戦。タイセイビジョンの内目でレースを進めて行くも、既にこの時点で走りに不安定さが見え隠れしていた。直線コースに入ってもまともに伸びる姿は見られず、前走の内容とは真逆のパフォーマンスで残念な10着大敗となってしまった。キャリアの浅さから来るものなのか、本馬の真価は次走に問われるだろう。
 

朝日杯フューチュリティステークス直前

 
芝コースで絶好の動きを披露したレッドベルジュール(奥)

芝コースで絶好の動きを披露したレッドベルジュール(奥)

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朝日杯フューチュリティステークスは近5年で3頭の勝ち馬を送り出しているディープインパクト産駒から、今年はレッドベルジュールが参戦。前走のデイリー杯2歳ステークスでは長期休養明けで約30kg近い馬体増ながら後方一気の追い込みで勝利、有り余る素質を全開させている。ひと叩きされて動きも更に良化、今回の舞台こそが本馬の能力を出し切る上で最良の舞台となるのは間違いないだろう。サリオスをマークして一気に末脚を爆発させれれば面白い。
 

デイリー杯2歳ステークス直後

 

2019年11月9日 デイリー杯2歳ステークス 芝1600m 京都競馬場

1着:レッドベルジュール 牡2 (武豊)
2着:ウイングレイテスト 牡2 (松岡正海)
3着:ペールエール 牝2 (M.デムーロ)

レースタイム:1:34.5(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
発馬で立ち遅れたレッドベルジュールはそのまま無理に上がって行かず、道中は後方から2番手をゆっくりと追走し前の集団を見る形でレースを進めて行った。前のペースが余り上がらないものの、4コーナーで前が一気に入れ替わる動きを見せた時に上手く内に潜り込みながら直線コースへ。最内の開いたスペースへ進路を取ると、後は一気に前を捉える形で突き抜け快勝。長期休養明けも何のその、大幅な馬体増もほぼ成長分という様な走りで無傷の連勝を飾った。
 

デイリー杯2歳ステークス直前

 
名伯楽の藤原英昭調教師も期待の眼差しで見つめるレッドベ...

名伯楽の藤原英昭調教師も期待の眼差しで見つめるレッドベルジュール

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さすがの仕上がり早一族で、初戦には滅法強いレッドファンタジア産駒の面々。レッドベルジュールも例に漏れず、新馬では強豪が揃った1戦で危なげない走りを披露してあっさりと勝ち上がっている。が、この一族のネックはその後がしっかりと続かない事。レッドベルローズ、レッドベルディエス然り、昇級戦での走りが今後の活躍を占う鍵となるのは承知だろう。その点、クラシックの常連である藤原英昭厩舎は初勝利後にすぐ休養を取って本馬の成長を促している。それが功を奏せば、このデイリー杯2歳ステークスでもいきなり勝ち負けまであるだろう。鞍上はデットーリ騎手を予定していたが騎乗停止中の為、武豊騎手にスイッチしている。
 

2歳新馬直前

 
関西の名門、藤原英昭厩舎が送り出すレッドベルジュールもなかなかの好素材だろう。上の2頭はいずれも新馬で重賞クラスのパフォーマンスを披露しており、その走りが継承されていれば初戦からかなり楽しみな1頭。同レースにはシルヴェリオ、リメンバーメモリーなどの評判馬が顔を揃えているが、それらをまとめて負かせるならば本馬以外に思い付かない。この姉弟は気性面で少しカリカリする部分があるので、当たりの柔らかい福永祐一騎手は相性も良い筈。
 

レッドベルジュール

 
レッドベルジュール(レッドファンタジア2017)

レッドベルジュール(レッドファンタジア2017)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:レッドファンタジア
母父:Unbridled's Song
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:東京ホースレーシング

通算成績:3戦2勝(2-0-0-1)
主な戦績:デイリー杯2歳ステークスなど
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東サラ軍団でも比較的人気が高く素質馬も多いレッドファンタジアの仔レッドベルジュール。全姉のレッドベルローズ、レッドベルディエス共に初勝利のパフォーマンスは重賞クラスを意識させるレベルだった。が、牝馬特有の気難しさが出るなど、その後の活躍は乏しい。そういう意味で、今回同配合ながら牡馬に変わったという点が非常に魅力的なポイント。しかも藤原英昭厩舎所属とくればすんなりクラシック戦線に乗せて来ても何ら不思議ではない。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
レッドファンタジア Unbridled's Song Unbridled Fappiano
Gana Facil
Trolley Song Caro
Lucky Spell
Cat Chat Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Phone Chatter Phone Trick
Passing My Way


 

兄弟馬

 
レッドベルローズ(レッドファンタジア2015)

レッドベルローズ(レッドファンタジア2015)

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:レッドファンタジア
母父:Unbridled's Song
所属:鹿戸雄一厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:東京ホースレーシング

通算成績:13戦3勝(3-1-4-5)
主な戦績:3歳上2勝クラスなど
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近親馬

 
In Lingerie(CatChat2009)

In Lingerie(CatChat2009)

牝馬

父馬:エンパイアメーカー
母馬:CatChat
母父:Storm Cat
所属:Todd A. Pletcher厩舎(米)
生産:Colts Neck Stables LLC(米)
馬主:R. Warren Lyster-Gary Barber-Eclipse Thoroughbred Partners

通算成績:8戦4勝(4-2-1-1)
主な戦績:スピンスターステークスなど
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血統評価:1.0pt

 
Phone Chatterの一族で母の半姉にはG1馬もおり母自身ストームキャットにUnbridled's Songの血統なので良血でディープインパクトをつけ続けているのも納得の良血だが全姉2頭とも勝ち上がっているもののもともとの期待値からするとふるっていない印象。牡馬にかわって3頭目どうかで注目は注目も期待値は低い。
 

前評判

 
東サラで7000万円募集はほぼ最高レベルの評価額と言って良い。確かに、まだ大成してはいないものの姉たちのポテンシャルはかなりのモノを感じさせる動きだった事は間違いない。母系も超一流、近親にはアメリカのGⅠ馬インランジェリーもいる程で、いつ大物を出してもおかしくないだろう。今回、有力厩舎に預けている辺りが勝負の気配を感じる。
 

馬名の意味

 

冠名+美しい日(フランス語)

 
姉レッドベルローズに寄せたネーミングか。

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