菊花賞直前
ダービー、神戸新聞杯と及第点の走りを見せているレッドジェニアル。とは言え、この馬は京都コースに舞台を移すと別馬の様に走るのだから怖い。京都新聞杯ではダービー馬に輝くロジャーバローズを一蹴しその存在感を大きくアピールした。京都自体は4戦して全て馬券圏内という強烈な相性を誇る舞台。混戦模様となった時に、上位争いに台頭して来そうな穴馬としては最も注目度の高い1頭ではないだろうか。
神戸新聞杯直前
京都新聞杯を11番人気で制したレッドジェニアル。当時はフロックと思われ、続く日本ダービーで同じく11番人気の支持を受けた。しかし、上がり2位の脚を繰り出して勝ち馬から0秒8差の8着と大健闘の走りだった。更に言えばヴェロックス、サートゥルナーリアとは0秒4差。展開や適正次第では逆転可能な位置にいるのではないだろうか。やはり後のダービー馬を差し切っているだけの事はあるというもの。
日本ダービー直前
中2週という事もあり、余り負荷をかけず息を整える程度の追い切りとなったレッドジェニアル。今回は輸送もある分、仕上げに難しさはあったものの馬自身は力を出せる状態との事。前走は前残りの展開で唯一後方から差し切った様に、本馬の売りはやはり決め手勝負だろう。リオンリオンが飛ばして前が速くなってくれれば、道中ジッと我慢したレッドジェニアルが外から飛び込んで来るシーンを想定しておきたい。鞍上の酒井学騎手はキャリアで3度目となる日本ダービー参戦だ。
京都新聞杯直後
2019年5月4日 京都新聞杯 芝2200m 京都競馬場
via www.youtube.com
道中は無理にポジションを取りに行かず、ゆったりとレースを進めたレッドジェニアル。前が比較的楽な感じでレースを運めていたが最後まで自分のリズムを崩さずに直線コースへ。上手く進路を見つけて追い出すと、そこから矢の様に弾かれる伸び。しっかりとゴールまで追い込みをきかせ、粘り込みを図ったロジャーバローズをゴール前で捉えると初重賞タイトルを獲得して見せた。これで堂々と日本ダービーへ駒を進める事になるが、広いコースの方がよりパフォーマンスを上げて来そうなタイプの1頭だろう。
レッドジェニアル
母レッドアゲートはフローラステークス勝ち馬。繁殖に上げられてから、アドマイヤムーンやワークフォース、キングズベストなどのお門違いの種牡馬を付けられ続けて実績を出していなかったが、レッドジェニアルでようやくニックス配合とも言えるキングカメハメハを配合。結果論にはなるが、いきなりまともな掛け合わせで重賞勝ち馬を輩出しているのだから血統構成としては文句なしだろう。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
レッドアゲート | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
サトルチェンジ | Law Society | ||
Santa Luciana | |||
セカンドチャンス | スキャン | Mr.Prospector | |
Video | |||
ベップイチバン | シーホーク | ||
トーエイプリンセス |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
遡ればスズカコバンなどにわかれる血統で祖母はテイエムメガトンの全妹で母も重賞馬だが強調材料としては弱い。それでも血統構成が悪い中で重賞馬を出せるファミリー力がある中にマンハッタンカフェにキングカメハメハでかなり質をあげれた印象。
前評判
前述にもある様に、重賞勝ち馬でマンハッタンカフェの肌馬と言えば優良なイメージでしか無かったが、何故か初年度からアドマイヤムーンやワークフォース、キングズベストにエンパイアメーカーなど微妙な種牡馬ばかり配合されて来た。それでもアドマイヤムーンで5勝をあげたノワールギャルソンを出している様に、レッドアゲート自体の繁殖能力はやはり高かったのだろう。そこにキングカメハメハを付けたとあれば、募集価格2200万円は相当にお買い得な印象しかない。
馬名の意味
冠名+素晴らしい(フランス語)
王道を突き進む快進撃を期待してネーミング。
2着:ロジャーバローズ 牡3 (浜中俊)
3着:サトノソロモン 牡3 (B.アヴドゥラ)
レースタイム:2:11.9(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.6