富士ステークス直後
2019年10月19日 富士ステークス 芝1600m 東京競馬場
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内枠からスタートを決めて、道中は先行集団の一角でレースを進めたレッドオルガ。当然ながらコース利を稼いで少しでもロスの無い立ち回りをしたいという意識でのポジショニングだろう。とは言え、そのリスクとして内々で詰まるというケースも想定出来るのだが、直線入って暫くは進路を探すシーンが見えた。強引気味に外へ持ち出してから一気に前を捉えるも、外で勢いを付けて伸びて来た2頭にはさすがにかわされてしまい3着敗戦を喫してしまった。スムーズならもっと際どかったでのではないだろうか。
富士ステークス直前
詳しい方なら既に周知の通りだろうが、レッドオルガはこれまでキャリア内で左回り10戦中馬券になったのは8戦。しかも、圏外だった2戦も前走含めて直線で相当な不利を受けてのものである。つまり、スムーズに回って来れればほぼ上位争いを演じており、現役屈指のサウスポーという事になる。東京新聞杯ではゴール前で安田記念覇者インディチャンプに詰め寄っている様に牡馬とも互角の存在。アドマイヤマーズ以下とも十分に戦えるのではないだろうか。
ヴィクトリアマイル直後
2019年5月12日 ヴィクトリアマイル 芝1600m 東京競馬場
1着:ノームコア 牝4 (D.レーン)
2着:プリモシーン 牝4 (福永祐一)
3着:クロコスミア 牝6 (戸崎圭太)
レースタイム:1:30.5(良)※レコード
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.2
2着:プリモシーン 牝4 (福永祐一)
3着:クロコスミア 牝6 (戸崎圭太)
レースタイム:1:30.5(良)※レコード
レース上がり3ハロン:34.2
勝ち馬上がり3ハロン:33.2
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ややスタートで後手を踏んだレッドオルガ。押して上がって行くも前の進路を取られてしまい、想定よりも一列後ろの位置で追走となった道中のレース運び。そのまま動くに動けず、直線に入って追い出す始末。後手の競馬はリズムを悪くしてしまい、半ばで前が詰まるシーンもあり力を発揮出来ないまま11着に終わってしまった。さすがに好走が確実視されていただけに、陣営も馬券を購入したファンも憤りを感じた結果だっただろう。
ヴィクトリアマイル直前
前走の阪神牝馬ステークスは出遅れ、外から追い込むも僅差の敗戦となったレッドオルガ。しかし、2走前の東京新聞杯では牡馬相手にあわや勝ち切るかに見えた2着と、実力自体はここでも最上位の存在だ。東京競馬場では滅法走りも良くなり、成績は5戦して4着以下なしとほぼパーフェクト。左回りの鬼として今回は勝ち切るシーンまで考えておいた方が良いだろう。母エリモピクシーに念願のGⅠタイトルをプレゼントすべく、北村友一騎手と共に府中マイルで激走を誓う。
阪神牝馬ステークス直後
2019年4月6日 阪神牝馬ステークス 芝1600m 阪神競馬場
1着:ミッキーチャーム 牝4 (川田将雅)
2着:アマルフィコースト 牝4 (坂井瑠星)
3着:ミエノサクシード 牝6 (川島信二)
レースタイム:1:33.6(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
2着:アマルフィコースト 牝4 (坂井瑠星)
3着:ミエノサクシード 牝6 (川島信二)
レースタイム:1:33.6(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
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スタートを決めたレッドオルガだったが、走りがぎこちなく道中は騎手も手を動かしながらの追走。スローペースにも関わらずスムーズに追いかけられない辺りがやはり右回りの影響か。結局は3~4コーナーにかけて各馬がペースアップした時にも遅れを取り、そのまま後手後手で直線コースへ。外から徐々にエンジンをふかしてトップギアへ入れグンと加速、しかしその頃にはゴール板を過ぎていた事で時既に遅しの7着敗退を喫した。鞍上もやはり右回りが敗因を示唆するコメントを残していた。
阪神牝馬ステークス直前
これがエリモピクシー一族の宿命か。特に東京コース実績が顕著なファミリーであり、総じて左回りの方がパフォーマンスも上がる。兄弟には右回りで重賞を勝った馬もいるが、自身は明らかに純度100%の左回り巧者。とは言え、そんな事を言っているとレースも使えなくなるため、ヴィクトリアマイル前に果敢に阪神牝馬ステークスへ挑んで来た。牡馬と互角に戦える能力がある以上、ここでも本命候補に近い存在だろう。後はコース適性だけ、鞍上には引き続き北村友一騎手。
東京新聞杯直後
2019年2月3日 東京新聞杯 芝1600m 東京競馬場
1着:インディチャンプ 牡4 (福永祐一)
2着:レッドオルガ 牝5 (北村友一)
3着:サトノアレス 牡5 (柴山雄一)
レースタイム:1:31.9(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
2着:レッドオルガ 牝5 (北村友一)
3着:サトノアレス 牡5 (柴山雄一)
レースタイム:1:31.9(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
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前走と同じ轍を踏むまいと、スタートから好位置を取りに行ったレッドオルガ。取りに行くと言うよりは、そもそも左回りでは馬の走りそのものが違い自然と前目に付けれるのだろう。ペースが速いと判断してゆっくりと道中を進めて行き、中団から脚を溜めて直線入り口へ入って行った。馬場の真ん中を突くとそこからグングン加速し、先に抜け出したインディチャンプをゴール前で捉える所まで迫るも僅かに届かず2着惜敗。しかしながら、さすがにこのメンバー内でも際立った走りを見せており牝馬限定戦なら最有力候補のレベルだろう。ヴィクトリアマイルが楽しみになって来た。
ターコイズステークス直後
2018年12月15日 ターコイズステークス 芝1600m 中山競馬場
1着:ミスパンテール 牝4 (横山典弘)
2着:リバティハイツ 牝3 (北村友一)
3着:デンコウアンジュ 牝5 (柴田善臣)
レースタイム:1:32.7(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
2着:リバティハイツ 牝3 (北村友一)
3着:デンコウアンジュ 牝5 (柴田善臣)
レースタイム:1:32.7(良)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
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発馬で立ち遅れてやや後手に回ったレッドオルガ。道中は無理に前へ上がらず、後方待機で脚を溜める作戦に出た。4コーナーで前との差が詰まる瞬間、一気にエンジンを吹かして大外を回って直線コースへ。少々強引な競馬も脚色は良く、最後までしっかりと伸びて上がり2位の末脚を披露。入着には一歩届かず6着に終わってしまったが、不慣れな右回りという事を考えれば上々の走りだったと言える。左回りなら即重賞でも通用するレベルだ。
ターコイズステークス直前
エリモピクシー産駒のほとんどが東京競馬場など、左回りでの実績が多く専用とまでは言わないまでもそのイメージが色濃くなって来ているのは確か。実際、レッドオルガも右回りで連対した事は無い。が、それも新馬から2戦のデビューしたての頃で余り気にしなくて良いだろう。本格化して来た今ならあっさりこなしても何ら不思議ではない。先週の土日で重賞を連勝した絶好調のC.デムーロ騎手が騎乗、人の勢いも借りて一気にタイトルを獲得したい。
紅葉ステークス直後
2018年10月28日 紅葉ステークス 芝1600m 東京競馬場
1着:レッドオルガ 牝4 (M.デムーロ)
2着:ウインフェニックス 牡7 (柴田大知)
3着:ダノンアイリス 牝5 (横山典弘)
レースタイム:1:33.2(良)
レース上がり3ハロン:33.5
勝ち馬上がり3ハロン:32.9
2着:ウインフェニックス 牡7 (柴田大知)
3着:ダノンアイリス 牝5 (横山典弘)
レースタイム:1:33.2(良)
レース上がり3ハロン:33.5
勝ち馬上がり3ハロン:32.9
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前走と同じ様なポジションでレースを進め、似た様な馬群形成のまま直線コースへ入ったレッドオルガ。暫くは前が開かないシーンが続くも、半ばで強引に外へ持ち出しそこから一気にエンジン点火。完全な前残りの競馬でウインフェニックスが抜け出した所を、ゴール前でズドンと差し切る内容で勝ち切って見せた。展開的には明らかに不利な状況下で勝利する辺り、牝馬限定戦の重賞なら勝ち負け出来るレベルに達している筈。エリモピクシー産駒の底力を見せられた1戦だ。
長岡ステークス直後
2018年09月01日 長岡ステークス 芝1600m 新潟競馬場
1着:キョウワゼノビア 牝5 (田中勝春)
2着:キロハナ 牡6 (内田博幸)
3着:ミュージアムヒル 牝3 (戸崎圭太)
レースタイム:1:34.3(重)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
2着:キロハナ 牡6 (内田博幸)
3着:ミュージアムヒル 牝3 (戸崎圭太)
レースタイム:1:34.3(重)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
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好スタートを切るも抑えにかかり中団待機策を取ったレッドオルガ。スローペースで少頭数の馬群にぽっかり入ってしまい、最後の直線でもなかなか抜け出せず右往左往。その間に前の態勢は決してしまい自身は軽く脚を伸ばすだけの競馬となってしまった。レース後に福永騎手が『すみません』と謝罪の弁を述べた様に、根塊は完全な騎乗ミスの1戦だったろう。とは言え、まともに走っていても勝てたかどうかは分からない。この敗戦を糧に次こそは勝ち上がりを決めて欲しい。
湘南ステークス直後
2018年05月06日 湘南ステークス 芝1600m 東京競馬場
1着:レッドオルガ 牝4 (M.デムーロ)
2着:チャンピオンルパン 牡7 (横山和生)
3着:ハナレイムーン 牝4 (石橋脩)
レースタイム:1:33.9(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
2着:チャンピオンルパン 牡7 (横山和生)
3着:ハナレイムーン 牝4 (石橋脩)
レースタイム:1:33.9(良)
レース上がり3ハロン:33.3
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
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湘南ステークスの危なげない勝ち方がお見事としか言いようの無いレッドオルガ。道中は番手に付けて直線入り口で持ったまま先頭、一旦ウインフェニックスに並ばれるも坂上で追い出すと一瞬の内に置き去りにして後続を寄せ付けず楽勝の1戦だった。牝馬限定戦ならともかく、牡馬に混じってこれだけの走りが出来るのなら確実に重賞クラスと言えるだろう。東京開催ではレッドヴェイロン、レッドアヴァンセの姉弟がGⅠで3着に入る活躍。オルガの覚醒もそろそろか。
賢島特別直後
2018年03月11日 賢島特別 芝1600m 中京競馬場
1着:レッドオルガ 牝4 (C.ルメール)
2着:エイシンスレイマン 牡4 (M.デムーロ)
3着:ジュンヴァリアス 牡4 (菱田裕二)
レースタイム:1:35.2(稍重)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
2着:エイシンスレイマン 牡4 (M.デムーロ)
3着:ジュンヴァリアス 牡4 (菱田裕二)
レースタイム:1:35.2(稍重)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
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最内枠からスタートで後手を踏んだレッドオルガ。後方待機を余儀なくされるも、鞍上のルメール騎手は慌てず追走する余裕の走りを見せる。直線入り口で上手く外へ進路を確保すると、前が詰まりそうな所を一瞬の脚で抜け出し楽々と前を捉えて3勝目をマーク。最後はエイシンスレイマンに詰め寄られるがこれは永遠に縮まらない差だ。早くも1600万クラスへ挑戦する事となったが、今回の内容なら即通用だろう。いずれは重賞戦線に上がって来る器。
豊川特別直後
2017年12月02日 豊川特別 芝1600m 中京競馬場
1着:レッドオルガ 牝3 (北村友一)
2着:リライアブルエース 牡4 (藤岡康太)
3着:レッドイグニス セ4 (三浦皇成)
レースタイム:1:33.9(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:リライアブルエース 牡4 (藤岡康太)
3着:レッドイグニス セ4 (三浦皇成)
レースタイム:1:33.9(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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スタートでやや後手を取ったレッドオルガだが無理をさせずそのまま後方からの追走。道中は13番手前後を走り直線勝負へ賭ける戦法を取った。外目を追走し徐々にエンジンを吹かして行くと、最後のストレートでギアチェンジをし一気に末脚爆発。併走するリライアブルエースとの叩き合いをクビ差制して、見事に長期休養からの昇級戦を白星で飾った。エリモピクシー産駒の真価が問われる。
レッドオルガ
全体的にまだ馬体の造りは幼い印象。ただ、柔らかそうな筋肉の質からはやはり兄弟達同様にかなりのキレタイプと容易に推測出来る。現在の馬体重も430kgと小柄で、成長はまだこれからといった感じ。関係者もそこは承知の上で、ゆっくりと馬のペースに合わせて調整して行くとの事。今や、日本を代表する良血馬で大事に育てられるのも無理はない。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
エリモピクシー | ダンシングブレーヴ | Lyphard | Northern Dancer |
Goofed | |||
Navajo Princess | Drone | ||
Olmec | |||
エリモシューティング | テスコボーイ | Princely Gift | |
Suncourt | |||
デプグリーフ | Vaguely Noble | ||
デプス |
兄弟馬
近親馬
血統評価:5.2pt
テスコボーイ×ダンシングブレーヴというお助け配合にディープインパクトの本馬。母はGⅠ馬エリモシックの全妹で重賞馬のエリモピクシー。繁殖としては、POGの鉄板として、クラレント、レッドアリオン、リディル、サトノルパンを出しているが牝馬となるとレッドアヴァンセ、レッドベルダと全姉が微妙な感じ。馬主も共通でちょっとその点不安ではある。
前評判
もはや、前評判も何もなく日本のトップブラッドである。エリモピクシーは、初年度産駒から3年連続で複数個の重賞勝ち馬を輩出、4年連続で単一の重賞勝ち馬輩出と普通では考えられない様なレベルの繁殖牝馬となっている。本馬も恐らくはオープンまで行く事は確定。関係者も、「当然クラシック戦線へ進んでもらわなければいけない馬だと思っています」とのコメントを残している。最注目の血統である事は間違いない。
馬名の意味
冠名+完全な(印欧語族の言葉)
完璧な走りで頂点へ駆け上がる、という気持ちを込めて。同年の同クラブ募集馬にレッドオーガーという馬もいるので混同しやすいが、こちらはオルガ。今のところ、牝馬では今年のエルフィンSを勝ったレッドアヴァンセがいるがそれよりも活躍してくれる可能性は極めて高い。
2着:レイエンダ 牡4 (C.スミヨン)
3着:レッドオルガ 牝5 (福永祐一)
レースタイム:1:33.0(稍重)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.2