有馬記念直後
2019年12月22日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場
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本来なら先行集団に取り付けるレイデオロが、発馬で立ち遅れた結果後方待機を余儀なくされた1戦。三浦皇成騎手も開き直る形で道中はじっくりと脚を溜めつつレースの流れに乗って行った。勝負所で出遅れない様にとある程度エンジンをふかせながらの進出となったが、前を一気に飲み込める程の脚は持ち合わせておらず見せ場無しでキャリアを追える事となった。現役の終盤は非常に残念な結果に終わっている。
有馬記念直前
今年に入りドバイシーマクラシック、宝塚記念、オールカマー、ジャパンカップとこれまでの走りからすれば嘘の様な結果に終わっているレイデオロ。昨年の有馬記念は絶対的な本命の走りで2着に入っている様に、普通に回ってくれば最上位の存在なのだがメンタル面でやや下降気味。その意味では、今回の乗り替わりは変化を付けるという点で好材料ではないだろうか。今年100勝をあげた三浦皇成騎手だけにその代役としては十分担える鞍上である。アッと驚く復活劇があってもおかしくない。
ジャパンカップ直後
2019年11月24日 ジャパンカップ 芝2400m 東京競馬場
1着:スワーヴリチャード 牡5 (O.マーフィー)
2着:カレンブーケドール 牝3 (津村明秀)
3着:ワグネリアン 牡4 (川田将雅)
レースタイム:2:25.9(重)
レース上がり3ハロン:37.2
勝ち馬上がり3ハロン:36.5
2着:カレンブーケドール 牝3 (津村明秀)
3着:ワグネリアン 牡4 (川田将雅)
レースタイム:2:25.9(重)
レース上がり3ハロン:37.2
勝ち馬上がり3ハロン:36.5
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スタート直後、押して前目の位置を主張しに行ったレイデオロ。先行集団の一角に付けて道中はまずまずのポジションでレースを進めて行った。しかし、前が密集した馬群となって勝負どころでも動けない状態のまま直線コースへ。最内を突いてはいるものの、もはやスタミナも残っておらず後はゴールまでジリジリ伸びるだけの内容となった。見せ場も作れず11着に大敗し、年内は残り有馬記念1戦。クラブはレース後に今年いっぱい限りでの引退を発表している。
ジャパンカップ直前
2017年のダービー馬で昨年の天皇賞秋を制したレイデオロ。今年はやや精彩を欠く走りが続いているものの、馬自体はまだ15戦とフレッシュな状態である。天皇賞秋をスルーして早くもジャパンカップを最大目標として掲げたからには結果を残してもらわなければならない。鞍上にはゴドルフィンの主戦、W.ビュイック騎手を擁してまさに背水の陣でビッグタイトル獲得を目指す。今年で引退が決まっており、陣営としても有終の年にしたいところだ。
オールカマー直後
2019年9月22日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場
1着:スティッフェリオ 牡5 (丸山元気)
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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スタートから前に行く気合が見られず、道中はイメージよりもやや後ろ目の位置から追走となったレイデオロ。全盛期の頃なら道中も行きたがる位の前進気鋭が見られたのだが、休み明けという事もあってかなかなかポジションを上げきれない。前にウインブライトがおり、4コーナーで一緒に押し上げて行くかに見えたがジワジワと脚を使う程度。ややタイミングも遅れてしまい後手後手の競馬で4着入線に終わってしまった。騎手も陣営も首を傾げる内容に、既にピークが過ぎてしまった印象も受ける。
オールカマー直前
春はドバイシーマクラシック、宝塚記念と精彩を欠き続けたレイデオロ。とは言え、いずれも敗因はハッキリしており、立て直して臨む関東圏のレースであればやはり実力は最上位と見たい。今回はC.ルメール騎手が神戸新聞杯のサートゥルナーリアに騎乗する為、福永祐一騎手に乗り替わり。やや折り合いに難のある本馬には相性の良い鞍上ではないだろうか。本来ならグリグリの1番人気想定の筈が、今回はそこまで集中しない想定。逆を言えば馬券的妙味は一番高い。
オールカマーは福永で参戦
今年に入ってドバイシーマクラシック、宝塚記念といずれも馬券圏外に終わっているレイデオロ。これまでの安定ぶりからすれば精彩を欠いている様に思えるが、陣営の選択は昨年秋に快勝したオールカマーでの仕切り直し。ここで鞍上には関西のリーディングジョッキーである福永騎手の腕に託された。福永騎手自体、ワグネリアンというお手馬がいるだけに、今回は1戦だけの代打騎乗となる公算が高いものの、折り合いに難のある本馬とは非常に相性が良さそう。秋のGⅠ戦線に向けて良いスタートを切りたいところだ。
宝塚記念直前
宝塚記念の最終追い切りはまさに好調時を思わせる動きで終えたレイデオロ。鞍上のルメール騎手も納得の表情で取材に応えていたところを見ても、ドバイシーマクラシックからの臨戦過程を気にする必要は無さそうである。そもそも、桜花賞を年内ぶっつけで勝利する手腕の藤沢厩舎において、海外からの臨戦など不安視する方がナンセンス。単純にレイデオロの実力が今回のメンバーでどうか、という観点のみで考えておけば良いだろう。そうなれば答えは必然、上位争いの筆頭候補。
ドバイシーマクラシック直後
2019年3月30日 ドバイシーマクラシック 芝2410m メイダン競馬場
1着:オールドペルシアン 牡4 (W.ビュイック)
2着:シュヴァルグラン 牡7 (H.ボウマン)
3着:スワーヴリチャード 牡5 (J.モレイラ)
レースタイム:2:27.17(稍重)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
2着:シュヴァルグラン 牡7 (H.ボウマン)
3着:スワーヴリチャード 牡5 (J.モレイラ)
レースタイム:2:27.17(稍重)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
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スタート直後、首を上げてしまうレイデオロ。他に行く馬がおらず、自ずと喧嘩をしないように単騎先頭へ躍り出る、というよりは押し出される格好となってしまった。一瞬落ち着いたかに見えたが、向正面でまたエキサイトしてしまい折り合いは欠きっぱなし。さすがに脚も溜まらず、直線入り口で後続に飲み込まれてジ・エンドとなった。藤沢調教師もこればかりは思わぬ展開だったようで、ある意味でさっぱりとした表情で取材陣に応えていた。
ドバイシーマクラシック直前
単走で馬なり、制御がききつつ機敏な動きで好調をアピールしたレイデオロ。昨年と比べて馬に落ち着きがある事をルメール騎手も評価しており、今年はしっかりと能力を出し切れる状態だと太鼓判を押していた。陣営も同じ時期の同じ競馬場、同じレースに臨むとあり、経験値が大分と活きているのだろう。人馬、スタッフ含めてムードが間違いなく昨年以上である。好結果が期待できる筈だ。
有馬記念直後
2018年12月23日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場
1着:ブラストワンピース 牡3 (池添謙一)
2着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
3着:シュヴァルグラン 牡6 (H.ボウマン)
レースタイム:2:32.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
2着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
3着:シュヴァルグラン 牡6 (H.ボウマン)
レースタイム:2:32.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
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外枠発走から、やや後ろ目の位置で追走となったレイデオロ。前にライバルのキセキやブラストワンピースを見る形でレースを進めるが、行き脚は余り良くない。4コーナー手前でブラストワンピースが仕掛けた時に、少し置かれるロスがあり最後までその差を逆転する事が出来ずにゴールを切ってしまった。ルメール騎手も仕方なしの表情、藤沢和雄調教師は『今日はハービンジャー(向き)の馬場だったね』と敗戦の弁をサバサバと語っていた。それでも地力の高さはやはり牡馬No.1といったところか。
有馬記念直前
昨年の日本ダービー馬はその輝きが更に増して来ている。天皇賞秋を勝ち2個目のGⅠタイトルを手にしたレイデオロだが、更に状態は上向き加減。追い切りでは絶好の動きで、鞍上のC.ルメール騎手も『最高です、一番のグッドコンディション』と自信満々の表情で取材陣に応じていた。今回勝てば古馬のトップに躍り出る事は間違いなく、残すはアーモンドアイとの対戦だけ。牡馬の代表としてそれまでは無様な競馬をする事すら許されない立場にいる。中山の2500mでもその雄姿を競馬ファンに見せ付ける事は出来るか、当然ながら想定1番人気だ。
天皇賞秋直後
2018年10月28日 天皇賞秋 芝2000m 東京競馬場
1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:サングレーザー 牡4 (C.ルメール)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
2着:サングレーザー 牡4 (C.ルメール)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
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ライバルと目されたスワーヴリチャードがまさかの出遅れで最後方に。これでレイデオロ自身のレース運びもシンプルに前をかわすだけの競馬となったのは大きかっただろう。逃げるキセキだけを目標にし直線コースへ入ると、長く良い脚を使って半ばで捉え単独先頭に。そこから更に加速し後続を振り払って堂々のゴールイン。鞍上も『今日は全てが完璧でした』と満足の行く表情でレース後の取材に応じていた。この走りなら何度やり直してもレイデオロが勝っていたのではないだろうか。それくらいに強い内容と言える。
天皇賞秋直前
世代最強の座は譲らない。昨年の日本ダービー馬レイデオロが天皇賞秋へ絶好の仕上がりで挑む。前走のオールカマーは勝ったものの、稽古での動きは8割程度の手応え。しかし今回の最終追い切りでは誰もが認める究極の走りを披露して見せた。跨ったルメール騎手も納得の表情、管理する藤沢和雄調教は『前走時とは全然違う、馬が走る気になっているね』と自身に満ちた言葉で愛馬の状態に太鼓判を押していた。1週前の調教で途中下馬した影響は全く無いと言って良いだろう。
オールカマー直後
2018年09月23日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場
1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:アルアイン 牡4 (北村友一)
3着:ダンビュライト 牡4 (武豊)
レースタイム:2:11.2(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
2着:アルアイン 牡4 (北村友一)
3着:ダンビュライト 牡4 (武豊)
レースタイム:2:11.2(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
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スタート後の反応は遅く、道中中団からの追走となったレイデオロ。徐々に走る気が出て来たのか、4コーナーでグッと進出。直線で内に進路を取ると、坂上で先に抜け出したアルアインを捉えゴール前でかわす余裕の勝利となった。着差こそクビ差ではあるが、前哨戦のレース内容としては100点満点。騎乗したC.ルメール騎手も『次走はもっと反応も速くなる。GⅠを目指せる』と太鼓判を押していた。天皇賞秋かジャパンカップかのいずれかは今後決めて行く方針だ。
オールカマー直前
近3走、勝利から遠ざかっているレイデオロ。ジャパンカップやドバイシーマクラシックはともかく、年明けの京都記念は案外の内容だっただけに国内のGⅡ戦オールカマーはしっかりと勝ち上がっておきたい。主戦のC.ルメール騎手は追い切り後の取材に対して、『休み明けの分だけ少し重いけど、動き自体は良かった。ようやく“目覚めた”感じだね』と前向きなコメントを残している。今年もジャパンカップが最大目標で、100%の仕上げとは行かないまでもここは結果を出さなければならないだろう。
ジャパンカップ直前
日本ダービー勝利後、クラシック最後の1冠菊花賞には目もくれず早々にジャパンカップを目標に掲げた藤沢陣営。復帰戦となった神戸新聞杯では後に菊花賞馬となるキセキ以下を相手にせず、楽勝で勝ち上がり改めて世代最強をアピールしたレイデオロ。残すは古馬最強の呼び声が高いキタサンブラックを撃破し、名実ともに日本No.1の座を奪い取る事だ。勝利すれば2012年のジェンティルドンナ以来となる3歳馬の同レース制覇となるが果たして。
レイデオロ
キングカメハメハ×シンボリクリスエスというバリバリの筋肉質配合に対して、本馬はどちらかと言うと全体的に柔らかい馬体の作り。銅の詰まり具合はキングカメハメハが出ている印象ではあるが、それでもまるでディープインパクト産駒の様な雰囲気を漂わせているのは興味深い。兄のティソーナよりは確実に長距離適性がある筈で、クラシックに向けての好材料と捉えるべきだろう。馬体重は500kg前後。
血統背景
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector | Raise a Native |
Raise You | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
マンファス | ラストタイクーン | トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
ラドラーダ | シンボリクリスエス | Kris S. | Roberto |
Sharp Queen | |||
Tee Kay | Gold Meridian | ||
Tri Argo | |||
レディブロンド | Seeking the Gold | Mr.Prospector | |
Con Game | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | ||
Burghclere |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
祖母レディブロンドは超良血のディープインパクトの半姉。ファミリーではディープ以外にも母の弟ゴルトブリッツ、ウインクリューガーなど日本G1馬が多いHighclere一族。ただ全体的にレベルが高いというわけではないのと、当馬の場合、母父にシンボリクリスエスというマイナス要素がふくまれているので評価はやや低い。血統内にSSがいないのも微妙だろう。
前評判
牧場関係者曰く、「馬体の見た目通り、柔らかくてバネの効いたフットワークをしています。調教開始直後はグッと行きたがる面を見せていましたが、今はだいぶ落ち着いて来ていますよ。間違いなくポテンシャルは秘めているでしょうし、距離も兄よりは長めで対応して欲しいですね」との事。ティソーナ同様、最低でもオープンクラスまでは行きたい所。
馬名の意味
黄金の王(スペイン語)
父名と母名からの連想。個人的にはツボなネーミング。相変わらずキャロットファームはセンス抜群である。
2着:サートゥルナーリア 牡3 (C.スミヨン)
3着:ワールドプレミア 牡3 (武豊)
レースタイム:2:30.5(良)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:34.7