藤沢師『想定外の展開』

 

2019年3月30日 ドバイシーマクラシック 芝2410m メイダン競馬場

1着:オールドペルシアン 牡4 (W.ビュイック)
2着:シュヴァルグラン 牡7 (H.ボウマン)
3着:スワーヴリチャード 牡5 (J.モレイラ)

レースタイム:2:27.17(稍重)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
 
スタート直後、首を上げてしまうレイデオロ。他に行く馬がおらず、自ずと喧嘩をしないように単騎先頭へ躍り出る、というよりは押し出される格好となってしまった。一瞬落ち着いたかに見えたが、向正面でまたエキサイトしてしまい折り合いは欠きっぱなし。さすがに脚も溜まらず、直線入り口で後続に飲み込まれてジ・エンドとなった。藤沢調教師もこればかりは思わぬ展開だったようで、ある意味でさっぱりとした表情で取材陣に応えていた。
 

ルメール『馬が大人になっている』

 
芝コースで追い切られるレイデオロ

芝コースで追い切られるレイデオロ

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単走で馬なり、制御がききつつ機敏な動きで好調をアピールしたレイデオロ。昨年と比べて馬に落ち着きがある事をルメール騎手も評価しており、今年はしっかりと能力を出し切れる状態だと太鼓判を押していた。陣営も同じ時期の同じ競馬場、同じレースに臨むとあり、経験値が大分と活きているのだろう。人馬、スタッフ含めてムードが間違いなく昨年以上である。好結果が期待できる筈だ。
 

藤沢師『ハービンジャーの馬場』

 

2018年12月23日 有馬記念 芝2500m 中山競馬場

1着:ブラストワンピース 牡3 (池添謙一)
2着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
3着:シュヴァルグラン 牡6 (H.ボウマン)

レースタイム:2:32.2(稍重)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
 
外枠発走から、やや後ろ目の位置で追走となったレイデオロ。前にライバルのキセキやブラストワンピースを見る形でレースを進めるが、行き脚は余り良くない。4コーナー手前でブラストワンピースが仕掛けた時に、少し置かれるロスがあり最後までその差を逆転する事が出来ずにゴールを切ってしまった。ルメール騎手も仕方なしの表情、藤沢和雄調教師は『今日はハービンジャー(向き)の馬場だったね』と敗戦の弁をサバサバと語っていた。それでも地力の高さはやはり牡馬No.1といったところか。
 

これまでで一番の動きを披露

 
3頭併せの実戦形式で追い切ったレイデオロ

3頭併せの実戦形式で追い切ったレイデオロ

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昨年の日本ダービー馬はその輝きが更に増して来ている。天皇賞秋を勝ち2個目のGⅠタイトルを手にしたレイデオロだが、更に状態は上向き加減。追い切りでは絶好の動きで、鞍上のC.ルメール騎手も『最高です、一番のグッドコンディション』と自信満々の表情で取材陣に応じていた。今回勝てば古馬のトップに躍り出る事は間違いなく、残すはアーモンドアイとの対戦だけ。牡馬の代表としてそれまでは無様な競馬をする事すら許されない立場にいる。中山の2500mでもその雄姿を競馬ファンに見せ付ける事は出来るか、当然ながら想定1番人気だ。
 

ルメール『状態もレースも完璧』

 

2018年10月28日 天皇賞秋 芝2000m 東京競馬場

1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:サングレーザー 牡4 (C.ルメール)
3着:キセキ 牡4 (川田将雅)

レースタイム:1:56.8(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
 
ライバルと目されたスワーヴリチャードがまさかの出遅れで最後方に。これでレイデオロ自身のレース運びもシンプルに前をかわすだけの競馬となったのは大きかっただろう。逃げるキセキだけを目標にし直線コースへ入ると、長く良い脚を使って半ばで捉え単独先頭に。そこから更に加速し後続を振り払って堂々のゴールイン。鞍上も『今日は全てが完璧でした』と満足の行く表情でレース後の取材に応じていた。この走りなら何度やり直してもレイデオロが勝っていたのではないだろうか。それくらいに強い内容と言える。
 

名匠が送り出す絶品の仕上げ

 
前走より明らかに良化したレイデオロ

前走より明らかに良化したレイデオロ

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世代最強の座は譲らない。昨年の日本ダービー馬レイデオロが天皇賞秋へ絶好の仕上がりで挑む。前走のオールカマーは勝ったものの、稽古での動きは8割程度の手応え。しかし今回の最終追い切りでは誰もが認める究極の走りを披露して見せた。跨ったルメール騎手も納得の表情、管理する藤沢和雄調教は『前走時とは全然違う、馬が走る気になっているね』と自身に満ちた言葉で愛馬の状態に太鼓判を押していた。1週前の調教で途中下馬した影響は全く無いと言って良いだろう。
 

ルメール『次のGⅠは更に反応良くなる』

 

2018年09月23日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場

1着:レイデオロ 牡4 (C.ルメール)
2着:アルアイン 牡4 (北村友一)
3着:ダンビュライト 牡4 (武豊)

レースタイム:2:11.2(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.3
 
スタート後の反応は遅く、道中中団からの追走となったレイデオロ。徐々に走る気が出て来たのか、4コーナーでグッと進出。直線で内に進路を取ると、坂上で先に抜け出したアルアインを捉えゴール前でかわす余裕の勝利となった。着差こそクビ差ではあるが、前哨戦のレース内容としては100点満点。騎乗したC.ルメール騎手も『次走はもっと反応も速くなる。GⅠを目指せる』と太鼓判を押していた。天皇賞秋かジャパンカップかのいずれかは今後決めて行く方針だ。
 

ダービー馬、再覚醒の予感

 
3頭併せで貫禄の動きを見せるレイデオロ(手前)

3頭併せで貫禄の動きを見せるレイデオロ(手前)

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近3走、勝利から遠ざかっているレイデオロ。ジャパンカップやドバイシーマクラシックはともかく、年明けの京都記念は案外の内容だっただけに国内のGⅡ戦オールカマーはしっかりと勝ち上がっておきたい。主戦のC.ルメール騎手は追い切り後の取材に対して、『休み明けの分だけ少し重いけど、動き自体は良かった。ようやく“目覚めた”感じだね』と前向きなコメントを残している。今年もジャパンカップが最大目標で、100%の仕上げとは行かないまでもここは結果を出さなければならないだろう。
 

新旧の世代交代が懸かった大一番

 
主戦のルメールを背に追い切りを行うレイデオロ

主戦のルメールを背に追い切りを行うレイデオロ

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日本ダービー勝利後、クラシック最後の1冠菊花賞には目もくれず早々にジャパンカップを目標に掲げた藤沢陣営。復帰戦となった神戸新聞杯では後に菊花賞馬となるキセキ以下を相手にせず、楽勝で勝ち上がり改めて世代最強をアピールしたレイデオロ。残すは古馬最強の呼び声が高いキタサンブラックを撃破し、名実ともに日本No.1の座を奪い取る事だ。勝利すれば2012年のジェンティルドンナ以来となる3歳馬の同レース制覇となるが果たして。
 

レイデオロ

 
レイデオロ(ラドラーダ2014)

レイデオロ(ラドラーダ2014)

父馬:キングカメハメハ
母馬:ラドラーダ
母父:シンボリクリスエス
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:13戦7勝(7-2-1-3)
主な戦績:日本ダービー、天皇賞秋など
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キングカメハメハ×シンボリクリスエスというバリバリの筋肉質配合に対して、本馬はどちらかと言うと全体的に柔らかい馬体の作り。銅の詰まり具合はキングカメハメハが出ている印象ではあるが、それでもまるでディープインパクト産駒の様な雰囲気を漂わせているのは興味深い。兄のティソーナよりは確実に長距離適性がある筈で、クラシックに向けての好材料と捉えるべきだろう。馬体重は500kg前後。
 

血統背景

 
キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
Raise You
Miesque Nureyev
Pasadoble
マンファス ラストタイクーン トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer
ラドラーダ シンボリクリスエス Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
レディブロンド Seeking the Gold Mr.Prospector
Con Game
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere


 

兄弟馬

 
ティソーナ

ティソーナ

牡馬

父馬:ダイワメジャー
母馬:ラドラーダ
母父:シンボリクリスエス
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:19戦4勝(4-3-1-11)
主な戦績:マーガレットステークスなど
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近親馬

 
ディープインパクト

ディープインパクト

牡馬

父馬:サンデーサイレンス
母馬:ウインドインハーヘア
母父:Alzao
所属:池江泰郎厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:14戦12勝(12-1-0-1)
主な戦績:クラシック3冠、有馬記念、宝塚記念、天皇賞春、ジャパンカップなど
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ゴルトブリッツ

ゴルトブリッツ

牡馬

父馬:スペシャルウィーク
母馬:レディブロンド
母父:Seeking the Gold
所属:吉田直弘厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:19戦10勝(10-1-2-6)
主な戦績:帝王賞、アンタレスステークスなど
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血統評価:1.0pt

 
祖母レディブロンドは超良血のディープインパクトの半姉。ファミリーではディープ以外にも母の弟ゴルトブリッツ、ウインクリューガーなど日本G1馬が多いHighclere一族。ただ全体的にレベルが高いというわけではないのと、当馬の場合、母父にシンボリクリスエスというマイナス要素がふくまれているので評価はやや低い。血統内にSSがいないのも微妙だろう。
 

前評判

 
牧場関係者曰く、「馬体の見た目通り、柔らかくてバネの効いたフットワークをしています。調教開始直後はグッと行きたがる面を見せていましたが、今はだいぶ落ち着いて来ていますよ。間違いなくポテンシャルは秘めているでしょうし、距離も兄よりは長めで対応して欲しいですね」との事。ティソーナ同様、最低でもオープンクラスまでは行きたい所。
 

馬名の意味

 

黄金の王(スペイン語)

 
父名と母名からの連想。個人的にはツボなネーミング。相変わらずキャロットファームはセンス抜群である。

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