2歳新馬直後
2019年11月16日 2歳新馬 芝1600m 東京競馬場
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スタートからハワイアンムーンが二の脚の速さで単独先頭へ、そこに押して2番手に付けたルーツドール、内目をゴルトベルクが追走し上位人気馬が先行集団を形成した1戦。ペースは新馬戦にしては流れて平均よりやや速い縦長の展開。直線入り口で抜群の手応えのままハワイアンムーンを競り落としたルーツドールが、そのままあっさりと後続を引き離し5馬身差の完勝を飾って見せた。タイムは1分33秒3という出色の時計で、2F目以降は全て11秒台とかなりの好内容だったと言える。時期や馬場状態は違えど、グランアレグリアを彷彿とさせるパフォーマンスだろう。
2歳新馬直前
サンデーレーシングでも取り分け注目度の高い新馬がこのルーツドールだろう。兄フィエールマンが一気にタイトルを2勝、凱旋門賞にも挑戦したクラブ看板馬の妹である。父がジャスタウェイに替わるも、デビューから2連勝を飾った姉ルヴォワールがハーツクライ産駒だけに、同系統で結果を出している分相性は良い筈。稽古でもしっかりと動けており、いきなり無様な競馬を見せる事はないだろう。一族の背中を良く知るC.ルメール騎手が鞍上だけに、ここは勝負気配と捉えて問題ない。
ルーツドール
母リュヌドールは完全なる繁栄ファミリーの祖になる資質の持ち主で、デビュー済みの馬はこれまで全頭が初戦を勝利で飾っている。しかも全て違う種牡馬という点が更に勝ちを産んでいるのだ。Green Dancerの系譜を引き継ぐ母系で、今の日本競馬の名だたる種牡馬ならどれでも付けられるのが最も強調したい利点。その中でもまだ重賞勝ち馬を輩出していないジャスタウェイの産駒だけに、ここは大物候補を輩出して欲しいところである。見事なまでの左後一白、これは走って来るフラグなのだろうか。
血統構成
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
アイリッシュダンス | トニービン | ||
ビューパーダンス | |||
シビル | Wild Again | Icecapade | |
Bushel-n-Peck | |||
シャロン | Mo Exception | ||
Double Wiggle | |||
リュヌドール | Green Tune | Green Dancer | Nijinsky |
Green Valley | |||
Soundings | Mr. Prospector | ||
Ocean's Answer | |||
Luth d'Or | Noir Et Or | ラインゴールド | |
Pomme Rose | |||
Viole d'Amour | Luthier | ||
Mandolinette |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:3.7pt
兄弟はJRAでデビューした馬は全部勝ち上がっておりG1馬も出している。今後も産駒に期待の母ではあるがジャスタウェイは競走成績から考えると今のところそれほどふるっていないので兄弟と比べて期待値はやや低い。
前評判
新種牡馬ジャスタウェイで牝馬という点からもやや控えめな3000万円募集のルーツドール。しかしながら、上のいずれもがデビュー初戦を快勝している様に、本馬もきっちりと結果を出して来るだろう。その後の成長力という部分はやや疑問符が残るものの、さすがに全く見どころがない馬という事は考えられない。
馬名の意味
黄金の道(フランス語)
母名のイントネーションから連想してのネーミング。
2着:ゴルトベルク 牝2 (O.マーフィー)
3着:ウインキートス 牝2 (松岡正海)
レースタイム:1:33.3(良)
レース上がり3ハロン:34.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.2