3歳上2勝クラス直前
さすがに長期休養明けでいきなり好走は厳しいと思われていたルプリュフォールだったが、+10kgも展開も関係なくレースの上がりを1秒上回る末脚であっさりと先行集団を差し切った前走。やはり新馬で出遅れながら直線ほぼ持ったままで快勝した実力は本物であり、ロードカナロア産駒の成功例でもあるサンデーサイレンス肌との配合はここから成長力も見せてくれる。今回は昇級戦となるも東京コースの長い直線で更に高いパフォーマンスを披露して欲しい。
3歳上1勝クラス直後
前走の千両賞ではレース中に骨折を発症していたルプリュフォール。そこから大事を取って長期間の休養で成長も促した陣営。結果、馬体も一回り大きくなって戻って来たのは不幸中の幸いだった。気になるレースでは横山典騎手が最後方から恒例のポツン騎乗をかますも、直線で鮮やかに前を丸ごと飲み込む差し切りを見せて快勝。実に強い内容で、後は無事にこのまま上のクラスを目指して行って欲しい素材だ。実質、無敗と言って良いだろう。
千両賞直前
配合的にはマイル前後での活躍が既定路線だが、アーモンドアイの様に距離延長も十分に対応出来そうな1頭。陣営としても今回のレースぶりでクラシックを目指すか、短距離路線に駒を進めるかの指標を取る様だ。初戦は出遅れで追わずの大楽勝と、適正を測るには物足りない1戦だっただけに能力差が均衡する千両賞で改めてルプリュフォールの真の姿をあぶり出す。もし仮に今回も初戦と同じくあっさりの連勝なら、まさに本物の証だろう。
2歳新馬直後
2018年11月17日 2歳新馬 芝1600m 京都競馬場
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発馬で立ち遅れたルプリュフォールは中団後方からの競馬。ペースがかなりスローの展開となり、馬群がひと塊のまま4コーナーへ。ここで外からグーッと上がって行ったルプリュフォールはほぼ先頭集団に並びかける勢いで直線入り口に入った。そこから他馬を馬なりでかわして行くと、最後まで必死で追う所なくまるで調教の様な走りの完勝劇を見せた。鞍上も稽古の動きからかなり期待していた様な口ぶりのコメント、これは更にまだ奥がありそうな1頭である。
ルプリュフォール
祖母にフランスの重賞馬シャンクシー、母父サンデーサイレンスと血統構成は一流と言って良い母系のライン。そこに相性抜群のロードカナロアを配合した段階で、ほぼ走る運命を背負わされた事は間違いないだろう。母マイノチカラ自体も長く現役で活躍し地力で1600万クラスまで上がった1頭、そう考えれば能力の水準は他の馬よりもデフォルトの時点で高い。
血統背景
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
レディブラッサム | Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | |||
サラトガデュー | Cormorant | ||
Super Luna | |||
マイノチカラ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
シャンクシー | Zilzal | Nureyev | |
French Charmer | |||
Rich and Riotous | エンペリー | ||
Carnauba |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
ファミリーに活躍馬はほぼおらず、兄弟も数いますが未勝利ばかりで血統背景からの強調材料としては、母父サンデーサイレンスに父ロードカナロアという点くらいだろう。
前評判
稽古の動きが抜群で、血統以前に調教での評価が高かったルプリュフォール。叔父にオリービンがいるとは言え、母自体の産駒に大した実績が無いにも関わらず新馬戦で単勝1倍台はかなりの支持を集めていたと言える。それだけのポテンシャルを秘めている1頭で、“ロードカナロア×サンデーサイレンス”のニックスを見事証明する様な活躍を見せて欲しい。
馬名の意味
最強(フランス語)
まさにそのままの想い、フランス語に変換するとまた違ったネーミングになる。
2着:プリモプレミオ 牝2 (藤岡佑介)
3着:ボナセーラ 牡2 (藤岡康太)
レースタイム:1:36.7(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.8