休み明けでも好仕上がり
栗東CWを弾むような動きで追い切ったリッジマン。有馬記念からの臨戦となるが、約3ヶ月ぶりの実戦でもしっかりと走れそうな仕上がりとなっている。何より、メンバーを見渡してもこの長距離戦で一番適正の高い1頭なのは間違いなく、余程のスローペースで上がり勝負とならなければ先ず持って上位争いには加わって来るだろう。蛯名騎手も28年連続の重賞制覇が掛かっているだけに、ここは次の天皇賞春へのステップも含めて良い競馬を見せてもらいたい。
使い詰めでも上積みある
さすがに中2週も考慮され、馬なり単走の軽い調整程度で追い切られたリッジマン。それでも動き自体は悪くなく、上がり目自体は感じられなかったが調教師曰くは『確実に良くなっている』との事だった。いきなりGⅠ馬たちを相手に勝ち負けは難しいだろうが、それでもスタミナだけなら勝っている筈。そこを最大限活かせる様な競馬となれば基本的には早めのロングスパートが基本。4コーナーでのペースアップに付いて行ければ、自ずと見せ場を作れるのではないだろうか。
圧倒的なスタミナ量が武器
2018年12月01日 ステイヤーズステークス 芝3600m 中山競馬場
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先行集団の一角に付けたリッジマン。1周目、2周目と大きな動きも無く4コーナーでの各馬の動きを見ながらの進出となった。先に仕掛けたアドマイヤエイカンを目標にして上がって行くと、直線入り口では手応えの違いから既に単独先頭へ。そこから坂を勢い良く駆け上り、後続を突き放す形で嬉しい重賞タイトルを初勝利。4000mでも5000mでも問題無さそうな程に無類のスタミナを誇る1頭。これは来春の天皇賞が楽しみになって来た。
リッジマン
父スウェプトオーヴァーボードは基本的に短距離を中心とした快速系スプリンターを輩出する種牡馬であるが、母系の影響も受けやすく稀にダート中距離馬やリッジマンの様な超ステイヤーを出すなど多彩なラインナップを揃える。同馬はCaerleonから成る中長距離血統で構成されており、確かにこの無類のスタミナが生み出されているのも大きく頷ける。且つ、ある程度の上がりも使えるスピード力が担保されているのは非常に面白い1頭だろう。
血統背景
スウェプトオーヴァーボード | エンドスウィープ | フォーティナイナー | Mr.Prospector |
File | |||
Broom Dance | Dance Spell | ||
Witching Hour | |||
Sheer Ice | Cutlass | Damascus | |
Aphonia | |||
Hey Dolly A. | Ambehaving | ||
Swift Deal | |||
アドマイヤモンロー | Caerleon | Nijinsky | Northern Dancer |
Flaming Page | |||
Foreseer | Round Table | ||
Regal Gleam | |||
Steady | Damascus | Sword Dancer | |
Kerala | |||
Continuation | Forli | ||
Continue |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.1pt
母父カーリアンとなる兄弟に重賞入線馬含む4勝馬が2頭と中央未勝利馬が6頭と当たり外れがはっきりしている母だが父スウェプトオーヴァーボードは短距離馬産駒が多い中でステイヤーにでており不思議な馬である。血統構成としては強調材料はない。
前評判
元々、地方出身で中央へ流れ込む予定だったリッジマン。その予定通りに事が運び、地道にクラスを駆け上がって来た苦労人である。この手の馬に前評判が付いている訳もなく、特筆すべきは前述にもある様にスウェプトオーヴァーボード産駒のステイヤーという点か。
馬名の意味
頂きの男。頂に立つ活躍を期待
ある意味で長距離界の頂きに立ちそうな活躍をしているのでは。
2着:アドマイヤエイカン 牡4 (田辺裕信)
3着:モンドインテロ 牡6 (W.ビュイック)
レースタイム:3:45.2(良)
レース上がり3ハロン:36.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.7