外差し決まるかに見えたが…

 

2018年12月09日 香港ヴァーズ 芝2400m シャティン競馬場

1着:エグザルタント セ4 (Z.パートン)
2着:リスグラシュー 牝4 (J.モレイラ)
3着:エジーラ 牝4 (C.ルメール)

レースタイム:2:26.56(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
 
外枠から後方待機のポジショニングを取ったリスグラシュー。エリザベス女王杯よりも更に後ろの位置で一旦馬群の流れを見る形に。とは言え、ゆったりとしたペースに落ち着くと4コーナーにかかって外から一気に前目へ進出。直線コースであっさりと先頭へ立って見せた。しかし、並びかけたエグザルタントが驚異の粘りを発揮しゴール前で差し返して来られ痛恨の2着。またしても、GⅠで通算5回目の2着となった。生粋のシルバーコレクターだ。
 

レース間隔短めも状態は上向き

 
現地の芝コースで追い切りを行ったリスグラシュー

現地の芝コースで追い切りを行ったリスグラシュー

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香港マイルにチャレンジする僚馬モズアスコットの豪華な併せ馬を行ったリスグラシュー。騎乗したモレイラ騎手も納得の仕上がりという事で海外初参戦でも何ら心配する事は無さそう。指揮官の矢作調教師も『落ち着いているし状態も更に上向いている。良いコンディションで臨めます』と自信のコメント。距離が2400mとやや適正外のレンジになるが、今の調子ならこなしてくれそう。強敵は凱旋門賞でも人気を集めたヴァルトガイストだろう。
 

女王たる競馬で悲願のGⅠ初勝利

 

2018年11月11日 エリザベス女王杯 芝2200m 京都競馬場

1着:リスグラシュー 牝4 (J.モレイラ)
2着:クロコスミア 牝5 (岩田康誠)
3着:モズカッチャン 牝4 (M.デムーロ)

レースタイム:2:13.1(良)
レース上がり3ハロン:34.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
中団からじっくりと競馬を進めたリスグラシュー&J.モレイラ。スローペースも前の人気勢が形成する先行集団を睨みつつ4コーナーへ。直線入り口手前で各馬が動いた所を上手く外目に出す絶妙なハンドリングが冴え渡り、スムーズにトップギアに入った。そこからグンと加速し粘るクロコスミアにあっさり並びかけると、最後はクビ差わずかに差し切って1着でゴール。人馬共に、嬉しいGⅠタイトル初制覇を成し遂げた。
 

モレイラ『とても楽しみな馬』

 
モレイラを背に坂路で追い切るリスグラシュー

モレイラを背に坂路で追い切るリスグラシュー

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モレイラを鞍上に迎え、より一層勝負気配が高まったリスグラシュー。府中牝馬ステークスで太め残りだった事を考えればここは確実にメイチの仕上げで臨んで来るだろう。調教に跨ったモレイラ騎手も馬のイメージをしっかりと掴んでレースに挑む。取材では『終いの脚をしっかり使い切る競馬をしたい、楽しみだね』とコメントしていた。とは言え、後方待機策は取らずある程度出して行くだろう。前のノームコア、後ろのモズカッチャンを両睨みで道中を進めたい。
 

デムーロ『勝ち馬が強過ぎた』

 

2018年10月13日 府中牝馬ステークス 芝1800m 東京競馬場

1着:ディアドラ 牝4 (C.ルメール)
2着:リスグラシュー 牝4 (M.デムーロ)
3着:フロンテアクイーン 牝5 (蛯名正義)

レースタイム:1:44.7(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:32.3
 
レースは大外から中団で追走したリスグラシュー。後ろにディアドラを見る形で直線コースに入ると、先にGOサインを出して外から上がって行く競馬。残り200mを過ぎた辺りで前のジュールポレール、フロンテアクイーンを捉えると勝ちを意識したが、そこから大外一気を決めたディアドラに差し切られ2着。騎乗したデムーロも勝ち馬に脱帽といった感じだったが、当馬自身も大幅な馬体増でこの走り。決して悲観する内容でも無く、今後のタイトル獲得も視野に入って来るだろう。
 

夏を境に更に成長、本格化か

 
反応鋭く坂路を駆け上がるリスグラシュー

反応鋭く坂路を駆け上がるリスグラシュー

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これがハーツクライ産駒独特の成長曲線か。夏を休養に充て栗東へ帰って来たリスグラシューだが、更に大きく筋骨隆々になった馬体が目を引く。動きも良化しており、初騎乗となるデムーロ騎手が追い切りに跨って好感触を得たのは何よりだろう。この後はエリザベス女王杯を予定しておりまだ100%の仕上げでは無いにしろ、GⅢクラスでは頭一つ抜けた存在。現在の状態で勝ち切る様なら、初のGⅠタイトル制覇がいよいよ現実味を帯びて来る。
 

いつもの伸びが見られず8着入線

 

2018年06月03日 安田記念 芝1600m 東京競馬場

1着:モズアスコット 牡4 (C.ルメール)
2着:アエロリット 牝4 (戸崎圭太)
3着:スワーヴリチャード 牡4 (M.デムーロ)

レースタイム:1:31.3(良)
レース上がり3ハロン:34.5
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
 
前走と同じく外枠から余りスタートを切れず後方追走となったリスグラシュー。結果として道中も外を回らせる形となり、4コーナーで一気に上がって行くもここで脚を使わされる事になる。直線でのそこまで伸びずタレずという走りを見ても、武豊騎手が言う様に『時計が速かった』という事なのだろう。実際に31秒台の決着は経験が無く、力負けというよりも展開や条件が向かなかった悔しい敗戦だった。秋以降のエリザベス女王杯、マイルチャンピオンシップでの巻き返しに期待したい。
 

外枠が響いてハナ差届かず

 

2018年05月13日 ヴィクトリアマイル 芝1600m 東京競馬場

1着:ジュールポレール 牝5 (幸英明)
2着:リスグラシュー 牝4 (武豊)
3着:レッドアヴァンセ 牝5 (北村友一)

レースタイム:1:32.3(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.3
 
スタートはある程度出たものの、外枠と周りの馬の兼ね合いで後ろに下げざるを得ない形となったリスグラシュー。直線に向いた時は13番手、そこから懸命に伸びるもロス無く立ち回ったジュールポレールが先に抜け出しそれに並びかけたとこがゴールとなった。僅かにハナ差届かず、鞍上の武豊騎手も『枠の差だね』とコメントしている様に今回は不運としか言い様が無い。これで通算4度目のGⅠ2着、次に予定されている安田記念では名誉挽回の走りでタイトルをもぎ取りたい。
 

最高の相性を誇る舞台で女王へ

 
颯爽と坂路を駆け上がるリスグラシュー

颯爽と坂路を駆け上がるリスグラシュー

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いざ、リスグラシューの黄金時代へー。東京マイルはアルテミスステークス、東京新聞杯とキャリアでもトップレベルのパフォーマンスで快勝している縁起の良いコースだ。特に東京新聞杯ではサトノアレス以下の牡馬勢をあっさりと完封し、現役でもトップクラスの走りを見せ付けた。宿敵ソウルスターリングが不調の中、前年度覇者アドマイヤリードと4連勝中のミスパンテールが強敵となるが、普通に回ってくれば恐らくリスグラシューが先頭でゴールを駆け抜けているだろう。
 

3着も悲観する必要の無い内容

 

2018年04月07日 阪神牝馬ステークス 芝1600m 阪神競馬場

1着:ミスパンテール 牝4 (横山典弘)
2着:レッドアヴァンセ 牝5 (北村友一)
3着:リスグラシュー 牝4 (武豊)

レースタイム:1:34.8(良)
レース上がり3ハロン:33.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.8
 
リスグラシューらしい競馬と言えば良いだろうか。展開に関係なく、最後の末脚は確かなものである意味で最も濃い内容だった事は間違いない。武豊騎手もレース後、『ペースが遅過ぎました』とコメントしている様に今回は重賞でも珍しい程の遅い流れだった。勝ったミスパンテールが逃げ切るのは当然の展開とも言え、むしろその中でゴール前際どく入線している事を考えれば何ら落ち込む必要は無いだろう。ヴィクトリアマイルではもっと流れるだろうし、直線の長い東京の舞台では同馬の持続力が活きる事になる筈。負けはしたものの、未だ本番での最有力候補と考えておきたい。
 

東京新聞杯で牡馬を一蹴するV

 

2018年02月04日 東京新聞杯 芝1600m 東京競馬場

1着:リスグラシュー 牝4 (武豊)
2着:サトノアレス 牡4 (柴山雄一)
3着:ダイワキャグニー 牡4 (北村宏司)

レースタイム:1:34.1(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:33.6
 
道中は中団の馬群で脚を溜めたリスグラシュー、スムーズに追走すると直線コースでは開いたスペースに思い切って突っ込む。やや窮屈になりながらも鋭く抜け出すと、坂上からは単独先頭。確かな脚取りで後続を突き放すと、最後は内からサトノアレス、外はダイワキャグニーを引き連れて堂々の重賞V2を達成。正攻法の競馬で牡馬相手に完勝するのだからやはりこの馬は強い。今回の阪神牝馬ステークスでは昨年のチューリップ賞上位組と再戦となる。当時負けたソウルスターリング、ミスパンテールとはどれくらいの差が詰まっているのだろう、土曜日のレースが非常に楽しみである。
 

4ハロン49秒8の一番時計

 
併走馬を突き放して好調をアピール

併走馬を突き放して好調をアピール

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リスグラシューが追い切りの坂路調教で自己ベストとなる4F49秒8の一番時計で駆け抜け絶好調。跨った武豊騎手も納得の表情で『速いね』とコメント、担当厩務員も『無理しない感じでこの時計、調子が良いんでしょうね』と目を丸くしていた。一昨年のアルテミスステークス以来勝ち星が遠ざかっている同馬だが戦って来た舞台が全て一流どころ。今回、古馬相手とは言えGⅢのメンバーなら主役級の扱いで良いだろう。
 

リスグラシュー

 
リスグラシュー(リリサイド2014)

リスグラシュー(リリサイド2014)

牝馬

父馬:ハーツクライ
母馬:リリサイド
母父:American Post
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:17戦4勝(4-7-3-3)
主な戦績:エリザベス女王杯など
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まだ体が全体的に緩い印象を受ける。ハーツクライ産駒らしく本格化するのはまだ先の様だが、それでも雰囲気を感じさせる良い馬体ではある。取材当時で馬体重は450kg前後とやや小柄なので、もうひと回り大きくなってくれると更に良化するだろう。距離はどう考えても長い方が良さそうだ。
 

血統背景

 
ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス トニービン カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
リリサイド American Post Bering Arctic Tern
Beaune
Wells Fargo Sadler's Wells
Cruising Height
Miller's Lily ミラーズメイト MillReef
Primatie
Lymara Lyphard
Maradadi


 

兄弟馬

 
プルメリアスター(リリサイド2012)

プルメリアスター(リリサイド2012)

牝馬

父馬:ゼンノロブロイ
母馬:リリサイド
母父:American Post
所属:矢作芳人厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:20戦3勝(3-4-0-13)
主な戦績:豊川特別など
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
近親にめだった活躍馬がおらず上2頭も活躍していない。血統背景的には全く強調材料がない。ハーツクライという不安定材料をプラスと考えるくらいしかないだろう。
 

前評判

 
ノーザンファームの厩舎長曰く、「一番奥がありそうな馬ですね」と注目される逸材。馬体でも分かる様に「まだまだ幼い部分が多いので、焦らずゆっくり調整しています。それでも調教ではかなりの動きを見せてくれていますし、動きが雄大で大物感タップリですよ。長い距離を走れる様に、気性面に気を付けながら成長を促して行きます。伸びシロもまだまだありそうで、これからが楽しみですね」との入れ込み様だ。秋口デビュー予定との事。
 

馬名の意味

 

優美な百合(仏)

 
母名からの連想でネーミング。キャロットファームの名前は非常にセンスが良い。完全に個人的な好みの問題だが、こればかりは響きの話。走ってくれれば認められ、活躍しなければ駄馬らしい名前に聞こえて来るから不思議なものである。

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