日本ダービー直前

 
横山武史騎手を背に追い切るリオンリオン(奥)

横山武史騎手を背に追い切るリオンリオン(奥)

via google imghp
 
せめてもの父親の置き土産なのだろう。息子の経験値になればとリオンリオンの騎乗を託した訳だが、その横山武史騎手は何と新潟の前開催でリーディングを獲る怒涛の勢いを見せている。デビュー前に、父親自ら『あいつは天才』と豪語していた様にその力を徐々に開花させつつある。今回の追い切り後の取材でも『スローとか考えずに馬の力を信じて乗るだけ』と肝の座ったコメントを残している。松永幹夫氏からも『主導権を握るレースをしたい』と実質上の逃げ宣言が飛び出していた。
 

青葉賞直後

 

2019年5月8日 青葉賞 芝2400m 東京競馬場

1着:リオンリオン 牡3 (横山典弘)
2着:ランフォザローゼス 牡3 (C.ルメール)
3着:ピースワンパラディ 牡3 (戸崎圭太)

レースタイム:2:25.0(稍重)
レース上がり3ハロン:36.3
勝ち馬上がり3ハロン:36.3
 
内から押してハナに立つリオンリオン。他馬を抑えて単騎先頭でレースを進めると、それでもきっちり折り合って気持ちの良い道中のレース運びを見せた。速くも遅くもない平均ペースながら、馬群は想定以上の縦長の展開。まんまと横山典弘騎手の術中にハマった印象で、身動きが取れないままリードを保ちつつ直線コースへ入って行った。余力たっぷりで後続を寄せ付けずそのまま先頭を死守、最後に唯一迫って来たランフォザローゼスの追撃を僅かに振り切って1着でゴールイン。2連勝でダービーへの切符を手中に収めた。
 

青葉賞直前

 
前走の大寒桜賞はラップを見直しても、さすが横山典弘騎手という絶妙のペース配分でリオンリオンに待望の2勝目をもたらしている。ラップ理論を展開するとある予想家の見解でも最上位の評価を得ていた同馬。これまで勝ち切れない競馬が続いていたが、突如覚醒したのは調教師曰く『左回りの方が走りがスムーズ』との事も要因の1つだろう。今回も引き続き東京コースでそのポテンシャルを鞍上のエスコート込みで最大限発揮して欲しい。
 

2歳未勝利直後

 

2018年8月26日 2歳未勝利 芝1800m 札幌競馬場

1着:アドマイヤリーブラ 牡2 (J.モレイラ)
2着:リオンリオン 牡2 (福永祐一)
3着:スピードボンバー 牡2 (吉田隼人)

レースタイム:1:53.4(稍重)
レース上がり3ハロン:36.3
勝ち馬上がり3ハロン:36.0
 
スタートでやや立ち遅れたリオンリオン。最内枠という事もあり無理に前に出さず最後方から道中は競馬を進めた。向正面辺りから外目に出し4コーナーでは一気に進出。直線入り口で前を捉えると早め先頭で必勝態勢に入る競馬となった。しかし、外からアドマイヤリーブラが猛追して来るとゴール前でかわされ新馬に続く2着敗退。3着以下に大きな差を付けており明らかに1勝は目前なのだが、2レースともに戦う相手が悪かったとしか言い様が無い。今度こそ確実に勝利を仕留めたい。
 

2歳未勝利直前

 
カウディーリョとのマッチアップが記憶に新しいリオンリオンだが、この時期には珍しい連闘策で1勝目を狙って来た。幾分、仕上げきらない状態で臨んだ新馬戦でもあれだけの走りが出来たのは収穫だったのだろう。レース後のダメージも少なく、松永幹夫調教師は2週連続のレースを選択して来た。今回は5頭立て、他馬を見渡しても1番手は間違いなく同馬だ。後はひと叩きしてどれだけパフォーマンスが上がるかに注目、先ず持って勝ち切る1戦と見て良い。鞍上は引き続き福永祐一騎手が騎乗。
 

2歳新馬直後

 

2018年08月19日 2歳新馬 芝1800m 札幌競馬場

1着:カウディーリョ 牡2 (J.モレイラ)
2着:リオンリオン 牡2 (福永祐一)
3着:パラーティウム 牝2 (松田大作)

レースタイム:1:52.0(稍重)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
 
見るからにルーラーシップ産駒と言わんばかりの大型で筋肉量が豊富な好馬体。逆を言えば仕上がりに時間が掛かり、初戦よりは2戦目の方がパフォーマンスも上がるタイプだろう。それでもデビュー戦から俊敏な動きで番手に付け、カウディーリョに負けたものの直線良い脚を使っておりこれは全兄ダノンディスタンスよりも期待出来る素材か。自身も3着パラーティウム以下には決定的な差を付けている事から次は確実に勝ち上がってくれる筈。
 

2歳新馬直前

 
フットワークが大きくキレイな走りのリオンリオン

フットワークが大きくキレイな走りのリオンリオン

via google imghp
 
調教を担当する助手のコメントでは、『大跳びでもブレずキレイなフットワーク、背中の感触が良いですね。この手の馬には余り乗った事がありません。切れるというよりも長く良い脚を使うタイプでしょう』と冷静にジャッジしていた。思えば、母系はトゥザヴィクトリーで父母はエアグルーヴ。日本競馬を牽引する名牝同士の掛け合わせで血のロマンを感じずにはいられない1頭だ。鞍上はダービージョッキーとなった福永祐一騎手がスタンバイ。
 

プロフィール

 
リオンリオン(アゲヒバリ2016)

リオンリオン(アゲヒバリ2016)

牡馬

父馬:ルーラーシップ
母馬:アゲヒバリ
母父:クロフネ
所属:松永幹夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:寺田千代乃

通算成績:8戦3勝(3-2-2-1)
主な戦績:青葉賞など
via google imghp
 
先日の七夕賞をブービー人気ながら快勝したメドウラークの半弟。全兄にデビュー戦を勝利、クラシック候補にまで名が挙がったダノンディスタンスがおり、全体的に母アゲヒバリの繁殖能力は高い。それもその筈で、トゥザヴィクトリーの直系にあたる一族で早期デビューから古馬になっても成長力が見込める優秀なファミリーだ。同馬も牧場時代から評価が高く、順調に調整が進めば自ずとクラシック路線に照準を合わせて来るのではないだろうか。
 

血統背景

 
ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
エアグルーヴ トニービン カンパラ
Severn Bridge
ダイナカール ノーザンテースト
シャダイフェザー
アゲヒバリ クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
トゥザヴィクトリー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
フェアリードール Nureyev
Dream Deal


 

兄弟馬

 
メドウラーク(アゲヒバリ2011)

メドウラーク(アゲヒバリ2011)

牡馬

父馬:タニノギムレット
母馬:アゲヒバリ
母父:クロフネ
所属:橋田満厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:吉田勝己

通算成績:40戦7勝(7-4-3-26)
主な戦績:七夕賞など
via google imghp
 
ダノンディスタンス(アゲヒバリ2014)

ダノンディスタンス(アゲヒバリ2014)

牡馬

父馬:ルーラーシップ
母馬:アゲヒバリ
母父:クロフネ
所属:佐々木晶三厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:ダノックス

通算成績:11戦3勝(3-2-1-5)
主な戦績:稲荷特別など
via google imghp
 

近親馬

 
トゥザグローリー(トゥザヴィクトリー2007)

トゥザグローリー(トゥザヴィクトリー2007)

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:トゥザヴィクトリー
母父:サンデーサイレンス
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:33戦8勝(8-2-2-21)
主な戦績:鳴尾記念、日経新春杯、日経賞、京都記念、中日新聞杯など
via google imghp
 
トゥザワールド(トゥザヴィクトリー2011)

トゥザワールド(トゥザヴィクトリー2011)

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:トゥザヴィクトリー
母父:サンデーサイレンス
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:14戦4勝(4-6-0-4)※海外含む
主な戦績:弥生賞、皐月賞2着、有馬記念2着など
via google imghp
 
トーセンビクトリー(トゥザヴィクトリー2012)

トーセンビクトリー(トゥザヴィクトリー2012)

牝馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:トゥザヴィクトリー
母父:サンデーサイレンス
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:島川隆哉

通算成績:26戦6勝 (6-2-3-15)
主な戦績:中山牝馬ステークスなど
via google imghp
 

血統評価:2.9pt

 
フェアリードール一族でトゥザヴィクトリーのファミリーだが母父クロフネがで足を引っ張るかと思いきや意外と安定して産駒は走っており全兄同様、兄弟の中では一番優秀な父なので十分期待出来るだろう。
 

前評判

 
某POG特集本のインタビューでは、あの吉田勝己氏がルーラーシップ産駒の有力馬で一番手の評価をしており、その中で『スピード感抜群、大跳びで乗り役が大変なくらい。それだけ動きが良くポテンシャルはかなり高い』と絶賛している様だ。ダノンディスタンスも順調ならクラシックで戦えた逸材、弟にはその兄の無念も含めて大活躍を期待したい。
 

馬名の意味

 

ライオン(フランス語)

 
“マテンロウ”など幾つかの冠名と使い分ける寺田千代乃氏のネーミング。基本的にはイマイチのセンス。

関連記事

関連タグ

著者