阪神ジュベナイルフィリーズ直後
2019年12月8日 阪神ジュベナイルフィリーズ 芝1600m 阪神競馬場
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道中は予想通り、後方からの競馬でレースを運んだリアアメリア。前にライバルと目されたクラヴァシュドール、ウーマンズハートを見る形で余裕の走りを見せ、最後の直線勝負へ。しかし、そこからいつもの脚が全く影を潜め一切姿を確認出来ないままフィニッシュ。気が付けば6着に上がっていたものの、騎手も原因が分からない敗戦となった。実力で言えばこんなものではなく、厩舎としてもしっかりと敗因を究明して行きたいところだろう。
阪神ジュベナイルフィリーズ直前
中内田厩舎の来年を担う上で注目の存在リアアメリア。6月の新馬戦では驚愕のパフォーマンスを披露、続く2戦目のアルテミスステークスでも楽々と重賞制覇を飾っており、2歳牝馬戦線では最上位の実力馬だろう。その前走も+20kgと成長分の馬体で一回り迫力を増した走り。まだまだ伸びシロもあり、スタート難や折り合いの面など課題は残しているが、課題をクリアした時はもっと良い内容を期待出来るだろう。鞍上は先週GIを制したばかりの川田将雅騎手だ。
アルテミスステークス直後
2019年10月26日 スワンステークス 芝1600m 東京競馬場
1着:リアアメリア 牝2 (川田将雅)
2着:サンクテュエール 牝2 (C.ルメール)
3着:ビッククインバイオ 牝2 (大野拓哉)
レースタイム:1:34.3(良)
レース上がり3ハロン:33.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
2着:サンクテュエール 牝2 (C.ルメール)
3着:ビッククインバイオ 牝2 (大野拓哉)
レースタイム:1:34.3(良)
レース上がり3ハロン:33.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
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スタートでやや立ち遅れたリアアメリアは想定内の最後方から競馬を進めて行った。ビッククインバイオが逃げその直後は馬群を形成。スローペースとなった流れから道中でサンクテュエールが番手まで押し上げる形になるも、それ以外は大きな動きもなくそのまま直線コースへ。そのサンクテュエールが早め抜け出しから先頭へ立つも、それを楽な手応えで大外からリアアメリアが堂々と大きな完歩で差し切る圧巻のパフォーマンス。レースの上がり33秒7をほぼステッキなしで自身33秒0の末脚を疲労、末恐ろしい馬である。
アルテミスステークス直前
とにかく、現2歳世代の牝馬では再注目の1頭であるリアアメリア。先に重賞を勝ったウーマンズハートやその他の馬も霞む様な程の存在感で、帰厩後は更に馬体も大きくなって戻って来ているとの事。これ以上のパワーアップはもはや敵がいなくなる様なもの。アルテミスステークスも他馬が恐れをなして回避して行き少頭数での開催となった。ここも馬なりの圧勝劇を飾ればいよいよ牡馬路線に転向も考えられるだろう。
2歳新馬直後
2019年6月1日 2歳新馬 芝1600m 阪神競馬場
1着:リアアメリア 牝2 (川田将雅)
2着:ラルゲッツァ 牝2 (福永祐一)
3着:ラヴォアドゥース 牡2 (岩田康誠)
レースタイム:1:36.5(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
2着:ラルゲッツァ 牝2 (福永祐一)
3着:ラヴォアドゥース 牡2 (岩田康誠)
レースタイム:1:36.5(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:34.4
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パドックから既に雰囲気の違う馬だという事は分かる程に馬のデキが歴然だったリアアメリア。スタートで出遅れようが、道中折り合いを欠き続けようがそんな事は取るに足らない出来事だった。持ったままの手応えで直線を迎えると、逃げ粘るラルゲッツァ以下を楽々と抜き去り、最後まで追う所無しの大楽勝で8馬身差V。これはこれまで見て来た新馬の中でもとくにインパクトの強い1戦。今後、この馬がどこまで上に行けるのか大注目である。
2歳新馬直前
2歳6月にデビューした中内田厩舎は今の所2年連続(ダノンプレミアム、ダノンファンタジー)で2歳チャンピオンを輩出している。そして、今回のリアアメリアの母リアアントニアもアメリカの2歳チャンプ。まさに阪神ジュベナイルフィリーズを勝つために生まれて来た様な1頭だろう。実際、動きも抜群でそのダノンファンタジーと併せてもむしろこちらが良く見える程。これはいきなり圧勝レベルまであるかもしれない。鞍上は勿論川田将雅騎手がスタンバイ。
リアアメリア
母はアメリカの2歳GⅠ馬、全姉リアオリヴィア同様にシルクホースクラブで7000万円もの高額で募集されているリアアメリア。牝馬でこの価格帯は最高評価に値するが、とは言え全姉リアオリヴィアが全く走っていないのが気掛かり。馬自体のデキは良さそうだが、その点を考えると少し猜疑心を持って見た方が良いのではないだろうか。そもそも、母のGⅠ勝利時が10頭中ブービー人気で、結局はその勝ち星が最後としてキャリア2勝で終わっている。唯の一発屋だったとすれば繁殖成績もそこまで期待できないのが本音だろう。馬体重は春の段階で468kg。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
リアアントニア | Rockport Harbor | Unbridled's Song | Unbridled |
Trolley Song | |||
Regal Miss Copelan | Copelan | ||
Regal Pennant | |||
Beer Baroness | Mr. Greeley | Gone West | |
Long Legend | |||
Lavish Numbers | Polish Numbers | ||
Timeleighness |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
母は米G1馬だが同じディープインパクト産駒の全姉は未勝利、現時点での判断は難しいので候補としてはややギャンブル性が高い。またファミリーに日本実績馬もいない為、血統構成からの強調材料はない。
前評判
前述の評価はともかく、既にトレセン入りして調教自体では出色の動きを示しているリアアメリア。6月の早期デビューを目指しており、フィジカル面での調整は順調な様子だ。その点では姉よりも強調材料が多く、普通に走って来てもおかしくはないだろう。血統的見地から見ると母父Rockport Harbor自体が1800m以下に勝ち星が集中しており、その産駒自体もやはりスピード型が多い。ともすると、本馬もマイラー寄りのタイプになって来る可能性が大。
馬名の意味
母名の一部+『愛されるもの』を意味する女性名
このリア○○(人名)シリーズが定番となる程の活躍を見せて欲しい。
2着:マルターズディオサ 牝2 (田辺裕信)
3着:クラヴァシュドール 牝2 (藤岡佑介)
レースタイム:1:32.7(良)
レース上がり3ハロン:35.2
勝ち馬上がり3ハロン:35.2