阿寒湖特別直前
ハズレを出さない繁殖牝馬として定評のあるハッピーパス産駒の中でも地味めなラボーナ。ダート戦線でしばらくキャリアを重ね、その中で3勝をあげた苦労馬でもある。そのラボーナが一年ぶりとなる芝コースに参戦するのだから注目しない訳には行かないだろう。何と言っても父はルーラーシップ、長く良い脚を使うにはダートも良いが、札幌コースの洋芝なら尚の事相性も良いだろう。北海道シリーズが得意な池添謙一騎手に任せれば少なくとも無様な競馬はしない筈だ。
ラボーナ
その雄大な馬体は、若駒の現時点で510kgを超えている。ルーラーシップに似たガッチリとした体型で、如何にも大きいストライドの走りをしそうな雰囲気。前情報では既に入厩しており、早ければ東京又は北海道でのデビューを予定している。コディーノもそうだったが、比較的この一族は成長が早めなのでPOGには適した1頭とも言えよう。
血統構成
ルーラーシップ | キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
マンファス | ラストタイクーン | ||
Pilot Bird | |||
エアグルーヴ | トニービン | カンパラ | |
Severn Bridge | |||
ダイナカール | ノーザンテースト | ||
シャダイフェザー | |||
ハッピーパス | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ハッピートレイルズ | ポッセ | Foril | |
In Hot Pursuit | |||
ロイコン | High Top | ||
Madelon |
兄弟馬
近親馬
血統評価:3.8pt
やはり母父SSは偉大である。上6頭いるが全馬3勝以上で重賞格が多い。母の現役時代の活躍からすると繁殖時代のほうが優秀ではある。しかしながらGⅠには届かない産駒が多いのも特徴。しかしPOGの母選択候補としては、鉄板の母である。3/4血統一緒のコディーノとチェッキーノが活躍しているので問題ないだろうし、ルーラーシップは、繁栄母とリーディングサイヤーの種牡馬で成功する可能性が高いのでここは注目である。
前評判
「兄弟馬の中でも最も良い」とそのデキの高さが評判になっている。関係者からも、「順調に調整が進んでおり、全身を使った躍動感のある走法で目立つ動きをしています。ハッピーパスの仔の割には比較的大人しめで、ストライドも大きくゆったりとしているので距離も持ちそうですね。現時点でも十分ですが、もっともっと良くなりそうな気配がしています」との絶賛のコメントが続いている。
馬名の意味
サッカーで軸足の後ろを廻って蹴り足を交差させボールを蹴る技術
恐らく、兄弟馬でも特に重賞を制したコディーノ&チェッキーノのイントネーションに似せた馬名を付けたのだろう。それぞれの意味に類似性は共通点はなく、響きをメインとしてネーミングしたものと思われる。今後も、この「◯◯ー“ナ行”」シリーズは増えて行くものと予測する。
父馬:ルーラーシップ
母馬:ハッピーパス
母父:サンデーサイレンス
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
通算成績:16戦3勝(3-3-3-7)
主な戦績:3歳上500万下など