昨年の勢いを取り戻せるか
昨年のスプリンターズステークスではあわやファインニードルを負かすかという見せ場を作り2着に入ったラブカンプー。スプリント戦では抜群の安定感を誇っていたが、年明け2戦はそれが嘘の様な大敗続き。恐らくメンタル的な部分が大きく影響しているのだろうが、だからこそスイッチが入ればまた激走する可能性もある。今回はその要素として初の左回り、初騎乗の酒井学騎手というポイントに注目である。
三浦『4コーナーで手応え無し』
2019年3月2日 オーシャンステークス 芝1200m 中山競馬場
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好スタートからモズスーパーフレアを追い掛ける様にして番手でレースを進めたラブカンプー。ナックビーナスと併走する様に追走すると、4コーナーで追う格好に。ナックビーナスにすら遅れを取ってしまい、直線では早くも馬群に飲み込まれて行った。結果、シルクロードステークスに続く最下位に終わり、スプリンターとしてはさすがに致命的な内容だろう。
もう一度主役の座へ返り咲くか
昨年スプリンターズステークス2着のラブカンプーが、同舞台となるオーシャンステークスで好走しない訳が無いだろう。前走のシルクロードステークスは最下位に終わったが全くの度外視。ここが本来の始動戦として考え、高松宮記念に向けても無様な競馬はしていられない。昨年は兄のキングハートが優勝したが、今年は妹が続いて兄妹による連覇達成という珍しいケースも十分に起こり得るだろう。
デムーロ『コンディションが悪かった』
2019年1月28日 シルクロードステークス 芝1200m 京都競馬場
1着:ダノンスマッシュ 牡4 (北村友一)
2着:エスティタート 牝6 (浜中俊)
3着:ティーハーフ 牡9 (国分恭介)
レースタイム:1:08.3(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
2着:エスティタート 牝6 (浜中俊)
3着:ティーハーフ 牡9 (国分恭介)
レースタイム:1:08.3(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.2
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スタートは出るも、外からセイウンコウセイにハナを取られ自身は番手から突っつく様にして道中はレースを進めた。前半3F33秒台のハイペースに付いて行った事もあるが、それ以上に体調面が不完全だったという事だろう。直線入り口では鞍上が追うのを止めレースから離脱。最後は大きく最下位で入線する形のフィニッシュだった。追い切りの時点でも陣営はやや不満のある口ぶりで、明らかに叩き台としての1戦だったのだろう。
森田師『地力で何とかして欲しい』
稽古で動くに動いているが、気配が今ひとつ上がって来ないラブカンプー。管理する森田直行調教師もややトーンは低めだ。『良い時に比べると体の張りがまだ物足りない。元々が叩き良化型なので、次のオーシャンステークスに向けてどう変わるかだね』と、仕上がり途上の段階という事を話していた。それでも、1200m戦は未だ馬券圏内を外した事が無い適距離の舞台。地力は間違いなく最上位なだけに、ある程度の格好は付けてくれるだろう。
ラブカンプー
既に上のキングハート(オレハマッテルゼ産駒)が重賞制覇を達成しており、その上位互換とも言える種牡馬ショウナンカンプを配合して産まれたのがラブカンプー。当然ながらスプリント適正の塊であり、1200m戦なら鉄板の安定感を誇る1頭だ。とにかく使って使って良くなって行くタイプで使い減りしない頑丈さも併せ持つ。父も古馬になってからGⅠタイトルを獲得した様に、本馬も血統構成含めて本格化はまだ先だろう。
血統背景
ショウナンカンプ | サクラバクシンオー | サクラユタカオー | テスコボーイ |
アンジェリカ | |||
サクラハゴロモ | ノーザンテースト | ||
クリアアンバー | |||
ショウナングレイス | ラッキーソブリン | Nijinsky | |
Sovereign | |||
ヤセイコーソ | タケシバオー | ||
メジロチドリ | |||
ラブハート | マイネルラヴ | Seeking the Gold | Mr.Prospector |
Con Game | |||
Heart of Joy | リィフォー | ||
Mythographer | |||
シンメイユウシュン | タヤスレミグラン | L'Emigrant | |
アレグラ | |||
ドラゴンユー | スルーザドラゴン | ||
ブレイブエストユー |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.8pt
地味な血統だがスプリントの重賞級を2頭だしているので面白い母である。どちらも種牡馬がB級以下なのでS級種牡馬産駒もみてみたいが必ずしもというところだろうか。クロスとしては、セクレタイリアトと全姉Syrian Seaのクロスをもっているのでそのあたりが上手く出たのだろうか。兄弟にも期待したい。
前評判
新馬戦から1200m前後を使い続けられ、安定感のある先行力と粘りで好走を続けたラブカンプー。春に1400mと1600mの重賞2戦を惨敗した以降は、またスプリント戦線で非常に惜しい競馬を繰り返した。中でもスプリンターズステークスはほぼ勝ちパターンのレース運びだったが、ゴール前でファインニードルに差し切られてしまう。叩いて叩いて尻上がりに調子を上げて行くタイプだが、調教では基本的に余り動かない。
馬名の意味
冠名+父名より
安易な組み合わせだが意外にハマっているネーミング。
2着:ナックビーナス 牝6 (大野拓弥)
3着:ダイメイフジ 牡5 (松岡正海)
レースタイム:1:07.1(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.8