出遅れるも直線で鬼脚炸裂

 

2018年04月14日 3歳500万下 芝1200m 中山競馬場

1着:ラストプリマドンナ 牝3 (戸崎圭太)
2着:キングドンドルマ 牡3 (田中勝春)
3着:セイウンミツコ 牝3 (三浦皇成)

レースタイム:1:08.9(良)
レース上がり3ハロン:35.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.7
 
スタートでやや立ち遅れたラストプリマドンナだったが、無理にポジションを上げず出たなりの位置に。ペースは落ち着いて明らかに前残りの展開の中、馬なりで進出して行くと最後の直線コースで大外へ。そこから目の覚める様な脚を繰り出し、先行集団の争いをまとめてかわしてゴール。坂上からの勢いを見れば本格化の気配が窺える。レースの上がりを1秒以上上回る内容はまさに圧巻、昇級戦の白河特別も発馬を決めれればアッサリだろう。
 

ここを勝てば桜花賞候補へ名乗り

 
前走は早め抜け出しから完勝の競馬

前走は早め抜け出しから完勝の競馬

via google imghp
 
母シルクプリマドンナはオークスでその輝きを増したが、娘のラストプリマドンナはどうやら短距離路線に活路を見出した様だ。父ダイワメジャーという事もあり確実に距離適性はマイル以下。その中で初戦のマイルよりも2戦目の1400m戦での走りが良かった為、次に陣営が選んだのはスプリント線のクリスマスローズステークス。賞金加算の意味合いも強いだろうが、何より更にパフォーマンスが上がると判断してのチョイスに違いない。ここもアッサリまで。
 

余裕の走りでV、次に繋がる1勝目

 

2017年10月21日 2歳未勝利 芝1400m 東京競馬場

1着:ラストプリマドンナ 牝2 (C.ルメール)
2着:エスターテ 牝2 (野中悠太郎)
3着:テンワールドレイナ 牝2 (三浦皇成)

レースタイム:1:23.4(重)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.7
 
大外枠から立ち遅れ気味のスタートを切ったラストプリマドンナ。道中はやや掛かる位の行きっぷりで追走し徐々に進出すると直線入り口では早くも先団に並びかける。そこから持ったまま坂上で先頭に立つと、後続が外から来るのを見計らって追い出す。その指示に応える様にして一気の伸び脚を見せて2着エスターテを突き放す強い競馬で快勝した。距離はまだまだ伸びても対応出来そうな雰囲気だ。能力的にもオープンまでは楽々と行けそうで今後の成長に目が離せない1頭。
 

ラストプリマドンナ

 
ラストプリマドンナ(シルクプリマドンナ2015)

ラストプリマドンナ(シルクプリマドンナ2015)

牝馬

父馬:ダイワメジャー
母馬:シルクプリマドンナ
母父:ブライアンズタイム
所属:和田正一郎厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:5戦2勝(2-3-0-0)
主な戦績:2歳未勝利など
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牡馬かと見間違う程の逞しい馬体。これぞダイワメジャー産駒と言わんばかりの肉付きに惚れ惚れとしてしまう。バランス的にベストはマイル前後の体型と見る。最大目標は桜花賞となるだろうが、やはり願わくば母が勝利した舞台=オークスまでの夢を見たい産駒。3歳春のは乗り方1つで距離を持たせる事も可能な範囲で、主戦や調教師の育成次第では十分そこも狙って行ける。中距離前後のレースも交えて是非とも本番に駒を進めて欲しい。
 

血統背景

 
ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
スカーレットブーケ ノーザンテースト Nothern Dancer
Lady Victoria
スカーレットインク Crimson Satan
Consentida
シルクプリマドンナ ブライアンズタイム Roberto Hail to Reason
Bramalea
Kelley's Day Graustark
Golden Trail
バウンドトゥダンス Northern Dancer Nearctic
Natalma
Truly Bound In Reality
Natashka


 

兄弟馬

 
フラムドグロワール

フラムドグロワール

牡馬

父馬:ダイワメジャー
母馬:シルクプリマドンナ
母父:ブライアンズタイム
所属:藤沢和雄厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:シルクレーシング

通算成績:10戦2勝(2-2-1-5)
主な戦績:NHKマイルカップ3着など
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近親馬

 
モエレアドミラル

モエレアドミラル

牡馬

父馬:ブライアンズタイム
母馬:バウントトゥダンス
母父:Northern Dancer
所属:堂山芳則厩舎(北海道)
生産:早田牧場新冠支場
馬主:中村和夫

通算成績:28戦7勝(7-2-0-19)
主な戦績:北海道2歳優駿など
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血統評価:2.0pt

 
母はオークス馬で兄弟もデビュー馬は全馬勝ち上がっているが2勝、3勝となると率が極端に下がる。安定してはいるが一線級の活躍は難しそうである。血統背景からの強調材料はない。
 

前評判

 
デビュー前の評価としては、管理する和田調教師が『馬格が無くもう少し大きくなって欲しいですが、素質は間違いなく高いと思います。まだ完全に仕上げてはないので緩さは見られますが、フットワークが良いですね。フォームも決まっていて動き自体は言う事ありません』とのコメントをしている。
 

馬名の意味

 

最後+プリマドンナ(イタリア語)

 
母の最後の産駒である事より命名。最後にして最初の牝馬、是非とも母の血を後世に繋いで欲しい。

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