菊花賞直前
完全に軌道へと乗りつつあるユニコーンライオン。初重賞挑戦の神戸新聞杯でも、自身のパフォーマンスは出せた1戦だっただけに後は展開や条件次第で順位を上げて来る事も考えられるだろう。走りを見る限りスタミナはかなり豊富そうで、ロングスパートからの持続力勝負なら上位の有力勢とも戦えるかもしれない。岩田康誠騎手得意のイン突きがハマればアッと驚く高配当を期待出来るだろう。
神戸新聞杯直前
デビュー間もない春先はどうしてもモタモタした走りで能力を出し切れていなかったユニコーンライオン。アーリントンカップ後ひと息付き、再始動となった函館の1勝クラスでいきなり-20kgながらも勝ち切ったのが印象的だった。本来ならここまでの体重減はリスクにしかならないが、元々がかなり太め残りだったという事だろう。続く松前特別でも更に体重は減って快勝の2連勝、絞りやすい暑い時期に良績が集まるタイプか。神戸新聞杯でもその馬体重に注目だ。
松前特別直後
2019年7月21日 松前特別 芝2000m 函館競馬場
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スタートからスッと先行集団の一角に入ったユニコーンライオン。逃げるムーンレイカーの直後で良いポジションを取っていたが、向正面でバケットリストが一気に捲りを見せ突然ペースアップ。エンジンの掛かりが遅いユニコーンライオンは一瞬置いて行かれそうになったが、岩田康誠騎手の好判断で何とか直線入り口では前に取り付く態勢に。そこから粘り込んだムーンレイカーに一完歩ずつ迫って行くと、ゴール前できっちり差し切る内容の走り。今の時期は勝ち切るという点が非常に重要で、そういう意味では大きな仕事が出来る素材である可能性は高い。
ユニコーンライオン
ライオンレースホースで何と2億円募集、400口で一口50万円という前代未聞の出資額で当時話題となった1頭だ。父No Nay Neverの産駒で中距離タイプというのは余りイメージが湧きにくいが、実際の走りを見る限りズブい面が多々見受けられ確実に短距離適正は無い。どちらかと言えば母系のスタミナ色が色濃く出ているのだろうが、それにしても2億とは強気の価格帯だろう。これを回収出来ない場合は、クラブの存続に関わって来る死活問題に成り得る存在か。
血統構成
No Nay Never | Scat Daddy | ヨハネスブルグ | ヘネシー |
Myth | |||
Love Style | Mr.Prospector | ||
Likeable Style | |||
Cat's Eye Witness | Elusive Quality | Gone West | |
Touch of Greatness | |||
Comical Cat | Exceller | ||
Six Months Long | |||
Muravka | High Chaparral | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Kasora | Darshaan | ||
Kozana | |||
Tabdea | Topsider | Northern Dancer | |
Drumtop | |||
Madame Secretary | Secretariat | ||
Ruby Tuesday |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
海外にいる半兄も父もモルニ賞の勝ち馬でゴリゴリの早熟スプリント血統といえる。父は日本だと馴染みはないが順調な産駒成績で繁殖生活をはじめており連対を外していない未知数な父と言える。母父がHigh Chaparralと距離延長も可能そうなイメージの配合でバランスとれればという印象。実際には現時点では中距離で結果を出しているが短い距離でもみてみたい1頭だろう。
前評判
前述の通り、サラブレッドクラブライオンの募集馬で2億円の破格馬である。海外セールでクールモア軍団との一騎打ちとなった様だが、単純に落札担当が熱くなってその場を降りられなかっただけならかなりの場違い。兄弟にGⅠ馬がいるなど、ある程度走る下地は揃っているとは言え、社台グループですら2億以上の募集まは掲げた事が無い。前例が無いという点のみで興味は湧くが、出資している時点ではハイリスクしか見えて来ない1頭。逆を言えばこれを回収して出資者がプラスになればクラブ側としては素晴らしいブランディングだろう。
馬名の意味
イギリス王家の象徴
クラブの冠名と意味のある単語を上手く掛け合わせたネーミング。
2着:ムーンレイカー 牡4 (池添謙一)
3着:フリージングレイン 牡5 (C.ルメール)
レースタイム:2:01.7(良)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.0