菊花賞直前
母メイショウベルーガはキャリア全7勝の内重賞勝ちを含む5勝が京都コースという大の淀巧者だった。4コーナーの下り坂で勢いを付けて直線に入れるという独特のコース形態が脚質と合っていのだろう。ズブく長い脚を使えるタイプのメイショウテンゲンとしても同様の事が言え、展開と仕掛けどころ次第では外から一気差しが期待出来る筈だ。更に、道悪適性も高く週末の天候悪化が好走の後押しになってくれれば有り難い。
セントライト記念直前
掴みどころの分かりにくいメイショウテンゲンだが、ハマった時の走りは弥生賞が示す通り。母同様のムラ加減が何とも言えないものの、それだけ毎レース注意を払っておかなければいけない1頭だろう。休み明けとは言え、函館でかなり乗り込まれてから栗東へ移って来ており、体調自体はかなり仕上がっていると言っても良いだろう。CWで長めを乗られて最後の1ハロンは軽く11秒台と文句なしの時計。後はレース展開などが噛み合えば上位進出も十分あり得る。
皐月賞直前
幾ら何でも弥生賞の勝ち馬をノーマークには出来ないだろう。8番人気の勝利とは言え、後方から動いて行って外をズドンと差し切った実力は本物。メイショウテンゲンのポテンシャルは決してフロックで片付けられるものではなく、今回の本番でも十二分に上位を脅かすシーンは想像できる。池添謙一騎手がサトノルークスに騎乗するため、三浦皇成騎手に乗り替わるも新コンビが生み出す化学変化に期待したい。
弥生賞直後
2019年3月3日 弥生賞 芝2000m 中山競馬場
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スタートから外を回って上位勢を見つつ道中を進めるメイショウテンゲン。悪い馬場も気にせず進むと、他馬が伸びあぐねる中で勝負どころを外目から一気に進出する。入り口で早くも前に並びかけると、最後までしっかりと脚を伸ばして快勝。母メイショウベルーガも重馬場を苦にしなかったタイプで、しっかりとその血を受け継いでいたのだろう。長く良い脚を使う同馬にとっておあつらえ向きの条件となった。
弥生賞直前
2歳未勝利は直線で大きく外へヨレる幼さを露呈したメイショウテンゲン。最後は外ラチまで行ったにも関わらず、2着以下に2馬身差を付ける走りで快勝している辺りは能力がある証拠だろう。新馬でワールドプレミアと接戦をした内容から考えても、真っ直ぐ走れれば重賞クラスで通用するという事。クラシックに向けてもここが試金石となるだけに、池添騎手が策を練って本番に挑んで来るだろう。高配当を演出するなら同馬か。
2歳未勝利直後
2018年11月10日 2歳未勝利 芝1800m 京都競馬場
1着:ロードマイウェイ 牡2 (C.デムーロ)
2着:メイショウテンゲン 牡2 (池添謙一)
3着:ノーワン 牝2 (武豊)
レースタイム:1:48.5(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
2着:メイショウテンゲン 牡2 (池添謙一)
3着:ノーワン 牝2 (武豊)
レースタイム:1:48.5(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.0
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新馬戦と違い、ややポジションを取りに行った前走の未勝利戦。その分、馬群に揉まれる形で若干窮屈な競馬を強いられる事になった。直線で内へ仕方なく進路を取ると、外から勢い良くロードマイウェイが抜け出し万事休す。それでも内からジワジワ詰め寄ると、最後は馬体を並べたところで脚色が一緒になってしまいそのまま流れ込む様にゴール。ある意味で新馬戦と似た様な形のフィニッシュとなった。2着が多いパターンのキャラクターかもしれない。
2歳未勝利直前
新馬の走りを見るにやはり勢いが付くまでに時間がかかるタイプのメイショウテンゲン。そういう意味でスタートから4コーナーまでほぼカーブの無い京都1800mの外回りはこの馬向きと言える。今回は更に少頭数の6頭立てでおあつらえ向きの条件。最後方から追走してもゆっくり走らせて間に合う算段だ。ここはあっさりと勝ち上がって、いち早くクラシック戦線に乗って行きたい。
2歳新馬直後
2018年10月21日 2歳新馬 芝1800m 京都競馬場
1着:ワールドプレミア 牡2 (武豊)
2着:メイショウテンゲン 牡2 (池添謙一)
3着:エスポワール 牝2 (M.デムーロ)
レースタイム:1:48.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
2着:メイショウテンゲン 牡2 (池添謙一)
3着:エスポワール 牝2 (M.デムーロ)
レースタイム:1:48.0(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:34.9
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道中は1番人気ワールドプレミアをマークする様に後方待機策を取ったメイショウテンゲン。そのワールドプレミアが4コーナーで上がって行くと同時にGOサインを出すと、大外から一気に追い込みクビ差の2着に猛追。ゴール前で外に膨らまなければ差し切れていたかもしれないが、さすがメイショウベルーガ譲りの走り姿だった。上がりはその勝ち馬よりも0秒2速いモノで、ほぼ同等の評価を与えて良いだろう。次走は確勝級か。
2歳新馬直前
余り情報が多く出回っていないメイショウテンゲン。そもそも、名前も当初はメイショウイッコンだったが、変更の手続きを経て今の馬名に登録し直されている。フレンチデピュティの肌にディープインパクトは、成功例が多いニックス的な配合なだけにそろそろ大物が突如現れてもおかしくないのだが…層の厚い菊花賞当日の新馬戦に登場するあたり、陣営の期待値の高さが窺い知れる。
メイショウテンゲン
ご存知、現役時代はハマれば牡馬のトップラクラス相手にでも圧倒的な強さを誇っていたメイショウベルーガの産駒メイショウテンゲン。2つ上の全兄メイショウテンシャは期待ハズレに終わったが、その後一応それなりの成績は残している。そう考えれば同馬がアップグレード版としてクラシック戦線に乗って来る可能性もなく無くはない。馬体重は春の段階で485kg。
血統背景
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ウインドインハーヘアー | Alzao | Lyphard | |
Lady Rebecca | |||
Burghclere | Busted | ||
Highclere | |||
メイショウベルーガ | フレンチデピュティ | Dputy Minister | Vice Regent |
Mint Copy | |||
Mitterand | Hold Your Peace | ||
Laredo Lass | |||
パパゴ | Sadler's Wells | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | |||
Passamaquoddy | Drone | ||
Olmec |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
ダンシングブレーヴの母の全妹が曾祖母で、そこにサドラーズウェルズにフレンチデピュティの母は、重さのあるパワータイプの血統。兄弟は活躍していないが父ディープインパクトの柔軟性と母の力強さがバランスよくでれば大きいところを狙える可能性は十分ある血統だろう。
前評判
育成では順調そのもので担当のスタッフも、『馬格だけで言えば兄よりも良いですし何より気性が落ち着いています。母同様に長距離でも十分戦えるでしょうし、追えば追うほどに伸びて行きそうなタイプですね』との事。ベルーガの果たせなかったGⅠ勝利を息子が成し遂げる瞬間は訪れるのだろうか。
馬名の意味
冠名+天元
碁盤の中心点のこと。
2着:シュヴァルツリーゼ 牡3 (石橋脩)
3着:ブレイキングドーン 牡3 (福永祐一)
レースタイム:2:03.3(重)
レース上がり3ハロン:37.0
勝ち馬上がり3ハロン:36.7