天皇賞春直前

 
4歳になって馬体に厚みが増したメイショウテッコン

4歳になって馬体に厚みが増したメイショウテッコン

via google imghp
 
昨年のラジオNIKKEI賞から比べると約30kgも馬体重が増加したメイショウテッコン。1戦毎に迫力が増しており、4歳になって本格化して来た印象だ。そのラジオNIKKEI賞、続く神戸新聞杯、そして前走の日経賞では今回有力視されるフィエールマンやエタリオウと勝ち負けを演じて来た同馬。メンバー的にもハナへ立てそうなイメージから十分頭まで想定しておきたい。乗り替わりとなる福永祐一騎手がどこまで能力を引き出せるか楽しみである。
 

日経賞直後

 

2019年3月26日 日経賞 芝2500m 中山競馬場

1着:メイショウテッコン 牡4 (武豊)
2着:エタリオウ 牡4 (M.デムーロ)
3着:サクラアンプルール 牡8 (横山典弘)

レースタイム:2:34.2(稍重)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
 
前走の教訓を活かし、好スタートを切ってハナを奪ったメイショウテッコン。武豊騎手の匠なレース運びでしっかり脚を溜めつつコースを周回すると、向正面でエタリオウが番手まで上がって来る展開となった。それでも慌てずリズム良く走ると、直線ではその2頭の叩き合いとなり最後まで脚色の衰えなかったメイショウテッコンがあっさりと逃げ切り重賞2勝目を達成。武豊騎手もある程度、自信を持ってレースへ挑んでいた様だ。長距離戦は更に良さそうで、天皇賞春のダークホースならこの馬。
 

プロフィール

 
メイショウテッコン(エーシンベロシティ2015)

メイショウテッコン(エーシンベロシティ2015)

牡馬

父馬:マンハッタンカフェ
母馬:エーシンベロシティ
母父:Lemon Drop Kid
所属:高橋義忠厩舎(栗東)
生産:下屋敷牧場
馬主:松本好雄

通算成績:11戦5勝(5-0-1-5)
主な戦績:日経賞、ラジオNIKKEI賞など
via google imghp
 
逃げれば相当にしぶといメイショウテッコン。スタート難がありその点で成績は安定しないが、しっかりと好発を決めればある程度速いペースで行き切っても粘り切れる脚を持つ。そういう意味でも、切れるより長く良い脚を使えるマンハッタンカフェ産駒の特徴をよく受け継いでいるのではないだろうか。母系自体、超一流ではないが悪くはないファミリーで、マンハッタンカフェの配合で火が点いたというのは頷ける。
 

血統背景

 
マンハッタンカフェ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
サトルチェンジ Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Suleika
エーシンベロシティ Lemon Drop Kid Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
Charming Lassie Seattle Slew
Lassie Dear
バーモントガール ミシエロ Conquistador Cielo
My Inheritance
Raging Apalachee Apalachee
Fagers Charisma


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
エイシンヴァイデン(バーモントガール2002)

エイシンヴァイデン(バーモントガール2002)

牡馬

父馬:Touch Gold
母馬:バーモントガール
母父:ミシエロ
所属:瀬戸口勉厩舎(栗東)
生産:Winchester Farm(米)
馬主:平井豊光

通算成績:52戦4勝(4-2-3-43)
主な戦績:野路菊ステークスなど
via google imghp
 

血統評価:1.0pt

 
ファミリーや兄弟に日本実績はなく、レイモンドロップキッド×マンハッタンカフェ産駒のあたりという印象。血統構成からの強調材料はない。
 

前評判

 
2016年の1歳時セレクションセールにおいて、1700万円程の額で落札されているメイショウテッコン。まだほとんど実績を残していない牝系の仔で、マンハッタンカフェ産駒という意味ではセールの相場感からしても高値で取引きされている方だろう。元より、同産駒は馬体を良く見せる特徴があるものの、それでも馬っぷりが際立っていたという事か。
 

馬名の意味

 

冠名+鉄魂

 
鉄の魂、何と愚直でしぶいネーミングだろう。メイショウの冠名にピッタリの響き。

関連記事

関連タグ

著者