ヴァーミリアンという偉大な兄に続け
名牝スカーレットレディから期待の新馬ミルコメダが初陣を迎える。スカーレット一族と言えば、近親には名だたる重賞馬がズラリと並ぶ繁栄ファミリーだが、その中でも母の産駒は特にダートでの活躍に特化している。上記のヴァーミリアンの他、サカラートやキングスエンブレム、ソリタリーキングとまさに砂の古豪ばかり。その中でも父がエイシンフラッシュに変わったミルコメダが芝コースで一体どんな走りをするのか、非常に興味が湧く1戦となる。金曜日、京都7Rの2歳新馬をチェックしよう。
ミルコメダ
エイシンフラッシュのDNAをしっかりと受け継ぐ様な馬体の見栄えの良さ。血統的にはバリバリのダート適性が出てもおかしくないが、画像の時点では明らかに芝で走りそうな雰囲気だ。とにかく筋肉の質感が柔らかく、如何にもキレが武器となるタイプの1頭だろう。馬体重は春の取材時点で456kg。
血統背景
エイシンフラッシュ | キングズベスト | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | |||
Allegretta | Lombard | ||
Anatevka | |||
ムーンレディ | プラティニ | Surumu | |
Prairie Darling | |||
Midnight Fever | Sure Blade | ||
Majoritat | |||
スカーレットレディ | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
スカーレットローズ | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
スカーレットインク | Crimson Satan | ||
Consentida |
兄弟馬
近親馬
血統評価:4.0pt
名門スカーレットインク一族でスカーレットブーケ→ダイワルージュと同じ血統構成で繁殖としては、こちらの方が結果を出したといえる。貴重な母父SS産駒になるが、別4種牡馬で重賞馬を出しているので優秀な母であるがダート血統になる傾向が強いのでPOG向きではないし直近の産駒が結果を出していないのも気になる。
前評判
『ゆっくりと馬に合わせながら進めていますが、さすがに乗り味は良いですね。兄弟も見てきましたが、その中でも現時点では1番良い動きをしていると思います。芝もダートも共に対応してくれる筈です』との事。デビューは秋の京都開催予定。
馬名の意味
40億年以内に発生すると予測される超巨大銀河の名前
スカーレットレディの仔には代々『赤・朱色』にちなんだ名前が付けられて来たが、今回は全く関係なく響きでネーミング。意味合いはともかく、ちょっと日本語名に聞こえて愛着が湧く名前だ。
編集部の評価
エイシンフラッシュはどちらかというとダートで結果出しそうな印象があるのでスカーレットレディとの相性は良さそうに考えるがそれでもダートであれば意味がないので当然気にはなるが迷わず見送る。(大川)
一族の繁栄力から考えれば少なくともクズ馬は出ないだろう。ただ、新種牡馬エイシンフラッシュの出来がどこまでかは全く予見出来ない為スルー。個人的には非常に馬体が好みでこれで走って来ても何ら不思議ではない。単純にエイシンフラッシュは成功して欲しい。(田中)
父馬:エイシンフラッシュ
母馬:スカーレットレディ
母父:サンデーサイレンス
所属:石坂正厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング