藤沢師『左回りは合いそう』
大型馬だけに半年もの休養明けがどうかというところだが、動きを見る限りその心配は無さそう。中間でも使えるには使えたが、爪の不安を抱えていたのでじっくりと調整を続けて来た。しっかりと乗り込めているので状態としては問題無し。後はレースへ行っての勘だけだろう。初の東京コースも、札幌のデビュー戦が最後ササっていた事からも、むしろ合うのではというのが藤沢調教師の見立てである。
ルメール『次はもっと良くなる』
2018年08月12日 2歳新馬 芝1800m 札幌競馬場
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牝馬ながら500kgを超える馬格を誇るミリオンドリームズ。道中、少々モタつき加減を見せてはいたが、エンジンが掛かってからはさすがの走りで新馬戦を楽々と快勝して見せた。騎乗したC.ルメール騎手も『まだまだ幼いし動きも重たいけど、走りは凄く真面目。良い意味でパワーがあるし、動きはこれからどんどん良くなって来る。距離もちょうどこれくらいが良いね』と叩き良化型という事をアピールしていた。今後の課題は、上がり勝負など速い脚を求められた時にどうか。
『スピードとパワー兼備の馬』
1週前追い切りでは僚馬ラボーナを相手に力強い動きで好調をアピール。ルメール騎手を背に初戦からしっかりと動けそうな気配を漂わせている。馬体重は牝馬ながら500kgを超える雄大さを誇り、かと言って重苦しさもなく非常に好仕上がり。担当するスタッフも『スピードもあるし力強い、性格も前向きで如何にもいきなり動けそう』とコメントしている。厩舎の大先輩、ソウルスターリング同様に初戦を白星で飾る事が出来るだろうか。
ミリオンドリームズ
曾祖母メイプルジンスキーは米GⅠ勝ち馬の名牝、そこにサンデーサイレンス→エーピーインディと配合されたミリオンセラーⅡにフランケルとまさにS種牡馬のオンパレードという超良血だ。繁栄ファミリーでもあり、突如大物を輩出する下地としては十分過ぎる程。フランケルが種牡馬としても相当なポテンシャルがあるという事は既に証明済み。ここで一気に輪をかけて怪物を送り出すか。馬体重は春の段階で512kg。
血統背景
フランケル | Galileo | Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
アーバンシー | Miswaki | ||
Allegrtta | |||
Kind | デインヒル | Danzig | |
Razyana | |||
Rainbow Lake | Rainbow Quest | ||
Rockfest | |||
ミリオンセラーⅱ | A.P.Indy | Weekend Surprise | Bold Reasoning |
My Charmer | |||
Weekend Surprise | Secretariat | ||
Lassie Dear | |||
ミリオンギフト | サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
メイプルジンスキー | Nijinsky | ||
Gold Beauty |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
ファミリーの日本実績こそないが、ミスプロ、ニジンスキー、サンデー、エーピーインディからのフランケル〆でムダがない。超良血といっていいので母の実績や兄弟実績がなくても美しい血統である。走るかはしらないかという点でいくとフランケル産駒の安定感は高いとは言えないので信用性は低い。
前評判
数々の活躍馬を世に送り出す千代田牧場の飯田代表が『サンデーサイレンスの血を内包したフランケル産駒を作りたかった』というマニアックな観点で生産した1頭。狙いは色々あるだろうが、個人的な趣向もあっての生産だろう。とは言え、馬自体のデキは良さそうで藤沢厩舎からまたしてもフランケルの大物の予感が。
馬名の意味
何百万もの夢
母名から連想してのネーミング。
2着:ポベーダテソーロ 牡2 (小崎綾也)
3着:マコトジュズマル 牡2 (江田照男)
レースタイム:1:51.2(稍重)
レース上がり3ハロン:35.7
勝ち馬上がり3ハロン:35.0