菊沢師『状態は前走よりも更に良い』

 
豪快なフットワークで先着するミッキースワロー(右)

豪快なフットワークで先着するミッキースワロー(右)

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有馬記念最大の伏兵はやはりミッキースワロー以外にいないだろう。初の左回りとなったジャパンカップで、最後方追走から大外一気の追い込みを見せ最速の上がりで5着入線と力を示した1戦だった。札幌記念からのぶっつけで作りも8分程度、ひと叩きされた今回こそ究極の仕上げとなる予定だ。稽古でもその動きには目を見張るものがあり、管理する菊沢調教師も納得の表情。セントライト記念で見せた驚異の決め手を炸裂させる事が出来れば、初GⅠが有馬記念となる可能性も大いに高い。
 

菊沢師『様子を見て有馬記念へ』

 

2018年11月25日 ジャパンカップ 芝2400m 東京競馬場

1着:アーモンドアイ 牝3 (C.ルメール)
2着:キセキ 牡4 (川田将雅)
3着:M.デムーロ 牡4 (M.デムーロ)

レースタイム:2:20.6(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
横山典弘騎手得意の“ポツン”とまでは行かなかったが、それでもやはりかなり後方。馬場状態などを鑑みればさすがに勝ち負けまでは難しいポジションとなった。直線コースで大外に持ち出すと、そこから一気にゴールまで一目散で伸びるが、サトノダイヤモンドをかわす所が精一杯だった。上がりはメンバー最速でキレ者の存在感を印象付ける1戦。レース後の状態次第にはなるが、陣営は有馬記念へ向かう可能性も示唆していた。
 

血統的にはむしろ歓迎のコース

 
左回りで更に末脚が爆発しそうなミッキースワロー

左回りで更に末脚が爆発しそうなミッキースワロー

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何故かこれまで東京競馬場はおろか、左回りのコース経験が無かったミッキースワロー。苦手にしている訳ではなく、たまたま使うレースが全て右回りだったのだとか。血統的見地から言えば、父トーセンホマレボシは2012年ダービー3着、母父は東京3戦3勝でダービーとジャパンカップを制したあのジャングルポケットなのである。そう考えると、更にパフォーマンスが上がりそうな予感しかしない。奇才・横山典弘騎手の腕が冴え渡るか。
 

モズカッチャンに塞がれる不利

 

2018年08月19日 札幌記念 芝2000m 札幌競馬場

1着:サングレーザー 牡4 (福永祐一)
2着:マカヒキ 牡5 (C.ルメール)
3着:モズカッチャン 牝4 (M.デムーロ)

レースタイム:2:01.1(稍重)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:36.8
 
外枠からやや立ち遅れ気味で後方追走となったミッキースワロー。思えばこの時点で後手後手の競馬を踏んでいるのが良く分かる。道中も無理には動かず、馬群が大きく動いた時もジッと内で我慢の一手。脚を溜めていざ追い出そうとした直線、モズカッチャンが前の進路を強引に捩じ込んでスペースが無くなる不利を受けた。そこからは全く追わずにゴールまで流す不完全燃焼の1戦となった。今回のレースは全くの度外視と見て次のレースに期待したい。
 

菊沢師『今回はこれで十分』

 
菊沢調教師が自ら跨って追い切るミッキースワロー

菊沢調教師が自ら跨って追い切るミッキースワロー

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4月の大阪杯以来となるミッキースワローだが、休み明けという感覚は皆無だ。菊沢氏が何時も通り、自ら騎乗して追い切り同馬の仕上がり具合をチェック。『重たければもう少しやっても良いかなと思っていたが、想像以上に動けていた様子。走りがしっかりして来たね』と満足行った表情で取材に受け答えをしていた。ここであっさり勝ち切る様なら、秋のGⅠ連戦で念願のタイトル獲得もグッと近付いて来るだろう。横山典弘騎手の手腕にも注目だ。
 

スタートで出遅れ、末脚不発

 

2018年04月01日 大阪杯 芝2000m 阪神競馬場

1着:スワーヴリチャード 牡4 (M.デムーロ)
2着:ペルシアンナイト 牡4 (福永祐一)
3着:アルアイン 牡4 (川田将雅)

レースタイム:1:58.2(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
 
動画でも分かる様に1番枠で発馬の立ち遅れ、そこで無理をせず道中は最後方からの追走となったミッキースワロー。当然、内回りコースで馬群は密集する為、上がって行くと外を回らざるを得なくなってしまう。スワーヴリチャードが前半から動いた様にペースはスロー、隊列が動き出せば自身も脚を使って位置を押し上げる。最後の直線でも一応の格好は付けて追い込んで来るが、スムーズさを欠いた分完全には伸び切れなかった印象だ。結果、ヤマカツエースに差し返されて5着入線という形となった。
 

AJCCは末脚不発、今度こそ

 

2018年01月21日 AJCC 芝2200m 中山競馬場

1着:ダンビュライト 牡4 (M.デムーロ)
2着:ミッキースワロー 牡4 (横山典弘)
3着:マイネルミラノ 牡5 (荻野極)

レースタイム:2:13.3(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
 
スタートで後手を踏んだミッキースワローは内枠という事もあり無理せず外目に出して後方追走を選択。マイネルミラノが後続を引き離すも平均ペースで逃げるトリッキーな展開となり、隊列は思いもよらぬ縦長となった。3~4コーナーで慌てて前を捉えに行くも、番手の絶好位で進んだダンビュライトに出し抜けを食らってしまいゴール前で逃げるマイネルミラノを何とか捉えての2着惜敗を喫する。それでも上がりはダントツの最速、負けて尚強しの内容だけに大阪杯は巻き返しが期待出来るだろう。
 

中山2200mは2戦2勝とパーフェクト

 

2017年09月18日 セントライト記念 芝2200m 中山競馬場

1着:ミッキースワロー 牡3 (横山典弘)
2着:アルアイン 牡3 (C.ルメール)
3着:サトノクロニクル 牡3 (武豊)

レースタイム:2:12.7(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
 
2走前に勝利したセントライト記念では心配された出遅れも無く道中は中団から徐々に進出したミッキースワロー。直線コースでは皐月賞馬アルアインを一瞬で抜き去り、更に突き放す強い内容で重賞初制覇を飾っている。AJCCと同舞台である中山芝2200mは未勝利戦含めて無敗と相性の良いコース。今回もあの時と同じ走りが出来れば、グランプリホースのゴールドアクターと言えども何ら怖くない。ここを勝てば大阪杯、天皇賞春のビッグタイトルが目前にやって来るだろう。
 

ミッキースワロー

 
ミッキースワロー

ミッキースワロー

牡馬

父馬:トーセンホマレボシ
母馬:マドレボニータ
母父:ジャングルポケット
所属:菊沢隆徳厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:野田みづき

通算成績:10戦3勝(3-1-1-5)
主な戦績:セントライト記念など
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地味な血統ながらセレクトセールでは野田みづき氏のお眼鏡にかない、2600万円という破格の値で取引きされたミッキースワロー。当時から馬体の良さは目を惹くものがあったが、古馬になってよりそのフォルムに磨きがかかり見栄えだけなら現役でも屈指の存在となっている。比例する様にキレ味も鋭さが増し、セントライト記念ではあのアルアインを置き去りにしている。当然ながら、トーセンホマレボシの代表産駒に成り得る器。
 

血統背景

 
トーセンホマレボシ ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
エヴリウィスパー ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
クラフテイワイフ Crafty Prospector
Wife Mistress
マドレボニータ ジャングルポケット トニービン カンパラ
Severn Bridge
ダンスチャーマー Nureyev
Skillful Joy
ツィンクルブライド Lyphard Northern Dancer
Goofed
デビルズブライド Caro
Satan's Pride


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
ペールギュント

ペールギュント

牡馬

父馬:サンデーサイレンス
母馬:ツィンクルブライド
母父:Lyphard
所属:橋口弘次郎厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:36戦5勝(5-4-3-24)
主な戦績:高松宮記念2着など
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血統評価:1.0pt

 
祖母、母兄にG12着馬がいるものの他には目立った血統背景はないので強調材料はない。
 

前評判

 
当歳時のセレクトセールで馬体に一目惚れした菊沢隆徳調教師がオーナーにお願いして落札してもらった程。それだけ幼駒の時から雰囲気は際立っていたのだろう。しかし、トモの弱さがネックとなりデビューは3歳の2月。本格化するのは古馬になってからだろう、とクラシックは諦めていたがそれでも素質の高さで春の時点で2勝と期待以上の走りを見せる。ここからどれだけの伸びシロがあるのか、本馬の走りに目が離せない。
 

馬名の意味

 

冠名+ツバメ

 
お馴染み、野田みづき氏の“ミッキー”に英単語のパターン。何故か分からないが、この冠名が付いた馬は走りそうな気がしてならない。その出自がほとんどノーザンファームなのだから当たり前の話ではあるが。

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