福島記念直後
2019年11月10日 福島記念 芝2000m 福島競馬場
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スタート直後の時点でやや行き脚が重たそうな走りをしていたミッキースワロー。道中は13番手からの競馬で、その前に1番人気のクレッシェンドラヴを置きマークする様な形でレースを運んで行った。ペースが速くなって後方勢にはお誂え向きの展開となったが、そのクレッシェンドラヴやステイフーリッシュが動いた時にミッキースワローも一緒にGOサイン。しかし、エンジンに点火するのがいつもより遅く、ゴール前で猛追するものの先に抜け出していた上位2頭の後塵を拝し3着に終わってしまった。
福島記念直前
七夕賞快勝後に臨んだオールカマーではレイデオロやウインブライトなどの強豪GⅠ馬たちを後ろから行って差し切ったものの、前で楽逃げをしていたスティッフェリオをかわせず2着に甘んじたミッキースワロー。脚質的にどうしても他力本願な部分はあるが、毎回確実に追い込んで来てくれる頼もしい古豪である。取り分け直線の短い福島コースは何故か相性が良く、この2000mは無敗。4コーナーから一気に勢いを付けて捲って行けるのが合っているのだろうか。とにかく今回は58.5kgの斤量がポイント。早めに仕掛けて行って七夕賞の様に粘り込みを図りたい。
オールカマー直後
2019年9月22日 オールカマー 芝2200m 中山競馬場
1着:スティッフェリオ 牡5 (丸山元気)
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
2着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
3着:グレイル 牡4 (岩田康誠)
レースタイム:2:12.0(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:34.0
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道中は決め切っていたかの様に、後方からじっくりと戦局を見つめるミッキースワロー。スローペースであろうが自身の追い込みに懸けるレースぶりは、菊沢一樹騎手とまさに阿吽の呼吸を見ているかの様だった。勝負どころでギアを入れ替えて上がって行くと、直線ではウインブライトやレイデオロなどを差し切りさすがのパフォーマンス。しかしながら、もう1頭前にいたのが逃げ切ったスティッフェリオだった。それでも、内容的には100点満点の走りだったのではないだろうか。
オールカマー直前
遂にミッキースワローが完全復活の兆し。思えばGⅠ2勝馬を置き去りにしたセントライト記念以来となる、約2年ぶりの重賞制覇となった前走の七夕賞。成績は安定しないものの、ハマった時の破壊力は世代でもトップクラスのものがあり、それを再現するにはベストな条件が今回のオールカマーである。中山2200mのコースは3戦2勝2着1回と完璧な相性を誇り、今回もレイデオロやウインブライト相手に一泡吹かせる事は出来るか。
七夕賞直後
2019年7月7日 七夕賞 芝2000m 福島競馬場
1着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
2着:クレッシェンドラヴ 牡5 (内田博幸)
3着:ロードヴァンドール 牡6 (横山典弘)
レースタイム:1:59.6(稍重)
レース上がり3ハロン:37.5
勝ち馬上がり3ハロン:36.7
2着:クレッシェンドラヴ 牡5 (内田博幸)
3着:ロードヴァンドール 牡6 (横山典弘)
レースタイム:1:59.6(稍重)
レース上がり3ハロン:37.5
勝ち馬上がり3ハロン:36.7
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スタートから中団に控えて道中は安全圏の外目を追走。幸い、前のペースがかなり速くなって追走もスムーズ。距離ロスもそこまで気にしなくて良い展開となって、勝負どころでは抜群の手応えで大外を捲り気味に上がって行ったミッキースワロー。直線入り口で早々に先頭へ立つと、そこから後続を突き放しトップハンデながら実力の違いを見せ付ける内容で重賞2勝目を楽々と飾った。
七夕賞直前
久々に自厩舎の菊沢一樹騎手を起用して七夕賞に臨むミッキースワローと陣営。主戦の横山典騎手が先約のロードヴァンドールと同レースに参戦する為、3歳時に2勝をあげた元相棒とコンビを再結成だ。というより、昨年のジャパンカップでも最速の上がりで5着に食い込んだ本馬が、夏のローカル重賞に出走する事が珍しい。ある意味、それだけローカル組のレベルも上がって来ている証拠か。事実、想定では何と4番人気。ここは鞍上も気楽に乗れるだけにサクッと勝ち切りまで。
エプソムカップ直後
2019年6月9日 エプソムカップ 芝1800m 東京競馬場
1着:レイエンダ 牡4 (C.ルメール)
2着:サラキア 牝4 (丸山元気)
3着:ソーグリッタリング 牡5 (浜中俊)
レースタイム:1:49.1(稍重)
レース上がり3ハロン:32.9
勝ち馬上がり3ハロン:32.7
2着:サラキア 牝4 (丸山元気)
3着:ソーグリッタリング 牡5 (浜中俊)
レースタイム:1:49.1(稍重)
レース上がり3ハロン:32.9
勝ち馬上がり3ハロン:32.7
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道中、ミッキースワローの形とも言える後方待機策は想定内。しかし、想定外だったのは超スローペースで流れたという点だろう。馬場状態も加えて、終いの脚に賭けるミッキースワローにとってはかなり厳しい展開と条件が重くのしかかり、直線では一切見せ場のない走りで10着にひっそりと大敗を喫している。これに関して調教師の菊沢氏も『元々他力本願のある馬ですからね、仕方ないです』と半ば諦めの表情で次の巻き返しに目を向けていた。
エプソムカップ直前
ミッキースワローはやはり左回りの方が良いのだろう。前走の新潟大賞典もまさかと思える様な位置からグングン加速し、馬群を割って最後は勝ち馬に詰め寄った走り。57.5kgのハンデを背負いながらあの末脚は力が無ければ出来るものではない。ひと叩きされて体調も上積み、直線の長いエプソムカップと来れば勝機は自ずと見えて来るだろう。後は枠と展開次第だが、そこは横山典弘騎手に全てお任せだ。
新潟大賞典直後
2019年4月29日 新潟大賞典 芝2000m 新潟競馬場
1着:メールドグラース 牡4 (D.レーン)
2着:ミッキースワロー 牡5 (横山典弘)
3着:ロシュフォール 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:1:58.6(良)
レース上がり3ハロン:33.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
2着:ミッキースワロー 牡5 (横山典弘)
3着:ロシュフォール 牡4 (C.ルメール)
レースタイム:1:58.6(良)
レース上がり3ハロン:33.7
勝ち馬上がり3ハロン:33.0
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いつもの様にゆっくりとスタートを切ったミッキースワロー。内枠という事もあり、慌てずインを楽に追走し終いの脚に賭ける作戦に出た。道中大きな動きもなく、いざ直線コースに入った時には前が壁状態。馬群を縫う様にしてかき分けて行くと、最後はグングン加速し先に抜け出したメールドグラースに迫る勢いでゴールへ向かう。さすがにロスを取り戻しきれはしなかったが、ロシュフォールとの叩き合いを制して2着入線でフィニッシュ。57.5kgのトップハンデを考えるとやはり実力は一枚上の存在だ。
新潟大賞典直前
有馬記念では馬場や展開も合わなかったミッキースワロー。それ以上に、ジャパンカップでの激走で見えない疲れというのがあったのだろう。今回は十分にリフレッシュした状態で、空き巣とも言える新潟大賞典に参戦。多少の斤量は背負うものの、ジャパンカップで見せたあの脚を考えればこのメンバーでは確実に上位の存在。左回りも大歓迎の筈で、3歳時のセントライト記念以来1年半以上となる勝利に期待したい。
有馬記念直前
有馬記念最大の伏兵はやはりミッキースワロー以外にいないだろう。初の左回りとなったジャパンカップで、最後方追走から大外一気の追い込みを見せ最速の上がりで5着入線と力を示した1戦だった。札幌記念からのぶっつけで作りも8分程度、ひと叩きされた今回こそ究極の仕上げとなる予定だ。稽古でもその動きには目を見張るものがあり、管理する菊沢調教師も納得の表情。セントライト記念で見せた驚異の決め手を炸裂させる事が出来れば、初GⅠが有馬記念となる可能性も大いに高い。
ジャパンカップ直後
2018年11月25日 ジャパンカップ 芝2400m 東京競馬場
1着:アーモンドアイ 牝3 (C.ルメール)
2着:キセキ 牡4 (川田将雅)
3着:M.デムーロ 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:2:20.6(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
2着:キセキ 牡4 (川田将雅)
3着:M.デムーロ 牡4 (M.デムーロ)
レースタイム:2:20.6(良)
レース上がり3ハロン:34.4
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
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横山典弘騎手得意の“ポツン”とまでは行かなかったが、それでもやはりかなり後方。馬場状態などを鑑みればさすがに勝ち負けまでは難しいポジションとなった。直線コースで大外に持ち出すと、そこから一気にゴールまで一目散で伸びるが、サトノダイヤモンドをかわす所が精一杯だった。上がりはメンバー最速でキレ者の存在感を印象付ける1戦。レース後の状態次第にはなるが、陣営は有馬記念へ向かう可能性も示唆していた。
ジャパンカップ直前
何故かこれまで東京競馬場はおろか、左回りのコース経験が無かったミッキースワロー。苦手にしている訳ではなく、たまたま使うレースが全て右回りだったのだとか。血統的見地から言えば、父トーセンホマレボシは2012年ダービー3着、母父は東京3戦3勝でダービーとジャパンカップを制したあのジャングルポケットなのである。そう考えると、更にパフォーマンスが上がりそうな予感しかしない。奇才・横山典弘騎手の腕が冴え渡るか。
札幌記念直後
2018年08月19日 札幌記念 芝2000m 札幌競馬場
1着:サングレーザー 牡4 (福永祐一)
2着:マカヒキ 牡5 (C.ルメール)
3着:モズカッチャン 牝4 (M.デムーロ)
レースタイム:2:01.1(稍重)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:36.8
2着:マカヒキ 牡5 (C.ルメール)
3着:モズカッチャン 牝4 (M.デムーロ)
レースタイム:2:01.1(稍重)
レース上がり3ハロン:37.6
勝ち馬上がり3ハロン:36.8
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外枠からやや立ち遅れ気味で後方追走となったミッキースワロー。思えばこの時点で後手後手の競馬を踏んでいるのが良く分かる。道中も無理には動かず、馬群が大きく動いた時もジッと内で我慢の一手。脚を溜めていざ追い出そうとした直線、モズカッチャンが前の進路を強引に捩じ込んでスペースが無くなる不利を受けた。そこからは全く追わずにゴールまで流す不完全燃焼の1戦となった。今回のレースは全くの度外視と見て次のレースに期待したい。
札幌記念直前
4月の大阪杯以来となるミッキースワローだが、休み明けという感覚は皆無だ。菊沢氏が何時も通り、自ら騎乗して追い切り同馬の仕上がり具合をチェック。『重たければもう少しやっても良いかなと思っていたが、想像以上に動けていた様子。走りがしっかりして来たね』と満足行った表情で取材に受け答えをしていた。ここであっさり勝ち切る様なら、秋のGⅠ連戦で念願のタイトル獲得もグッと近付いて来るだろう。横山典弘騎手の手腕にも注目だ。
大阪杯直後
2018年04月01日 大阪杯 芝2000m 阪神競馬場
1着:スワーヴリチャード 牡4 (M.デムーロ)
2着:ペルシアンナイト 牡4 (福永祐一)
3着:アルアイン 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:58.2(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
2着:ペルシアンナイト 牡4 (福永祐一)
3着:アルアイン 牡4 (川田将雅)
レースタイム:1:58.2(良)
レース上がり3ハロン:34.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.1
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動画でも分かる様に1番枠で発馬の立ち遅れ、そこで無理をせず道中は最後方からの追走となったミッキースワロー。当然、内回りコースで馬群は密集する為、上がって行くと外を回らざるを得なくなってしまう。スワーヴリチャードが前半から動いた様にペースはスロー、隊列が動き出せば自身も脚を使って位置を押し上げる。最後の直線でも一応の格好は付けて追い込んで来るが、スムーズさを欠いた分完全には伸び切れなかった印象だ。結果、ヤマカツエースに差し返されて5着入線という形となった。
AJCC直後
2018年01月21日 AJCC 芝2200m 中山競馬場
1着:ダンビュライト 牡4 (M.デムーロ)
2着:ミッキースワロー 牡4 (横山典弘)
3着:マイネルミラノ 牡5 (荻野極)
レースタイム:2:13.3(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
2着:ミッキースワロー 牡4 (横山典弘)
3着:マイネルミラノ 牡5 (荻野極)
レースタイム:2:13.3(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
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スタートで後手を踏んだミッキースワローは内枠という事もあり無理せず外目に出して後方追走を選択。マイネルミラノが後続を引き離すも平均ペースで逃げるトリッキーな展開となり、隊列は思いもよらぬ縦長となった。3~4コーナーで慌てて前を捉えに行くも、番手の絶好位で進んだダンビュライトに出し抜けを食らってしまいゴール前で逃げるマイネルミラノを何とか捉えての2着惜敗を喫する。それでも上がりはダントツの最速、負けて尚強しの内容だけに大阪杯は巻き返しが期待出来るだろう。
セントライト記念直後
2017年09月18日 セントライト記念 芝2200m 中山競馬場
1着:ミッキースワロー 牡3 (横山典弘)
2着:アルアイン 牡3 (C.ルメール)
3着:サトノクロニクル 牡3 (武豊)
レースタイム:2:12.7(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
2着:アルアイン 牡3 (C.ルメール)
3着:サトノクロニクル 牡3 (武豊)
レースタイム:2:12.7(良)
レース上がり3ハロン:34.0
勝ち馬上がり3ハロン:33.4
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2走前に勝利したセントライト記念では心配された出遅れも無く道中は中団から徐々に進出したミッキースワロー。直線コースでは皐月賞馬アルアインを一瞬で抜き去り、更に突き放す強い内容で重賞初制覇を飾っている。AJCCと同舞台である中山芝2200mは未勝利戦含めて無敗と相性の良いコース。今回もあの時と同じ走りが出来れば、グランプリホースのゴールドアクターと言えども何ら怖くない。ここを勝てば大阪杯、天皇賞春のビッグタイトルが目前にやって来るだろう。
プロフィール
地味な血統ながらセレクトセールでは野田みづき氏のお眼鏡にかない、2600万円という破格の値で取引きされたミッキースワロー。当時から馬体の良さは目を惹くものがあったが、古馬になってよりそのフォルムに磨きがかかり見栄えだけなら現役でも屈指の存在となっている。比例する様にキレ味も鋭さが増し、セントライト記念ではあのアルアインを置き去りにしている。当然ながら、トーセンホマレボシの代表産駒に成り得る器。
血統背景
トーセンホマレボシ | ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ウインドインハーヘア | Alzao | ||
Burghclere | |||
エヴリウィスパー | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
クラフテイワイフ | Crafty Prospector | ||
Wife Mistress | |||
マドレボニータ | ジャングルポケット | トニービン | カンパラ |
Severn Bridge | |||
ダンスチャーマー | Nureyev | ||
Skillful Joy | |||
ツィンクルブライド | Lyphard | Northern Dancer | |
Goofed | |||
デビルズブライド | Caro | ||
Satan's Pride |
兄弟馬
特になし
近親馬
血統評価:1.0pt
祖母、母兄にG12着馬がいるものの他には目立った血統背景はないので強調材料はない。
前評判
当歳時のセレクトセールで馬体に一目惚れした菊沢隆徳調教師がオーナーにお願いして落札してもらった程。それだけ幼駒の時から雰囲気は際立っていたのだろう。しかし、トモの弱さがネックとなりデビューは3歳の2月。本格化するのは古馬になってからだろう、とクラシックは諦めていたがそれでも素質の高さで春の時点で2勝と期待以上の走りを見せる。ここからどれだけの伸びシロがあるのか、本馬の走りに目が離せない。
馬名の意味
冠名+ツバメ
お馴染み、野田みづき氏の“ミッキー”に英単語のパターン。何故か分からないが、この冠名が付いた馬は走りそうな気がしてならない。その出自がほとんどノーザンファームなのだから当たり前の話ではあるが。
2着:ステイフーリッシュ 牡4 (中谷雄太)
3着:ミッキースワロー 牡5 (菊沢一樹)
レースタイム:1:59.5(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.5