2戦連続で上がり最速をマーク

 

2018年08月11日 3歳上500万下 芝1600m 新潟競馬場

1着:ミカリーニョ 牝3 (福永祐一)
2着:アシェット 牝3 (武士沢友治)
3着:オルトルート 牝3 (丸田恭介)

レースタイム:1:33.2(良)
レース上がり3ハロン:34.9
勝ち馬上がり3ハロン:33.5
 
スタートから行き脚が付かず、道中は例によって後方からの位置取りとなったミカリーニョ。それでも慌てず追走、前がやや飛ばし気味に逃げた事もあり打って付けの展開に。4コーナーで外目をグーッと上がって行くと、直線入り口では前を完全射程圏内に入れラストスパート。そこから一気に加速すると、上がり33秒台の脚を使ってあっさりと差し切り2勝目を飾った。ここ2戦の末脚は安定の傾向にあり、いよいよ眠れる能力が全開の時を得る。
 

ラスト200mで一気に加速!!

 

2017年10月29日 2歳未勝利 芝1600m 東京競馬場

1着:ミカリーニョ 牝2 (C.ルメール)
2着:モルフェオルフェ 牝2 (北村宏司)
3着:ジョブックコメン 牝2 (吉田豊)

レースタイム:1:39.1(不良)
レース上がり3ハロン:36.8
勝ち馬上がり3ハロン:36.1
 
スタートから行き脚の付かないミカリーニョ。それでも中団から徐々に押し上げつつ、直線コースでは先団に取り付けた。が、逃げ馬モルフェオルフェが5馬身以上先で悠々と抜け出しセーフティリードを広げている。到底届きそうにない間隔だったが、ミカリーニョは最後の200mで驚異的な末脚を披露。ディープインパクト産駒ではないが、最後の数完歩は間違いなく飛んでいた。
 

前走は3着以下に3馬身差

 
フォームに躍動感のあるミカリーニョ

フォームに躍動感のあるミカリーニョ

via google imghp
 
新馬戦はブレの無い走りで鮮やかに直線抜け出したが、その内からダノングレースが強烈な末脚で差し切る事故の様なレースだった。それでも3着には3馬身突き離してる事を考えると能力が抜けているのは手に取って分かる。行く行くは重賞戦線、もしくはクラッシク候補に名を連ねて来るであろう逸材だけに、今回の未勝利戦は決して負けてはいけないレースだろう。注目の1戦は京都日曜3Rのマイル戦だ。
 

負けてなお強しの内容

 

2017年08月19日 2歳新馬 芝1500m 札幌競馬場

1着:ダノングレース 牝2 (蛯名正義)
2着:ミカリーニョ 牝2 (C.ルメール)
3着:ドラゴンハート 牡2 (木幡初也)

レースタイム:1:30.5(良)
レース上がり3ハロン:36.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.8
 
発馬は普通に出るもやや押し気味で追走する流れ。それでもしっかりと付いて行き4コーナーでは早くも先団に取り付く。直線コースではいち早く抜け出して完全な勝ちパターンに持ち込んだが、内からダノングレースにすくわれる形となってしまった。イメージ的には良い脚を長く使うタイプで今日の様な瞬発力型に差し切られてしまうケースもある。距離はもっとあった方が良く、気は早いが来年の最大目標はオークスとなるのではないだろうか。ポテンシャルは非常に高い。
 

大人しい性格で素直

 
品のある落ち着いた顔つきのミカリーニョ

品のある落ち着いた顔つきのミカリーニョ

via google imghp
 
姉ミスエルテはその類まれな能力と共に、狂気的な荒い性格が災いしてポテンシャルを発揮出来ないまま春のクラシックを終えてしまった。一方で比較的大人しい産駒の多いハーツクライを父に持つミカリーニョはその心配は要らなそうである。潜在能力は確かなものがあるミスエーニョの仔だけに、距離適性も延びよりクラシック戦線に乗って行けそうな雰囲気が十分に伝わって来る。新馬戦でのパフォーマンス次第では姉以上の評価も得られるのではないだろうか。乞うご期待。
 

ミカリーニョ

 
ミカリーニョ(ミスエーニョ2015)

ミカリーニョ(ミスエーニョ2015)

牝馬

父馬:ハーツクライ
母馬:ミスエーニョ
母父:Pulpit
所属:木村哲也厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:6戦2勝(2-2-0-2)
主な戦績:3歳上500万下など
via google imghp
 
少し腹回りがボテッとしているが、それ以外のバランスは悪くない。ハーツクライ産駒なのでまだ本格は先の様な感じだが、現段階でも実戦に行ってすぐに動けそう。何より姉のミスエルテがデビューから驚愕のパフォーマンスで2連勝したイメージが離れず、本馬のキレも相当なものがありそう。夏の札幌開催を目標にしている。馬体重は春の取材時点で446kg。
 

血統背景

 
ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス トニービン カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
ミスエーニョ Pulpit A.P.Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Preach Mr.Prospector
Narrate
Madcap Escapade ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Sassy Pants Saratoga Six
Special Portion


 

兄弟馬

 
ミスエルテ(ミスエーニョ2014)

ミスエルテ(ミスエーニョ2014)

牝馬

父馬:フランケル
母馬:ミスエーニョ
母父:Pulpit
所属:池江泰寿厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング

通算成績:10戦2勝(2-0-0-8)
主な戦績:ファンタジーステークスなど
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:1.0pt

 
牝系は代々米GⅠ馬で近親にもGⅠがおり、フランケル産駒の姉ミスエルテも伸び悩んでいるものの大物感があったので日本種牡馬にかわる当馬のパフォーマンスはかなり期待できるところではあるがファミリーに日本実績馬がいない点はマイナスポイントではある。
 

前評判

 
『フットワークの大きい動きで如何にも瞬発力がありそう。気性もミスエルテより大人しくて、血統含めて距離も持ちそうですね』との事。『馬体は450kg前後だけど、牧場で見た感じはもっと大きく見えた。初見でビビッと来るくらいに雰囲気のあった馬。秋くらいを目標にじっくり進めたいね』とは管理予定の木村調教師の弁。これは大物の可能性も。
 

馬名の意味

 

私の恋人(スペイン語)

 
母名、姉名より連想。この一族は『ミ◯◯』のシリーズで繋がって行きそう。

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