摩耶ステークス直前

 
米遠征で馬が逞しくなって戻って来たマスターフェンサー

米遠征で馬が逞しくなって戻って来たマスターフェンサー

via google imghp
 
犬山特別で米クラシックへの挑戦は無駄ではななかった事を証明して見せたマスターフェンサー。レベルの比較は難しいものの、先ずもって日本競馬でも重賞が狙える位置にいるのは間違いない。向こうの競馬で最後方から上がり最速の脚を使っている様に、控えればかなりのパフォーマンスを出せるタイプ。しかし、それでは一線級と戦っていけないのも福永騎手は承知の上だろう。前走同様、前に行ってどれだけ弾けられるかに注目したい。
 

犬山特別直後

 

2019年11月30日 犬山特別 ダート1900m 中京競馬場

1着:マスターフェンサー 牡3 (福永祐一)
2着:ララメダイユドール 牡5 (中井裕二)
3着:マンハッタンロック 牡5 (菱田裕二)

レースタイム:1:59.0(良)
レース上がり3ハロン:36.9
勝ち馬上がり3ハロン:36.7
 
スタートから押して前に付けて行ったマスターフェンサーは道中3番手からの追走となった。逃げたシゲルポインターがスローペースで逃げる中しっかりと折り合い脚を溜め、外目を上手くレースの流れに乗って直線コースへ。確かな脚取りで単独先頭へ躍り出ると、トップハンデながらも圧巻の上がり最速で2着以下に3馬身差を付ける走り。アメリカ遠征からの帰国初戦で難しい臨戦過程だったが、しっかりと勝ち切らせた陣営陣の仕上げもお見事だった。
 

ベルモントダービー直前

 
芝に戻り海外GⅠ制覇を目論むマスターフェンサー

芝に戻り海外GⅠ制覇を目論むマスターフェンサー

via google imghp
 
ベルモントステークスではペース次第で差し切りまであったと思われるマスターフェンサー。競馬の世界でタラレバを言ってもキリがない事は分かっているが、それでも日本競馬がダートでもアメリカの舞台で互角に戦える事の証明には十分な内容だった。そして、今回は何と芝のベルモントダービーに参戦。鞍上にはダービージョッキーになりたての浜中俊騎手がスタンバイしている。出走は現地6日(日本時間7日)にスタート。
 

ベルモントステークス直後

 

2019年6月9日 ベルモントステークス ダート2400m ベルモントパーク競馬場

1着:サーウィンストン 牡3 (J.ロザリオ)
2着:タシトゥス 牡3 (J.オルティス)
3着:ジョービア 牡3 (J.レスカーノ)

レースタイム:2:28.30(良)
レース上がり3ハロン:不明
勝ち馬上がり3ハロン:不明
 
スタートしてすぐ後ろに下げて行ったマスターフェンサー。動きを見る限り、陣営の思惑通りといった戦法だろう。但し想定外だったのは極端なスローペースになった事。これにより、前はかなり楽なレース展開となって馬群も団子状態。動くに動けないマスターフェンサーは直線で大外から一気に加速してゴール前で強襲。しかし、時既に遅く5着に入るのが精一杯だった。最後の脚色を見る限り、レースが普通に流れていればもっと上の着順も目指せただろう。
 

ベルモントステークス直前

 
ベルモントステークスに向け調整を続けるマスターフェンサー

ベルモントステークスに向け調整を続けるマスターフェンサー

via google imghp
 
ケンタッキーダービーの直線では一番の脚を見せて6着まで詰めたマスターフェンサー。何と計測した上がりは歴代でも史上2番めの速さだったらしい。こちらの想像以上にパフォーマンスを上げ、アメリカでのダート適性の高さを示した本馬。道中の追走を見ても距離が長くなるのはプラス材料だろうし、ジャスタウェイ産駒だけにスタミナ面は心配ない筈。後は展開など上手くハマれば、ラニが3着に入った時よりも興奮のゴール前が見られるかもしれない。
 

3歳500万下直後

 

2019年1月14日 3歳500万下 ダート1800m 京都競馬場

1着:マスターフェンサー 牡3 (浜中俊)
2着:ワシントンテソーロ 牡3 (岩田康誠)
3着:スズカカナロア 牡3 (松山弘平)

レースタイム:1:53.4(良)
レース上がり3ハロン:38.0
勝ち馬上がり3ハロン:37.4
 
道中は前を見れる位置取りで5番手追走のマスターフェンサー。4コーナーで徐々に進出して行くと、先に抜け出しを図ったワシントンテソーロをあっさりと捉え、最後は1馬身以上の着差を付けて完勝。ここでは役者が違うと言わんばかりの走りで連勝を飾り堂々とオープン入りを果たした。鞍上の浜中騎手も同馬の力を信頼しての騎乗だった。が、まだ心身ともに幼い部分が随所に見られ今後の成長ぶりにも目を離せない。
 

マスターフェンサー

 
マスターフェンサー(セクシーザムライ2016)

マスターフェンサー(セクシーザムライ2016)

牡馬

父馬:ジャスタウェイ
母馬:セクシーザムライ
母父:Deputy Minister
所属:角田晃一厩舎(栗東)
生産:三嶋牧場
馬主:吉澤克己

通算成績:10戦3勝(3-2-0-5)
主な戦績:犬山特別など
via google imghp
 
初年度から2頭立て続けにダートのオープンクラスを輩出した母セクシーザムライ。余程の繁殖能力なのだろう、エンパイアメーカー産駒だけは気性面含めて外れに終わったが、今回のジャスタウェイ産駒であるマスターフェンサーもダートで相当活躍出来そうな予感。とにかく生涯でたった2勝に終わるレベルでは無く、いずれは重賞レースにも顔を出して来るであろう存在だ。
 

血統背景

 
ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス
シビル Wild Again Icecapade
Bushel-n-Peck
シャロン Mo Exception
Double Wiggle
セクシーザムライ Deputy Minister Vice Regent Northern Dancer
Victoria Regina
Mint Copy Bunty's Flight
Shakney
Powder Broad Brush Ack Ack
Hay Patcher
Charette Chief's Crown
Northern Sunset


 

兄弟馬

 
トップディーヴォ(セクシーザムライ2012)

トップディーヴォ(セクシーザムライ2012)

牡馬

父馬:キングカメハメハ
母馬:セクシーザムライ
母父:Deputy Minister
所属:昆貢厩舎(栗東)
生産:細川農場
馬主:紅露純

通算成績:33戦6勝 (6-7-3-17)
主な戦績:BSN賞など
via google imghp
 
エポック(セクシーザムライ2013)

エポック(セクシーザムライ2013)

牡馬

父馬:ヴァーミリアン
母馬:セクシーザムライ
母父:Deputy Minister
所属:角田晃一厩舎(栗東)
生産:三嶋牧場
馬主:吉澤克己

通算成績:35戦5勝 (5-7-7-16)
主な戦績:河原町ステークスなど
via google imghp
 

近親馬

 
特になし
 

血統評価:3.3pt

 
ファミリーに日本実績馬は少ないが母の産駒としては血統構成からもダート馬で2/3が5勝以上と優秀な内容である。当馬もジャスタウェイ産駒とはいえダート馬のようであるし兄弟もダート馬としては期待出来る血統だろう。
 

前評判

 
デビュー前から稽古の動きには定評があり、芝の新馬でも人気を集めていた程。とは言え、キレる様な感じでは無く長く良い脚を使うタイプというのは明らか。結果、ダートでこその1頭であり、実際に転向後は圧倒的な強さで2連勝とすぐさまオープン入りを果たしている。少なくとも、兄のエポックやトップディーヴォあたりの活躍は見込めるだろう。
 

馬名の意味

 

剣豪

 
母名から連想してのネーミングだろう。

関連記事

関連タグ

著者