レーティングランキング|日本史上歴代最強マイル王編
適正Mの判断は難しく、マイルで強い馬は大体2000mでも通用するので適正Iにするべきかもしれないし、一方2000m以上が主戦場のディープインパクト等がマイルを走ったとしても彼らより上ではあるわけだが感覚として適正Mとしているにすぎない。120pt以上の馬は結局全て2000mでも強い馬となっているのがその証拠だろう。あとは適正Sとのわけかたも感覚的で微妙ではある。
TOPはモーリス。2000mでも十分強いがやはりマイルでは歴代最強確定の強さではないだろうか。長年トップであったタイキシャトルを軽く抜き去った世界クラスのマイル王である。続くのはタイキシャトル、こちらも充実してから2000m以上でパフォーマンスを見てみたかったし結果出せたはずだ。カンパニー、サッカーボーイ、ニホンピロウイナー、アグネスデジタルまでは、マイルにとどまらず地力だけで距離対応出来ていた格で現時点では歴代6強となっている。
現役馬でいくとグランアレグリアが古馬マイルG1で牝馬初のランクインを目指す。
TOPはモーリス。2000mでも十分強いがやはりマイルでは歴代最強確定の強さではないだろうか。長年トップであったタイキシャトルを軽く抜き去った世界クラスのマイル王である。続くのはタイキシャトル、こちらも充実してから2000m以上でパフォーマンスを見てみたかったし結果出せたはずだ。カンパニー、サッカーボーイ、ニホンピロウイナー、アグネスデジタルまでは、マイルにとどまらず地力だけで距離対応出来ていた格で現時点では歴代6強となっている。
現役馬でいくとグランアレグリアが古馬マイルG1で牝馬初のランクインを目指す。
順位 | 馬名 | 性生 | 適正 | 評価 | 変動 |
---|---|---|---|---|---|
1 | モーリス | 牡2011 | M | 125.8 | → |
2 | タイキシャトル | 牡1994 | M | 123.8 | → |
3 | カンパニー | 牡2001 | M | 123.3 | → |
4 | サッカーボーイ | 牡1985 | M | 122.8 | → |
5 | ニホンピロウイナー | 牡1980 | M | 121.3 | → |
6 | アグネスデジタル | 牡1997 | M | 120.3 | → |
7 | デュランダル | 牡1999 | M | 119.8 | → |
8 | トロットサンダー | 牡1989 | M | 119.0 | → |
9 | エアジハード | 牡1995 | M | 118.3 | → |
10 | ハットトリック | 牡2001 | M | 118.0 | → |
ランキング上位の最強馬を紹介
近年の活躍馬の中でも、取り分け圧倒的な存在感を見せていたモーリス。当初、2015年は年間無敗でマイルGⅠを4連勝。その後、ひと息入ったが引退前の天皇賞秋と香港Cでも驚異的な強さで圧勝し、適正距離の融通がきくところをアピール。個人的には2400mでも十分勝負出来るスタミナも持ち合わせていると思っているが、主戦場がマイルだっただけにカテゴリでは歴代マイル王のトップにランキングさせて頂いた。
完全無欠、と言う言葉がピッタリな程に欠点の無かったタイキシャトル。成績が表す様に13戦して11勝2着1回3着1回と文句無しのスコアを誇る名馬。名手岡部幸雄騎手して曰く、『強い馬は如何なる条件下でも強い』とさえ言わしめた程で、特に1998年の安田記念では初の不良馬場に見舞われたが問題もせずに1.3倍の圧倒的人気に応えた。スッと先行して直線では先頭、そこから上位の上がりを難なく繰り出すその姿はまさに絶対王者であった。
デビュー当初から高いパフォーマンスを見せていたカンパニー。しかし、歯車が噛み合わず不完全燃焼の競馬が数年も続き低迷していた中、転機が訪れたのは横山典弘騎手に乗り替わってからだった。これまで追い込み一辺倒だったのが一転、先行策から直線抜け出す競馬を覚えさせ能力が覚醒。晩年8歳時のラスト3走はあのウオッカに連勝するなどまさに神がかっていた。本レーティングはベストパフォーマンス時を採用しているので必然的に上位にランクインする。
成績は不安定だがマイルに限れば3戦3勝と鬼。最後の勝利となったマイルCSでは最後の直線だけで後続をアッという間に引き離す大楽勝だったのを鮮明に覚えている。しかし、特筆すべきは函館記念でのレコード1分57秒8と言う快時計だ。当時は洋芝で無かった為にこのタイムが出せるのだが、4歳(現3歳)時に古馬を相手にして持ったままの大楽勝なのだから一介の短距離馬でなかった事は容易に分かる。実際、種牡馬として菊花賞馬ナリタトップロードを輩出してのが何よりの証拠だろう。
昔ながらの競馬ファンからすると、最強マイラーと言えばニホンピロウイナーが先ず思い出されるのではないだろうか。マイル以下では18戦13勝着外1回のほぼ完璧な内容だ。逆に1800m以上になると急に格下にも負ける程に距離適性の分かりやすい馬。マイルCSを連覇した生粋の短距離馬で、河内洋騎手を背に颯爽と駆ける黒光りの姿が実に美しく印象的だった。冠名“ニホンピロ”の永遠の代表所有馬である。
正直、どのカテゴリーに入っても上位にランクインする稀代のマルチプレイヤーがアグネスデジタルだ。芝にダート、国内又は海外問わず短距離から中距離まで幅広い条件下でトップクラスの実績を誇る同馬。その中でも、計GⅠ6勝の内4勝を挙げたマイル戦に特化してランクインさせて頂いた。正直、個人的なベストレースはテイエムオペラオーを破った2001年の天皇賞秋なのだが…それ以外の中距離戦では香港Cでの勝利があるだけで、そう言う意味では本質的にマイラーか。
追い込み馬ランキングがあれば確実にトップランカーのデュランダル。それ程までに同馬のキレ味は凄いものがあった。一方で、名前通りにその脚質は諸刃の剣であり、成績に一定の安定感が無くレーティングとしてはやや他の上位馬と比べると地味めに映ってしまう。それでも個人的に、池添謙一騎手の騎乗した代表馬にオルフェーヴルよりもデュランダルの方が先に思い浮かぶ程の不思議な魅力のある馬だった。
地方馬出身ながら中央のGⅠを2勝したトロットサンダー。全盛期は全て最速上がりで追い込む稀代の名馬で、特にマイル戦に関しては地方時代も合わせて8戦8勝の無敗。生粋のマイラーだった。但し、アッという間に活躍してアッという間に去って行った印象があり長く政権を築いたタイプでも無かった。そう言う意味では出自から血統、成績に至るまで派手な競馬とは真逆の華やかな世界に無縁なキャラクターでもあった。※名義貸し事件で引退に追い込まれた説有り
1999年の安田記念では当時の最強馬グラスワンダーに土をつける大金星を挙げ、その実績以上に名前を売ったエアジハード。その年のマイルCSも制し、名実共にマイル王の称号を手にする事となるがそのレースを最後に引退してしまった。その他天皇賞秋でも3着に入線していた様に、中距離までは十分にこなせるスタミナも持ち合わせていただろう。願わくばその後の距離延長した中での活躍が見たかった1頭だ。馬名のカッコ良さは歴代でもNo.1。
成績通り、勝つか負けるかの両極端はハットトリック。それ故にファンが魅了される競馬を続け、当時特に人気の高かったペリエ騎手を背にマイルCSと香港マイルを連勝すると言う偉業を成し遂げたのである。今でこそ既定路線となっているこのローテーションだが、2000年過ぎの辺りではまだ海外遠征して勝利すると言うのは困難なハードルだったのだ。それを成し遂げた同馬と、現在名トレーナーである角居調教師の手腕による所が大きいだろう。
まとめ
以上が歴代史上最強マイル王のランキングまとめ。
これまでタイキシャトルが不動のトップをキープしていたが、モーリスの出現によりその座が陥落した。しかし、モーリスが相手なら恐らく競馬ファンは全員納得だろう。同馬の全盛期のパフォーマンスは間違いなく世界No.1。勿論、条件や展開などで上下動するレーティングではあるが、それでもラストランの香港Cなどは誰も勝てないのではと思う様なレベルだった。
今回の採点ではあくまでも当サイト記者陣の個人的な見解やイメージ込みの数値が反映されているので、他メディアのランキングとは全く違った結果となっている。その点はご理解頂いた上で各馬の評価などを参考にして頂きたい。
これまでタイキシャトルが不動のトップをキープしていたが、モーリスの出現によりその座が陥落した。しかし、モーリスが相手なら恐らく競馬ファンは全員納得だろう。同馬の全盛期のパフォーマンスは間違いなく世界No.1。勿論、条件や展開などで上下動するレーティングではあるが、それでもラストランの香港Cなどは誰も勝てないのではと思う様なレベルだった。
今回の採点ではあくまでも当サイト記者陣の個人的な見解やイメージ込みの数値が反映されているので、他メディアのランキングとは全く違った結果となっている。その点はご理解頂いた上で各馬の評価などを参考にして頂きたい。
父馬:スクリーンヒーロー
母馬:メジロフランシス
母父:カーネギー
所属:堀宣行厩舎(美浦)
馬主:吉田和美
生産:戸川牧場(日高町)
通算成績:18戦11勝(11-2-1-4)
主な戦績:2105年安田記念、マイルCS、香港マイル、2016年チャンピオンズマイル、天皇賞秋、香港Cなど