丹頂ステークス直前
今年の入って4戦、全て連対中のマイネルヴンシュ。まさにステイゴールド産駒らしい成長曲線の描き方でメキメキと力を付けて来ている1頭だ。長距離戦は番組が少なく、夏の間で言えばこの丹頂ステークスはステイヤー達にとって格好の目標となる。格上挑戦は他にもいるが、やはり本馬の菊花賞4着という実績はその中でも箔が付く訳である。早め早めの競馬で実力馬たちの隙を付く競馬なら十分に太刀打ち可能ではないだろうか。
グリーンステークス直後
2019年6月2日 グリーンステークス 芝2400m 阪神競馬場
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スタートからしごいてある程度のポジションを取りに行ったタイセイトレイル。切れる脚が無い事は百も承知の上、不良馬場の菊花賞で4着に入った持ち前のスタミナを武器に4コーナーから早めに動いて行ってタフな1戦を自ら演出。直線では早め先頭で抜け出すも、外からタイセイトレイルが迫って来て馬体を並べる競り合い。最後はアタマ差かわされて2着に負けるものの、3着以下は5馬身も突き放しており同条件なら次戦でも期待大。いずれは長距離重賞でも活躍が見込める1頭だ。
マイネルヴンシュ
全姉に4勝をあげたマイネオーラム、半兄には弥生賞勝ち馬コスモオオゾラがいるラフィアン軍団の屋台骨とも言える一族出身のマイネルヴンシュ。母系は同クラブの繁殖牝馬の中でも優秀な部類で、Lomond→Machiavellian→コマンダーインチーフと非常に理想的な代重ねだ。特にLomondは名種牡馬シアトルスルーの半弟で、Northern Dancerの直仔という点においては血統だけで言えばこちらの方が良血にあたる。そういう意味でも母の繁殖力は納得のひと言であり、ステイゴールド産駒なら長距離重賞も優に狙える。
血統背景
ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | Sanctus | |
Doronic | |||
ダイナサッシュ | ノーザンテースト | ||
ロイヤルサッシュ | |||
マイネシャローナ | コマンダーインチーフ | ダンシングブレーヴ | Lyphard |
Navajo Princess | |||
Slightly Dangerous | Roberto | ||
Where You Lead | |||
ザナック | Machiavellian | Mr.Prospector | |
Coup de Folie | |||
Once in My Life | Lomond | ||
No Disgrace |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.0pt
当馬で兄弟3頭目の活躍馬だが特にマイネルオーラムと同じステイゴールド産駒に限定した場合、期待してもよいのかもしれない、はしっていない馬も多いので血統背景からの強調材料としては弱い。
前評判
上にコスモオオゾラ、マイネオーラムという重賞級の2頭がいた事から、ラフィアンでは高値となる5000万円で募集されたマイネルヴンシュ。デビュー当初は力を出し切れなかったが、ステイゴールド産駒らしく徐々に頭角を現し、やはり長距離戦線で開花した。3歳時の菊花賞ではキセキやクリンチャー相手に4着と大接戦の好走。結果として、本馬も重賞実績を挙げる事で母系の優秀さを身をもって証明して見せている。
馬名の意味
冠名+願い事(ドイツ語)
マイネル軍団は走ればそれなりに耳に馴染んでくる馬名が多い。
2着:マイネルヴンシュ 牡5 (国分恭介)
3着:ノチェブランカ 牝4 (浜中俊)
レースタイム:2:27.0(良)
レース上がり3ハロン:35.8
勝ち馬上がり3ハロン:35.5