黄菊賞直後

 
2019年11月10日 黄菊賞 芝2000m 京都競馬場

2019年11月10日 黄菊賞 芝2000m 京都競馬場

1着:シンプルゲーム 牡2 (津村明秀)
2着:ポタジェ 牡2 (C.スミヨン)
3着:トウカイデュエル 牡2 (武豊)

レースタイム:2:02.1(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:34.7
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今回の黄菊賞はスタートを決めて道中もスムーズに5~6番手を追走しながらレースの流れに乗ったポタジェ。実に理想的なペースの中で差し脚に期待しながら後半に入って行くも、後方から一気に捲り上がって行ったシンプルゲームに先手を切られ、後手に回った中で直線は盛り返す走り。最後はシンプルゲームに並びかけてゴールは併入するも僅かにハナ差及ばず2着に惜敗。痛い勝ち星を落とした印象だ。
 

黄菊賞直前

 
しっかり乗り込まれ動きは良化を遂げているポタジェ

しっかり乗り込まれ動きは良化を遂げているポタジェ

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いよいよポタジェが重要な2戦目を迎える。来年のクラシック戦線を戦い抜く上で、この昇級戦となる黄菊賞は是が非でも勝っておきたい1戦。賞金確保に加えて、京都の2000mである程度の決め手を披露せねばいけない。少頭数でスローペースとなる事は必至、勝ち切るには上がりで33秒台を求められるが、ここで結果を出せないとなるとこの先の強豪とも渡り歩いてはいけないだろう。願わくばそのレース展開でも後続をおいでおいでする様な圧倒的なパフォーマンスなら期待値は一気に上昇する。鞍上はC.スミヨン騎手がスタンバイ。
 

2歳新馬直後

 

2019年9月29日 2歳新馬 芝1800m 中山競馬場

1着:ポタジェ 牡2 (川田将雅)
2着:ハーレムシャドウ 牡2 (福永祐一)
3着:ドリームメッセージ 牡2 (丸山元気)

レースタイム:1:50.1(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:34.6
 
大きく立ち遅れてしまったポタジェは1~2コーナーまで最後方からレースを進めて行った。途中で外めに持ち出すと、向こう正面で一気に前へ押し上げ好位まで。4コーナーでジワッとエンジンをかけ出すと、直線では豪快に突き抜けてデビュー戦を危なげなく初白星を飾っている。さすがの良血馬という走りで、まだまだ子供っぽさが残っており馬体面含めて心身の成長が伴ってくればかなりの競走馬になる可能性は十二分だ。
 

2歳新馬直前

 
エタリオウと併せて先着して見せたポタジェ(左)

エタリオウと併せて先着して見せたポタジェ(左)

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さすがにこの血統、厩舎、オーナー、鞍上という事になれば初戦から度肝を抜くパフォーマンスを期待しても良いだろう。マンハッタンカフェで重賞クラスを輩出した母ジンジャーパンチにディープインパクトを掛け合わせたポタジェ。全兄姉もしっかりと勝ち上がっており、これでデビュー戦惨敗を喫する様な産駒は出ない筈だ。後は友道厩舎の腕の見せ所だが、金子オーナーのお眼鏡にかなっているのだから夢見るはGⅠタイトルか。
 

ポタジェ

 
ポタジェ(ジンジャーパンチ2017)

ポタジェ(ジンジャーパンチ2017)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ジンジャーパンチ
母父:Awesome Again
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:2戦1勝(1-1-0-0)
主な戦績:2歳新馬
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2018年のセレクトセールにおいて金子真人氏が1億9000万円で落札したポタジェ。半姉に重賞4勝、怪物と謳われたルージュバックがいる血統である。父がディープインパクトになって上位互換された様なイメージだが、3つ上の全姉が余り走っていないのは気掛かりな点。とは言え、神馬眼を持つ金子氏のお眼鏡に適った本馬だけにそれ以上の期待値が掛かってくるのは無理もない。馬体重は春の段階で480kg。
 

血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
ジンジャーパンチ Awesome Again Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Primal Force Blushing Groom
Prime Prospect
Nappelon Bold Revenue Bold Ruckus
More Revenue
Sally Go Gray Wise Exchange
Surreptitious


 

兄弟馬

 
ルージュバック(ジンジャーパンチ2012)

ルージュバック(ジンジャーパンチ2012)

牝馬

父馬:マンハッタンカフェ
母馬:ジンジャーパンチ
母父:Awesome Again
所属:大竹正博厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム

通算成績:18戦6勝(6-2-0-10)
主な戦績:毎日王冠、オールカマーなど
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近親馬

 
特になし
 

血統評価:2.5pt

 
母は米G1馬で、当馬の兄弟はほぼ全馬勝ち上がっているものの活躍馬はルージュバックのみ。特に当馬と同じディープインパクト産駒はふるっていない結果が続いているだけにここも半信半疑。ファミリーに日本実績馬もいないので強調材料としては弱い。
 

前評判

 
姉ルージュバックも余り使い込めなかった様に、一族的に体質の弱さが少しネックにはなって来そうな雰囲気もある。特にその点、金子氏がクラシックに向けて躍起になるタイプでも無いだけに、じっくり使われると使い出しが遅くなるか、もしくは1戦毎の感覚が異様に開くという可能性も否定は出来ないだろう。それでも馬自身のポテンシャルは非常に高そうで、育成スタッフも隠された“ギア”があるとコメントしていた。金子-友道の黄金ラインがまたしてもタイトル獲得なるか。
 

馬名の意味

 

家庭菜園(フランス語)

 
金子氏らしいネーミング、遂に流行りはハワイからフランス語へ?

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