グッドラックハンデキャップ直後

 
2019年12月21日 グッドラックハンデキャップ 芝...

2019年12月21日 グッドラックハンデキャップ 芝2500m 中山競馬場

1着:ボスジラ 牡3 (C.ルメール)
2着:サトノラディウス 牡3 (O.マーフィー)
3着:ノーチカルチャート 牡3 (鮫島克駿)

レースタイム:2:34.0(良)
レース上がり3ハロン:35.9
勝ち馬上がり3ハロン:35.4
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道中外から先行集団の一角に取り付けたボスジラ。一列前で追走するサトノラディウスをマークする走りでレースを運んで行った。ペースは平均的な流れで中山特有のタフなパワー勝負の展開、ズブいタイプのボスジラにとってはベストな条件が揃ったと言っても過言ではないだろう。4コーナーから長く脚を使って加速して行くと、最後の直線ではサトノラディウスとの一騎打ちを見事に競り勝ち1勝クラスから連勝でグッドラックハンデキャップを制圧した。
 

グッドラックハンデキャップ直前

 
オフは厩務員に懐いて可愛いボスジラ

オフは厩務員に懐いて可愛いボスジラ

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金子真人氏ゆかりの血統であるミスパスカリ一族のボスジラ。上には重賞馬、近親にはあの名馬クロフネがいる血統だけに目指すべきは重賞タイトルの舞台だろう。今回のグッドラックハンデキャップ(2勝クラス)で足踏みをしている様な存在ではない。特に中山2500mのコースは本馬にとって打って付けの条件であり、ここはC.ルメール騎手鞍上も含めて凡走は許されない。
 

3歳上1勝クラス直後

 
2着に4馬身差を付ける圧勝を飾ったボスジラ

2着に4馬身差を付ける圧勝を飾ったボスジラ

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レースでは向こう正面まで逃げ馬の2番手でレースを進めていたが、3コーナー付近から先頭に立ち流れを作り直す1戦となったボスジラ。そのまま手応え良く直線コースを迎えると、後続を楽に突き放し最後は流す余裕を見せあっさりと昇級戦を突破して見せた。2着以下とは能力というよりも、距離適性の違いで差を付けたイメージだろう。ローテーション的に厳しいかもしれないが、少しハードな日程でも菊花賞を目指して欲しいステイヤータイプだろう。
 

葉牡丹賞直前

 
サトノラディウスとの2頭出しとなった国枝厩舎。管理する国枝氏は『兄が菊花賞で結果を出している様に奥手のタイプ。長距離の番組が少ないから自ずとここになったけど、この後は来年に備えるつもり』とコメント。つまり、年内最後のレースという事は厩舎としてもお釣りのない仕上げをして来ているのではないだろうか。鞍上も戸崎圭太騎手に乗り替わり勝負気配が漂う。ここは積極的に狙って行って良い。
 

芙蓉ステークス直後

 

2018年09月23日 芙蓉ステークス 芝2000m 中山競馬場

1着:ミッキーブラック 牡2 (C.ルメール)
2着:ボスジラ 牡2 (田辺裕信)
3着:カイザースクルーン 牡2 (石川裕紀人)

レースタイム:2:01.3(良)
レース上がり3ハロン:35.4
勝ち馬上がり3ハロン:35.2
 
想像よりも前目に付けれる出脚の良さを見せたボスジラ。道中もスムーズに追走していたが、向正面でミッキーブラックが一気にペースアップした際に取り残されてポジションを悪くしてしまった。そのまま団子状態で直線に入ると、前のミッキーブラックとカイザースクルーンが壁になり抜け出せないシーンも。最後はバラけてから猛烈な追い込みで2着にあがるも時既に遅し。鞍上の田辺裕信騎手もその不器用さに嘆く1戦となった。
 

芙蓉ステークス直前

 
田辺裕信騎手が継続騎乗するボスジラ

田辺裕信騎手が継続騎乗するボスジラ

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晩成血統でまだ本格化も先であろうボスジラ。が、ポテンシャルが高い事は兄弟を見ても明らかで今回の芙蓉ステークスを勝利すれば春のクラシック戦線に一応の軌道を乗せる事が出来る。賞金面で無理せず番組を決めれるため、馬の成長を最優先で調整が進められる。上のマウントロブソン、ポポカテペトルは使いながらどんどん力を付けて行ったが、弟はエリートコースを歩みつつ3冠タイトルを狙いに行くかもしれない。いずれにせよ、芙蓉ステークスの結果次第だろう。
 

2歳新馬直後

 

2018年07月21日 2歳新馬 芝2000m 福島競馬場

1着:ボスジラ 牡2 (田辺裕信)
2着:コルク 牡2 (丸田恭介)
3着:ゲインスプレマシー 牡2 (内田博幸)

レースタイム:2:04.6(良)
レース上がり3ハロン:36.7
勝ち馬上がり3ハロン:36.6
 
好発から逃げ馬の直後を追走したボスジラ。向正面では外目に進路を確保すると、4コーナー時点で持ったまま進出。直線早めに先頭へ立つと、外からコルクが並びかけ一旦は抜かれそうな勢いで追い出しに掛かった。しかし、この一族はキレこそ無いが並ばれると抜かせない根性の塊。そこから更にギアを入れて加速すると、やはりキッチリとリードは保って堂々と1着でゴールを切った。ズブさもあり、使われてこその馬でここからどんどんパフォーマンスが上がって行くだろう。
 

2歳新馬直前

 
管理する国枝栄氏も『ディープインパクトだけど、むしろスタミナがあって持続型だね』とのコメントを残している。仰せの通り、上の兄弟も全てが厳しい競馬でタフさ勝負となった時に力を発揮して来た。これはやはり叔父にクロフネを持つ母系の血が色濃く出ているのだろう。そういう意味でも新馬に福島コースを使うというのは大正解。稽古は目立たないが実戦に行って良いタイプ、これも一族共通の傾向である。
 

ボスジラ

 
ボスジラ(ミスパスカリ2016)

ボスジラ(ミスパスカリ2016)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ミスパスカリ
母父:Mr. Greeley
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:7戦3勝(3-2-0-2)
主な戦績:グッドラックハンデキャップなど
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血統背景

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
ミスパスカリ Mr.Greeley Gone West Mr.Prospector
Secrettame
Long Legend Reviewer
Lianga
ブルーアヴェニュー Classic Go Go Pago Pago
Classic Perfection
Eliza Blue Icecapade
コレラ


 

兄弟馬

 
マウントロブソン(ミスパスカリ2013)

マウントロブソン(ミスパスカリ2013)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ミスパスカリ
母父:Mr.Greeley
所属:堀宣行厩舎(美浦)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:13戦5勝(5-2-0-6)
主な戦績:スプリングステークスなど
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ポポカテペトル(ミスパスカリ2014)

ポポカテペトル(ミスパスカリ2014)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ミスパスカリ
母父:Mr.Greeley
所属:友道康夫厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:17戦5勝(5-1-1-10)
主な戦績:菊花賞3着など
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近親馬

 
クロフネ(ブルーアヴェニュー1998)

クロフネ(ブルーアヴェニュー1998)

牡馬

父馬:フレンチデピュティ
母馬:ブルーアヴェニュー
母父:Classic Go Go
所属:松田国英厩舎(栗東)
生産:Nicholas M.Lotz(米)
馬主:金子真人ホールディングス

通算成績:10戦6勝(6-1-2-1)
主な戦績:NHKマイルカップ、ジャパンカップダートなど
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血統評価:2.5pt

 
クロフネの半妹である母の産駒としては、父がディープインパクトの牡馬だと全馬勝ち上がっており半分がクラシックにのっているのである程度信用していいだろう。ただそれ以外の強調材料はない。
 

前評判

 
デビュー前ではあるが、モッサリとした大跳びのフットワークで走る姿が容易に想像できる。スピードに乗るまでの時間が長そうで最初の内は押し気味の追走になるかもしれないだろう。とは言え、スタミナは豊富でとにかくバテないのが強み。少々の強引な競馬は許容範囲内で、ガンガン走っても使い減りしない一族なので開花前から早めにデビューするのは得策と言える。
 

馬名の意味

 

石灰で出来た白亜の大地(カザフスタン)

 
金子真人氏お得意の海外地名シリーズ。最初は『?』と思う馬名でも、不思議な事に走って来ると耳馴染みが良くなって来るのである。

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