朝日杯フューチュリティステークス直前
新潟2歳ステークス2着、デイリー杯2歳ステークス3着と重賞で善戦を続けるペールエール。いずれも勝ち馬はGⅠの舞台で人気を背負うクラシックの有力候補である。本馬自体もすぐにタイトルに手が届く実力はあるものの、どちらかと言えば詰めが甘いタイプかもしれない。その部分を相殺、補うという意味でも今回の鞍上は非常に魅力的で、ジャパンカップでのスワーヴリチャードの様にこれまでが嘘の様な走りを見せてくれる可能性は十分。
デイリー杯2歳ステークス直後
2019年11月9日 デイリー杯2歳ステークス 芝1600m 京都競馬場
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内からコルテジアがハナに立つも、ペールエールもスピードの違いからほぼ並び掛けて先頭へ立つ勢いで2番手を追走。ペースも早々に落ち着いて35秒台の入りとなり、理想的な展開となった1戦。しかし、遅い流れを嫌ったサクセッションが4コーナーで強引に先頭へ躍り出ると、それに吊られてペールエールも早めに脚を使わないといけなくなってしまった。直線に入ってある程度の見せ場は作るものの、その動き出しが最後は影響してレッドベルジュール以下に脚元をすくわれる形で3着に終わっている。
デイリー杯2歳ステークス直前
新潟2歳ステークス3着馬ビッククインバイオがアルテミスステークスで、4着のクリアサウンド先週のファンタジーステークスでいずれも馬券に絡む走りを見せて好走。つまりは、その更に1馬身以上前にいたペールエールが今回のデイリー杯2歳ステークスで凡走するイメージが湧かないのである。ウーマンズハートの強さばかりがクローズアップされているが、実を言えば最も王道の競馬で抜け出しを図ったのは本馬である。この1戦でその実力を改めて証明してくれるのを楽しみに待ちたい。鞍上は引き続きM.デムーロ騎手。
新潟2歳ステークス直後
2019年8月25日 新潟2歳ステークス 芝1600m 新潟競馬場
1着:ウーマンズハート 牝2 (藤岡康太)
2着:ペールエール 牡2 (M.デムーロ)
3着:ビッククインバイオ 牝2 (大野拓弥)
レースタイム:1:35.0(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:32.8
2着:ペールエール 牡2 (M.デムーロ)
3着:ビッククインバイオ 牝2 (大野拓弥)
レースタイム:1:35.0(良)
レース上がり3ハロン:33.6
勝ち馬上がり3ハロン:32.8
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M.デムーロらしいある程度出して行って勝負気配を漂わせる追走ぶりを見せたペールエール。幸い、スローペースで流れ結果的には絶好位からの競馬となった1戦。抜群の手応えで4コーナーを上がって行くと、直線早々に粘るエレナアヴァンティとビッククインバイオの2頭を競り落として単独先頭へ。そのまま突き抜けるかに思われたが、大外から一気に伸びたウーマンズハートにゴール前で差し切られて半馬身差の2着に終わった。それでもレース内容からは、上位2頭が抜けた存在で上手く行けば本馬もタイトルの1つや2つは穫れるのではないだろうか。
新潟2歳ステークス直前
ダイワメジャー産駒らしい筋骨隆々の馬体を躍らせ、新馬戦は素質だけで相手を捻じ伏せたペールエール。重馬場での開催だった事もあり、本来のパフォーマンスが発揮できない条件の中でも最速の上がりを叩き出したのは収穫だっただろう。500kgを超える大型馬で叩いてこその1頭だけに、動きも素軽くなる2走目は更に期待値も上昇する筈だ。M.デムーロ騎手が継続騎乗となるだけに頭まで想定しておきたい。
ペールエール
如何にもダイワメジャー産駒らしい馬体と走り、スピード感はもちろん、先行して力で押し切る内容はまさにという感じの新馬戦だった。それでもまだまだポテンシャルを出し切っているイメージは無く、レースを重ねれば重ねる程、そのパフォーマンスも上がって来るに違いない。母系はいまいち掴みづらい血統構成になっているが、ある程度父の傾向を参考にしつつダートもこなせる短距離馬という所だろうか。
血統構成
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
スカーレットインク | Crimson Satan | ||
Consentida | |||
アピールⅡ | Selkirk | Sharpen Up | エタン |
Rocchetta | |||
Annie Edge | Nebbiolo | ||
Friendly Court | |||
Amenixa | Linamix | メンデス | |
Lunadix | |||
Amen | Alydar | ||
Issues n' Answers |
兄弟馬
特になし
近親馬
特になし
血統評価:1.0pt
構成としては短距離パワー型の配合で兄弟は当馬ふくめて全馬勝ち上がって入るもののまだ活躍馬はいない。ファミリーに日本実績馬もいないので強調材料はない。
前評判
セレクトセールで約4000万円近い高額で落札されたペールエール。ダイワメジャー産駒である程度、既に完成度の高い作り込みだったのだろうが、それでも母の産駒で他に実績馬がいない中でのこの価格帯はある意味高評価という部類に入るのではないだろうか。個人馬主で預託が安田隆行厩舎という点にも好印象が持て、すくなくとも未勝利で終わるというイメージの馬ではない事が明らかである。
馬名の意味
イギリス発祥の香り高い金色のビール
栗毛や金髪から連想したネーミングか。
2着:ウイングレイテスト 牡2 (松岡正海)
3着:ペールエール 牝2 (M.デムーロ)
レースタイム:1:34.5(良)
レース上がり3ハロン:34.8
勝ち馬上がり3ハロン:33.8