前走と同舞台で連勝なるか

 
前走の淡路特別と全く同じ阪神2400mの舞台をセレクトして来たプリンスオブペスカ。頭数も前走が10頭に対して今回の御堂筋ステークスは9頭、展開的に似た様な流れになる想定だろう。そういう意味では同じパターンの競馬に持ち込んでパフォーマンスを引き出したいところだが、クラスが上がればそんな簡単なものではない。そこを何とかするのが騎手の役目でもある、今回も藤井勘一郎騎手の巧みなエスコートに期待したい。
 

藤井『直線に向いてグッと来た』

 

2019年3月10日 淡路特別 芝2400m 阪神競馬場

1着:プリンスオブペスカ 牡5 (藤井勘一郎)
2着:アロマドゥルセ 牝5 (松若風馬)
3着:メイショウカミシマ 牡5 (秋山真一郎)

レースタイム:2:26.7(良)
レース上がり3ハロン:35.5
勝ち馬上がり3ハロン:35.5
 
スタートひと息のプリンスオブペスカ。道中は後方に位置したが、向正面で一気にペースが落ち着いた時に外からジワジワとポジションを上げ、気がつけば番手で競馬をしていた。4コーナーで手が動き始めるも、外から馬が並びかけるとスイッチが入った様に更に前進気鋭を見せて加速。直線に入ると2着アロマドゥルセ以下をグングン突き放し、最終的には5馬身差を付ける完勝の内容で勝利。ハーツクライ産駒特有の成長過程なら次の昇級戦でも好勝負が期待出来そうである。
 

プリンスオブペスカ

 
プリンスオブペスカ(プリンセスペスカ2014)

プリンスオブペスカ(プリンセスペスカ2014)

牡馬

父馬:ハーツクライ
母馬:プリンセスペスカ
母父:チーフベアハート
所属:松永昌博厩舎(栗東)
生産:藤原牧場
馬主:山田信太郎

通算成績:25戦4勝(4-3-5-13)
主な戦績:淡路特別など
via google imghp
 
母プリンセスペスカはダート戦線で長く活躍したタフネスウーマン。40戦以上を重ね、最後の最後に重賞レースで人気を集める様な強靭なフィジカルの持ち主だった。その性質を受け継ぐ様にして、ハーツクライ産駒のプリンスオブペスカも叩き上げの戦歴でクラスを地道に勝ち上がって来た雑草の様な競走馬。故に、一気に覚醒した時は強く長距離戦線では安定感のあるパフォーマンスを披露してくれるだろう。長く良い脚を使うタイプだけに、平均ペース以上のタフなレースがベストな条件だ。
 

血統背景

 
ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
アイリッシュダンス トニービン カンパラ
Severn Bridge
ビューパーダンス Lyphard
My Bupers
プリンセスペスカ チーフベアハート Chief's Crown Danzig
Six Crowns
Amelia Bearhart Bold Hour
Myrtlewood Lass
テンザンキラリ ゴールデンフェザント Caro
Perfect Pigeon
テンザンタカネ ノノアルコ
ヒダクロス


 

兄弟馬

 
特になし
 

近親馬

 
トレノジュビリー(テンザンキラリ2003)

トレノジュビリー(テンザンキラリ2003)

牡馬

父馬:サクラバクシンオー
母馬:テンザンキラリ
母父:ゴールデンフェザント
所属:藤原英昭厩舎(栗東)
生産:藤原牧場
馬主:廣崎利洋

通算成績:35戦6勝(6-5-3-21)
主な戦績:テレビ愛知オープンなど
via google imghp
 

血統評価:1.0pt

 
ファミリーに実績馬はおらず、兄弟も未勝利で血統構成もマイナーとなれば血統構成からの強調材料は全くない。
 

前評判

 
ゴールデンフェザント×チーフベアハートの肌にハーツクライを掛け合わせる、何と重厚でスタミナ抱負そうな産駒だろうか。実際にこれまでの主戦場は2400m以上、最速の上がりは34.4と明らかに持続性のタフなレースを好むタイプだろう。確実に良馬場よりも湿った馬場の方が上のクラスでは戦いやすくなる筈。
 

馬名の意味

 

王子様の+桃(イタリア語)

 
母名から連想、桃の王子様の意。

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