新馬戦は不完全燃焼
2017年10月28日 2歳新馬 芝1800m 京都競馬場
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池添騎手がレース後に『今日は馬場が合いませんでした』とはっきりコメントしている様に、新馬戦は全く走っていない。一旦、馬対面を含めて立て直す為にレース間隔を取った事が吉と出るだろう。幸い、週末の阪神は良馬場でレースが行えそうで今回が実質の初戦となる。出走メンバーはその他レッドヴェイロンやネプチュナイトなど強豪が揃ったが、ここを勝てば改めてクラシック路線に軌道修正が出来る。
強さと美しさを兼ね備えた品格
重賞馬が計6頭というJRA記録を持つビワハイジの産駒たち。そのラインナップの最後を飾るのが新種牡馬オルフェーヴルとの配合で産まれたプリメラビスタだ。馬体重は430kg前後とやや小柄だが、牝馬で今の時期なら問題ないだろう。稽古の動きも上々で、普段からキビキビとした歩様などパワーが漲っている印象を受ける。その中にもやはり堂々とした雰囲気を併せ持ったさすがの血統馬。デビュー戦からいきなり強豪達と相まみえる事になるが、ここをあっさりクリアする様なら7頭目の重賞馬として記録を更新する日も近い。
プリメラビスタ
これといった強調材料が無く、全体的なバランスは全く問題ない程度。ただ、ブエナビスタもそうだった様に、どちらかと言えばコロンとした体型で立ち姿はそこまで印象の薄い馬でも走って来るのがビワハイジの家系。今回が最後の産駒となり、そこに新種牡馬オルフェーヴルが配合された。この化学反応がどういう相乗効果を生み出すのかに期待がかかる。馬体重は春の取材時点で449kg。
血統背景
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
ゴールデンサッシュ | ディクタス | ||
ダイナサッシュ | |||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | メジロティターン | |
メジロオーロラ | |||
エレクトロアート | ノーザンテースト | ||
グランマスティーヴンス | |||
ビワハイジ | Caerleon | Nijinsky | Northern Dancer |
Flaming Page | |||
Foreseer | Round Table | ||
Regal Gleam | |||
アグサン | Lord Gayle | Sir Gaylord | |
Sticky Case | |||
Santa Luciana | Luciano | ||
Suleika |
兄弟馬
近親馬
血統評価:4.7pt
繁殖牝馬界の至宝となったビワハイジ、GⅠ馬2頭以外にもアドマイヤジャパン、アドマイヤオーラ、トーセンレーヴ、サングレアルと重賞馬を量産しておりハズレでも重賞馬級を出す絶対繁殖牝馬である。自身も2歳GⅠ馬で早熟性もありPOG向け繁殖牝馬としては絶対的だろう。近親にはマンハッタンカフェ、エアスマップ兄弟もおりファミリーとしても日本適性が高い。
前評判
『まだ非力なので派手さは無いですが、上も基本的には軽い調教では動かなかったですからね。余り心配していませんし、少しずつ馬体にも幅が出て来ています。血統馬らしい雰囲気はあるのでこれからの成長が楽しみな1頭です』との事。じっくりと調整する方針でデビューは秋以降だ。馬体重は春の取材時点で449kg。
馬名の意味
ひと目見ただけで(スペイン語)
姉ブエナビスタからの連想。産駒で最も走った産駒の馬名にあやかってのネーミングだろう。その姉を超える名馬となる事を期待したい。
2着:レッドヴェイロン 牡2 (武豊)
3着:アドベントサンデー 牡2 (松山弘平)
レースタイム:1:50.6(稍重)
レース上がり3ハロン:36.7
勝ち馬上がり3ハロン:36.2