黄菊賞直前

 
唯一の34秒台で半馬身差迫るも2着に敗れたブルーミングスカイ

唯一の34秒台で半馬身差迫るも2着に敗れたブルーミングスカイ

via google imghp
 
やや立ち遅れたスタートから後半で巻き返しを狙った前走だったが、逃げたロールオブサンダーの粘り腰が一枚上だった紫菊賞。しかし、最も力のある競馬をしたのは確かにブルーミングスカイだった。黄菊賞は全く同舞台、もう前が残るイメージはしっかりと植え付けただろう。今回はその敗戦を教訓にし、同様のスローペースとなっても先行勢を捕まえられるだけの準備は万端の筈。ポタジェという強敵が待ち受けるも、キャリアの差で次こそ2勝目をもぎ取る。
 

紫菊賞直後

 

2019年10月13日 紫菊賞 芝2000m 京都競馬場

1着:ロールオブサンダー 牡2 (松山弘平)
2着:ブルーミングスカイ 牡2 (川田将雅)
3着:ジュンライトボルト 牡2 (福永祐一)

レースタイム:2:03.4(良)
レース上がり3ハロン:35.1
勝ち馬上がり3ハロン:35.1
 
スタートでタイミングが合わず大きく出遅れてしまったブルーミングスカイ。道中は徐々に前との距離を詰めて行くものの、少頭数で楽逃げを展開したロールオブサンダー以下がかなり有利な展開となって直線コースへ。案の定、余力たっぷりのロールオブサンダーが二枚腰の粘りを見せ、直線猛然と追い込んだブルーミングスカイの追撃も届かず半馬身差の2着に終わっている。実にもったいない内容だった。
 

2歳未勝利直後

 

2019年8月3日 2歳未勝利 芝1800m 小倉競馬場

1着:ブルーミングスカイ 牡2 (川田将雅)
2着:サングレデクリスト 牡2 (北村友一)
3着:スズカデレヤ 牡2 (幸英明)

レースタイム:1:48.2(良)
レース上がり3ハロン:36.0
勝ち馬上がり3ハロン:35.8
 
スッと先行勢の一角に入り、逃げ馬の2番手に位置付けたブルーミングスカイ。平均ペースで流れた1戦だったが、3コーナー付近で後方にいたサングレデクリストが一気に捲りを見せて先頭へ並びかける競馬。そこで少し取り残されたブルーミングスカイだったが、4コーナーで巻き返し勢いを付けて直線コースへ。そこからは次元の違う脚色でグングン加速し独壇場のレース内容で1着入線。気が付けば2着に7馬身差、タイムも好時計でクラシック戦線に乗って来るだろう。1億超えの高額馬はやはりダテではない。
 

ブルーミングスカイ

 
ブルーミングスカイ(ブルーミンバー2017)

ブルーミングスカイ(ブルーミンバー2017)

牡馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ブルーミンバー
母父:ファルブラヴ
所属:角居勝彦厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:島川隆哉

通算成績:3戦1勝(1-1-1-0)
主な戦績:2歳未勝利
via google imghp
 
母ブルーミンバーは現役時代7勝をあげた実力馬で、タヤスブルームから系譜を引き継ぐ繁殖力の高い一族。そのファルブラヴ肌にディープインパクトを付けたブルーミングスカイは、セレクトセールにおいて1億超えの落札額で取引をされた注目馬でもある。初年度産駒となる全姉トーセンブレスはフラワーカップ2着など、クラシック戦線に乗った活躍馬。当然ながらオーナーサイドから本馬にタイトルを狙うだけの期待値が掛かっているのは言うまでも無いだろう。
 

血統構成

 
ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
ウインドインハーヘアー Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
ブルーミンバー ファルブラヴ Fairy King Northern Dancer
Fairy Bridge
Gift of the Night Slewpy
Little Nana
タヤスブルーム Caerleon Nijinsky
Foreseer
ゲイロレンヌ Fabulous Dancer
Gay Spring


 

兄弟馬

 
トーセンブレス(ブルーミンバー2015)

トーセンブレス(ブルーミンバー2015)

牝馬

父馬:ディープインパクト
母馬:ブルーミンバー
母父:ファルブラヴ
所属:加藤征弘厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:島川隆哉

通算成績:13戦1勝(1-1-1-10)
主な戦績:フラワーカップ2着など
via google imghp
 

近親馬

 
カタマチボタン(タヤスブルーム2004)

カタマチボタン(タヤスブルーム2004)

牝馬

父馬:ダンスインザダーク
母馬:タヤスブルーム
母父:Caerleon
所属:加藤征弘厩舎(美浦)
生産:社台ファーム
馬主:諸江幸祐

通算成績:12戦2勝(2-2-3-5)
主な戦績:クイーンカップ2着など
via google imghp
 
ツヅミモン(カタマチボタン2015)

ツヅミモン(カタマチボタン2015)

牝馬

父馬:ストロングリターン
母馬:カタマチボタン
母父:ダンスインザダーク
所属:藤岡健一厩舎(栗東)
生産:社台ファーム
馬主:諸江幸祐

通算成績:5戦1勝(1-1-0-3)
主な戦績:シンザン記念2着など
via google imghp
 

血統評価:1.0pt

 
タヤスブルームのファミリーで小粒も安定して走ってくるファミリーの印象。中でも一番はしった母ブルーミンバーにディープインパクトなのでそこそこ期待はできるが血統背景からの強調材料としては弱く。人気先行している印象もある。
 

前評判

 
1億超えの落札額なのだから、陣営の懸ける想いは当然ながらGⅠタイトルだろう。前姉トーセンブレスの新馬戦も大きいところを狙えるだけのパフォーマンスだったのは記憶に新しい。が、競馬とは能力だけで大成できる程甘いものではない事も承知だろう。ローテーション、巡り合わせ、環境、条件など様々な要素が噛み合って初めて上を目指せる。そういう意味ではブルーミングスカイに運があれば重賞クラスまで行ってもおかしくはない。
 

馬名の意味

 

全盛の、花盛りの+空

 
母名と響きからのネーミングだろう。

関連記事

関連タグ

著者