ダート1400mの3歳未勝利戦でそのベールを脱ぐ
昨シーズンのPOGでも話題となっていたロンドンブリッジの2014年産駒ブリッジオーヴァーが待望のデビュー。安田記念では兄のグレーターロンドンがあわや勝ち切るかというシーンを見せて4着に入線。やはり、母の血は今になっても色濃く受け継がれており豊かなスピードを持った馬が多い。今回はダートの1400mで初陣を切る事となるが、行く行くは芝の短距離戦線を引っ張って行く程の大物になって欲しい。鞍上は川田将雅騎手。その走りを乞うご期待。
ブリッジオーヴァー
2歳春当時の画像だが、まだひ弱で肉付きも甘く、どちらかと言えば胸前あたりは程良く発達している。後躯付近は逆に物足りなく全体的なバランスが取れていない。それでいてキ甲からトモにかけてのラインはしっかりとした曲線を描いており、全体的に馬体がまとまってくれば良い競走馬になる下地は揃っている雰囲気だ。ただ、如何せんこの一族は脚元が弱く順調に使えないのがネック。
血統背景
エンパイアメーカー | Unbridled | Fappiano | Mr.Prospector |
Killaloe | |||
Gana Facil | Le Fabuleux | ||
Charedi | |||
Toussaud | El Gran Senor | Northern Dancer | |
Sex Appeal | |||
Image of Reality | In Reality | ||
Edee's Image | |||
ロンドンブリッジ | ドクターデヴィアス | Ahonoora | Lorenzaccio |
Helen Nichols | |||
Rose of Jericho | Alleged | ||
Rose Red | |||
オールフォーロンドン | Danzig | Northern Dancer | |
Pas de Nom | |||
Full Card | Damascus | ||
Belle of the Ball |
兄弟馬
近親馬
特になし
血統評価:3.7pt
兄弟にはG1馬もおり3勝以上が6頭で重賞クラスも複数存在しているので母ロンドンブリッジ系は、姉達が今後繁栄を伸ばしてくれそうな期待が高く、兄グレーターロンドンもG1で通用しそうなので弟にも期待がかかる。
前評判
『川田騎手を背にして良い動きをする馬を発見。調べてみると安田隆行厩舎の併せ馬だった。先着がブリッジオーヴァーという初出走の馬で一杯ながらセンスのいい走りを見せていた。母はあのロンドンブリッジで兄弟も活躍馬が多数いる良血。恐らく、初戦からいきなり勝負出来るだろう』とは某サイト記者陣のコメント。デビュー戦Vを飾れるか。
馬名の意味
難関を切り抜ける。どんな困難にも負けないよ
競走馬としてたくさんの壁にぶつかろうとも、1つ1つクリアして行ったその先にはGⅠという大舞台が待っている。そこまで地道ながらも懸命に突き進んで欲しいという願いを込めて。
まとめ
やはり、ロンドンブリッジ産駒は往々にしてデビューが遅れがちだ。脚元が弱い馬が大半で、使っては休めて使っては休めての繰り返しとなってしまう。上のグレーターロンドンも5歳にして未だキャリア8戦。同馬もそういった形で経験を積んで行くのだろうが、初戦という事もあり大事を取ってダート戦を選んだのではないだろうか。但し、父はエンパイアメーカーなので普通にこなせる筈。圧勝を期待したい。
父馬:エンパイアメーカー
母馬:ロンドンブリッジ
母父:ドクターデヴィアス
所属:安田隆行厩舎(栗東)
生産:下河辺牧場
馬主:下河邉行雄