チャレンジカップ直前
逃げてどれだけ粘れるか、というスタイルで結果を出し続けて来たブラックスピネルだけに今回のチャレンジカップでも同様の競馬を見せて欲しい。積極的にハナを奪った新潟記念でも直線半ばまで先頭を死守して見せ場を作った。その時の勝ち馬ユーキャンスマイルから0秒4差の内容なら十分ここでも上位争いが可能だろう。後はレースでどれだけ絶妙なペース配分が出来るかどうか、そこは名手の腕が見ものと言える。
七夕賞直前
とにかく単騎で前目のポジションを取りたいブラックスピネル。今回は人気のタニノフランケルやロードヴァンドール、マルターズアポジーなどハナを主張したい馬が勢揃いとなった1戦。得てしてこういった時はすんなり隊列が決まってそこまでペースが上がらない場合もある。想定ではマルターズアポジーが少し離して逃げるイメージが付くだけに、そこの2番手を取って実質の逃げを形作れれば鳴尾記念以上の戦績を残せるかもしれない。
鳴尾記念直後
2019年6月1日 鳴尾記念 芝2000m 阪神競馬場
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外枠から押して押して先頭を主張したブラックスピネル。内のタニノフランケルが思いの外、控えめだった事で楽に先手を取れたのが大きかった。前半平均ペースでリズム良く、後続に絡まれる事もなく淡々とレースを進める。直線に入っても後続を寄せ付けずリードを死守するも、1頭だけ外から一気にメールドグラースが追い込みを決めて差し切られてしまった。とは言え、自身も2着に入り大健闘と言えるパフォーマンス。今後もローカル重賞なら活躍出来るだろう。
ブラックスピネル
祖母タンザナイトはダンビュライトを輩出するなど、キャサリーンパーからのDNAをしっかりと受け継ぎ賢母の牝系となっている。その初仔モルガナイトも現役時代に4勝をあげる活躍をしており、母としての資質は十分。そしてその初年度産駒がこのブラックスピネルだった。タニノギムレット×アグネスデジタルという渋い血統だったが、馬のデキも良く音無厩舎に預ける時点でクラブ側も期待度はかなり大きかったのだろう。
血統背景
タニノギムレット | ブライアンズタイム | Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Kelley's Day | Graustark | ||
Golden Trail | |||
タニノクリスタル | クリスタルパレス | Caro | |
Hermieres | |||
タニノシーバード | Sea-Bird | ||
Flaxen | |||
モルガナイト | アグネスデジタル | Crafty Prospector | Mr. Prospector |
Real Crafty Lady | |||
Chancey Squaw | Chief's Crown | ||
Allicance | |||
タンザナイト | サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | |||
キャサリーンパー | Riverman | ||
Regal Exception |
兄弟馬
近親馬
血統評価:1.7pt
キャサリーンパー一族でSS産駒の祖母にアグネスデジタルをはさんでいるものの良血のファミリー、兄弟としては2頭走っており2頭まだ結果をだしていないという状況なので安定性は低いが当馬のような馬が兄弟で登場する可能性は高く、注目の血統の1つだろう。
前評判
タニノギムレット産駒とは言え、キャサリーンパー一族出自の牡馬を2800万円募集なら割安というイメージだろう。実際、デビューから3戦目でオープン特別を勝利。3歳春時点で自身の購入金額を回収しているのだから、やはり牝系のポテンシャルは凄まじいものがある。それでいて古馬になっても成長する伸びシロがあり、POGや一口出資としてはこんな有り難いファミリーは他にいないのではないだろうか。
馬名の意味
黒い尖晶石
この一族の定番でもある宝石シリーズから命名。
2着:ブラックスピネル 牡7 (三浦皇成)
3着:ステイフーリッシュ 牡4 (藤岡佑介)
レースタイム:1:59.6(良)
レース上がり3ハロン:35.3
勝ち馬上がり3ハロン:34.6